室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

8月後半の日々

2010-08-31 04:06:49 | Weblog
2週間のご無沙汰です。


             

まだまだ暑いけれど、日差しはやさしく控え目になり、朝夕の空気が澄んで、富士山が見えたりします。


この2週間、夏休みを素敵に過ごしていた・・という訳ではなく、一言でいえば、ほぼこれをダラダラとやっておりました。

             

見えづらいですが、"I Got Rhythm" と書いてあります。9月16日の滝野川会館《阿部寛&ローリング20's Jazzオーケストラ・カジュアルコンサート》向けチラシが出来上がるとすぐに取りかかったつもりだったのですが、2週間くらい、リーダーの目論見とは違うアレンジに取り組んでいた事が発覚。スタートやり直し・・でした。

ご存じ、ガーシュインの名曲中の名曲。本家とも云えるポール・ホワイトマン楽団の演奏の中でも、ラジオ放送に使われた録音の録音盤(トランスクリプション)の中の珍しいアレンジをコピーして、当楽団用にアレンジし直したスコアです。

『うまく行ったらおなぐさみ~』という台詞、むかしはよく聞いたものですが、正にそんな状況。コピーもかなり粘り強さを要求されましたけど、演奏も・・ってネタバレになっちゃいかんゼよ。



もちろん、これだけやっていた訳ではなく、これを鳩山方式(ママの支援)で買い換えました。

             

ベージュ(シャンパン・ゴールド?)のプリウス。新型ではなく、4年前の第二世代の中古車です。今まで乗っていたプリウスは12歳になっていました。小回りが利いて、気楽に運転できて気に入っていたのですが、さすがに古びてしまいました。今度のは、新型ほどではないけれど、今までより一回り大きくなったし、やや丁寧に扱っています。


先週の金曜日は、『アルゼンチンタンゴ・伝説の巨匠たち』を見に渋谷のル・シネマに久しぶりに行きました。

             

2007年にコロン劇場で収録された後、残念ながら今日までに何人もの”巨匠”が亡くなってしまったそうで、今となっては貴重な映像となりました。自分たちの大好きなタンゴという音楽に、自分たちの人生の集大成として、情熱を傾ける巨匠たち。その喜びと誇りに満ちあふれた姿に感動しました。タンゴに携わる者として当然だけれど、観てよかったです。



その翌日、土曜日は主に日本酒を楽しむ慶應OBの三田会の分科会のひとつ『わしゅの会』にお呼ばれして、私も6つの冷酒と美味しい肴のお相伴に与りました。

    

    

    

どれも美味しかったです。私は弱くって、大して飲めないのですが、「初めはドーンと来るけど、さっぱりしてますね」とか、「あっさりしているようで、後から来ますね。けっこう辛口ですね」などと言いながら味の違いを楽しむのは好きです。冷酒のせいか、上等なお酒のせいか、6種類(栃木県・鳳凰美田、山形県・ほまれこざくら、山形県・鯉川、秋田県・白瀑、福岡県・チカーラ、福島県・星自慢)もお味見しても大丈夫でした。

肴の方も、鯨の脂身の酢味噌和え、帆立胡麻和え、川海老、宇和島のじゃこ天・・など、珍しい印象に残るお味を堪能しました。



そして今日は、コンサートのリーダーと指揮者と、ウチで打ち合わせ。(ダジャレおまへんで)

             

スコアとパート譜を確認したり、参考資料を色々聴いたり、段取りを考えたり・・。

まだまだ譜面整備が残っていますが、9/2はリハーサルの1回目。

いよいよです!









激残暑お見舞い申し上げます

2010-08-17 18:13:32 | Weblog
暑っついですねー。


               激残暑お見舞い申し上げます。


             



今日は、一歩も家から出ていません。ズルイね。ダメね・・。

一応、家の中ではけっこうガンバってるけど・・。



生きてるだけでジワ~ッと汗が・・。 お肌うるおう?  ハハハハ・・。笑うしかない。


まだ(もう?)8月後半になったところ。楽しい気分をかき集めて乗り切るべー。


             







終戦記念日

2010-08-16 01:25:58 | Weblog
終戦から65年。

毎年、この季節だけ、『戦争の反省と平和の誓い』が話題になるけれど、単なる歳時記のひとつ・・でいいのだろうか?

何を反省したのかを思い出す良い機会ではあるけれど、だからこその『平和憲法』であることを忘れて「アメリカに押しつけられた憲法だ」と言う人の声に同調する方が新しい考え方だ、と思ってしまう人がけっこういます。

多くの犠牲を払って反省したことを、半世紀で忘れてしまっては『大バカ』です。


8/14 にNHK で、日韓の若い人を集めて『日本のこれから』について意見を言い合う番組をやったので、途中からでしたが見ました。その中で、元・首相補佐官の岡本行夫さんが言われた「日韓併合が政治的に合意だったかどうかは別として、名前を日本名に変えさせられ、日本語をしゃべらせられて、民族のアイデンティティを失って喜ぶなんて事があるか考えてみて下さい」という言葉は、強く印象に残りました。

また、韓国の若い方の意見で「日本は『反省』と言っても、すぐにそれを覆すような政治家の発言が出てきたりするので、信用できない。反省したのなら、『もう二度と同じ過ちは犯さない』というところを見せて欲しい」というのも心に残りました。

戦前、戦中の日本人は、明らかに韓国人、中国人を見下していて、対等な関係なら当然あるべき『尊敬』を払っていなかったので、幼少期にそういった教育を受けたウチの親は「韓国人が良い感情を持つ訳がない」と思っています。


幸い、私の世代は『生まれ』による偏見がありません。漢字や仏教伝来の当時、最先端の文明は朝鮮半島経由でもたらされました。韓国で有名な日本人第5位が豊臣秀吉・・と聞くと、かつての先生に、日本は迷惑ばかりかけてきた気がします。今までに私が出逢った韓国人は、私が対等な普通の尊敬の念を持って接したことが伝わったと思います。

世界中の人々と、民族、風習の違いはあれど、お互いを尊重し合い、武力で解決しようとしない・・不戦の誓いである『日本国憲法』を誇りに思うべきです。反省の証である『九条』を変えてしまったら、たがが外れて、いずれマスコミに踊らされて、取り返しのつかない過ちの道を再びたどらない保証はありません。そのために憲法を変えにくい制度にしてきた訳で、いかに反省の念が深かったかを知るべきです。


歴史から、現代の私たちが学ぶべきこと、そして伝えていくべきこと・・ではありませんか?









ヘッドフォン

2010-08-14 00:32:29 | Weblog
今まで使っていたヘッドフォンが、接触が悪くなって、着脱のたびに右側が聞こえず調子が悪くなりました。

モノラルの音源を聴いているのだから、確かにステレオで聞こえなくても構わないけれど、片方しか聞こえないのはやっぱりダメ。

そこで、買いに行きました。
今までは、シンセサイザーや、エレピを買った時にオマケでもらったヘッドフォンを使っていて、実は自分で買ったことがなかったのです。(最近は世知辛くなって・・というか、本体が安くなっているせいかオマケでなんか貰えなくなりましたね)

ヨドバシへ行ってみて、ビックリしました!実にたくさんのヘッドフォンが展示されていて、試聴してみると、1個1個かなり聞こえ方が違うのです。

音質は音源の再生機器の能力次第・・と考えていましたが、考えてみるとヘッドフォンはスピーカーに相当するのだから、1個ずつ音質が違うのは当然ですね。

売り場では、殆どハードロック系の音楽が流されていて、声とドラムのシンバルが耳に刺さるように聞こえるヘッドフォンが多い中、高音域、中音域、低音域、それぞれムラが無く、刺さらず、籠もらない、比較的自然に聞こえた2つをピックアップしました。

耳当て部分がスポンジで柔らかく、ヘッド部分のアーチが気にならなくて、しかも軽いタイプ。

もう一つは、耳当てにぐるっと覆いが付いているタイプ。耳がすっぽり収まるので外界の音が遮断されて、深く聞こえる感じがするのですが、330gと重い。

結局、85g の軽い方に決めました。

これです。Ultrasone 社の HFI-15G


             


確かに、軽いので、ずっと掛けていても疲れません。

Made in Taiwan ? 会社はドイツらしいです。



さて、今まで2週間、違うバージョンのコピーとアレンジをしていた事が発覚して、ちょっと凹むところですが、このニュー・ガジェットで気分一新。やるべ!







残暑お見舞い申し上げます

2010-08-11 12:01:38 | Weblog
              残暑お見舞い申し上げます。


            


朝のうちは31℃くらい。風も辛うじて涼風。でも、ぽっかり浮かぶ夏雲を見ると「今日も暑くなるなー」と思う今日この頃。ふと、小学校時代の夏休みの気分にタイムスリップしました。



夏休み帳は、ほぼ初日で終わらせちゃって、ドリルだけちょびちょびやって・・。

7月中はラジオ体操。ハンコをもらう為に、目をこすりこすり広場へ行って、帰ってくるとお腹がすいて・・。

8月はよく子供プールに行ったなー。帰りによく“蟻の塔” という甘み処へ寄って、かき氷。赤や緑や黄色のシロップ。

たまに行く登校日。粉ジュースをやかんの水で溶かして飲んだなー。あんまり好きじゃなかったけど。

当時から高校野球はよく見ていたなー。高校生がずっと年上のお兄さんだったのに、年がだんだん近づいて、気がつくと追い越して・・。

原爆の日や終戦記念日は、ちゃんと黙祷させられてたなー。


宿題の絵を描くのに空の雲を見ていて、刻々と変化するのが面白いことに気がついて、ずうっっと空を眺めるようになって、「趣味=空を眺めること」って言ったりして・・。


空を眺めたまま、ぼうっっっとし続けて今日に至る・・。

                   ああ、タイムスリップから帰ってきた。



                


そう、あっさり夏が終わっても寂しいんで、風鈴、蝉しぐれ、いろいろ聞きながら、ゆっくりと暑さを流しやりましょう。





鎌倉・ぼんぼり祭り

2010-08-09 13:12:14 | Weblog
毎年、立秋に合わせて行われる鎌倉の鶴岡八幡宮の『ぼんぼり祭り』に、今年は夏休みで遊びに来た姪も連れて、家族で行きました。

夕方6時に着きましたが、まだ明るくて、まずは境内をぐるっとお散歩。

まずは、嵐で倒れた・・あの大銀杏です。
ウチは比較的、鎌倉は近いので、八幡さまを身近に感じていますから、あの大銀杏が倒れたニュースはかなりショックでした。

 


左が大階段の上の方からの写真。真ん中が正面からの現在の写真です。右はかつての大銀杏が見える写真。

以下、ウィキペディアの引用です。

「樹齢800年とも1000年余ともいわれていた[1]。
建保7年(1219年)1月27日、源頼家の子で八幡宮の別当を務めていた公暁がこの銀杏の木に隠れて待ち伏せ、源実朝を殺害したという伝説があり、隠れ銀杏という別名がある。しかし、当時の樹齢を考えると、人が隠れることのできる太さにはまだ成長していなかったという説もあるため真偽は不明。伝説を疑問視する説もあれば、公暁が身を隠したのは先代の樹であり現在の樹は二代目であるとする説もある[1]。昭和30年(1955年)より神奈川県の天然記念物に指定され、鶴岡八幡宮のシンボル[1]として親しまれていた。
平成22年(2010年)3月10日4時40分頃に、強風のために根元から倒れた。倒れた大銀杏は3つに切断され、3月15日、根元から高さ4メートルまでが、7メートル離れた場所に移植された[2]。残る2つは境内に保存される。倒壊から約一ヶ月たち、再生への努力が実を結び、若芽が確認された。[3]」


3月に倒れたとニュースで知った時は、とにかくビックリでしたが、もうこんなに茂っていて、またビックリ!

でも、両方ともが元の太い木に成長して、大丈夫なのかなー、とちょっと心配しましたが、まあ大丈夫なんでしょう。



左は、いつも通り階段の上の方、左側にあった中島千波さんの作品。右は印象に残ったハスの絵の作品。

      


巫女さんと宮司さんが、ぼんぼりに灯を入れる場面。灯が入った後のハスの絵。

      


有名人の作品も時々あって、人だかりができたりします。

左は、W杯サッカーの監督、岡田武史さん。右は、歌手の平原綾香さん。

      


岡ちゃんの作品は、皆さんうなずきながら見ていました。


とっぷり夕闇になってくると、境内中央の舞台で踊りが始まります。ライティングが強くて、写真は難しいのでちょっと遠くから。
    
            


鎌倉の夏の風物の一つを楽しんで、帰宅後はWii で遊びました。

“ひっつき虫” の姪も小学6年生。私学なので、受験用の塾に通ったりはしていませんが、上に行くにはそれなりに大変らしく、あまり遊びに出かけたり出来ないようです。一応ちょっと豪華な食事にも行ったし、課題のノルマはこなしたし、仏語もピアノも少しだけどやったし、DS もWii もやったし、食卓ピンポンもやったし・・。

グズの割りに、欲張って詰め込むところは私に似てるんでしょうか?

お互いに束の間の気分転換でした。









毎度おさわがせ

2010-08-06 02:11:08 | Weblog
精一杯きれいな切手を貼りました。コンサートのご案内状。DMです。

             

年に何回か、様々な催しのお知らせをさせて頂く度に、「あー、またかあ」と思われていないだろうか・・?と、ちょっと不安な気持ちになったりします。

一応、音楽のジャンル別に、興味を持って頂けそうな方を想定してお送りするようにはしているのですが、嫌われたら辛いです。

・・かと云って、人知れずやる訳にもいかないし。因果なもんどす。


でも、これで一通りの事をしたので、少しほっとしました。

ホッとして眺める夕映えの富士山。

             


そして、デザートの“白くま”

             

パイナップル、あずき、黄桃の歯ごたえが面白くて、おいしいです。カメちゃん、食べる?

             






阿部寛&ローリング20's JAZZ オーケストラ

2010-08-02 18:12:01 | Weblog
             


このブログでは、チラシ、チケット作成過程から「何か企ててるな・・?」と、思わせぶりにチラチラお見せして参りましたが、やっとチラシもチケットも完成して、ようやく晴れてここにお披露目させて頂きます。


来る9月16日(木)東京都北区にある滝野川会館大ホール第2回カジュアル・コンサートを開催致します。開演19:00(開場は18:30)入場券は全自由席¥2000 です。

入場券は、出演メンバー、又は IKM サウンド・プロジェクト arc-ikmusic@ams.odn.ne.jp にて承ります。


出演メンバーです。

               
 

日頃トラディショナル・ジャズ界でライヴ活動をしているミュージシャン、スタジオやミュージカル・シーンで引く手あまたのミュージシャン、クラシック系でありながらオーケストラ、スタジオ、ミュージカル等で幅広いジャンルで活動するミュージシャンが集い、それぞれの持ち味を活かして、1920-30 年代に最先端だったポール・ホワイトマン楽団、フランキー・トランバウアー楽団、ジーン・ゴールドケッツ楽団などの、ジャズとクラシック音楽を融合した、誰もが楽しくウキウキするような音楽を、私たちなりに再現しよう、という他ではなかなか出来ない企画と言えるでしょう。


古き佳き時代の音楽ですが、あくまでも《カジュアル・コンサート》ですので、服装も《カジュアル》で演奏させて頂きます。

格別な暑さの今年の夏ですが、元気に乗り切って、9月半ばのこの催しをお楽しみ頂きたいと、千客万来、首を長くしてお待ち致しております。



去年の4月15日に1回目のカジュアル・コンサートを開いた時は思いがけずほぼ満席となり、“嬉しい悲鳴”状態でしたが、この暑さ厳しい季節に、皆さまにお声をかける大変さ・・を深刻に考えているのは、ほぼ私だけ?

プロデューサー河野肇氏(ホルン)もリーダー阿部寛氏(ギター)も、ミーティングする度に「結局のところ、飲み会か?」と思うのも私だけ? 「何とかなるでしょー」と超オプチミストの河野氏。「何ともならないモノはしょうがない、ノー・ジンジャー」と超イサギヨスギストの阿部氏。


まあ、やるだけやりましょー。

カジュアル・コンサートの数ある魅力(おっと、恥ずかし)をご理解いただけるように・・。









8/1

2010-08-01 23:56:37 | Weblog
7/31 の翌日は、8/1 っスね?

蒸し暑いっ!溶かされそう・・。


久しぶりに浅草のHUB へ行きました。Dixie VIP のLIVE を聴きました。

             
(我ながら、よく全員入りました)

Dixie VIP ・・デキシー・ヴイ・アイ・ピー
自分のジャズの道を追求している大ベテラン揃いのバンドです。


リーダーの永浜昌彦さん。気前の良いオヤブン気質です。(中央奥)

            

トロンボーンの中島三郎さん。やさしくてイタズラ好き。暖かいフレーズの中に時折、男っぽさを感じます。

            


トランペット&MCは筒井政明さん。サービス精神の塊です。

            


左からクラリネットの菅野さん、ギター&ホイッスル中の阿部寛さん、ベースは小林真人さん。モノクロ・トーンだと楽器の輪郭がはっきり。

          


スラッピング中のすらっぱー氏。飛び入りゲストの高橋さんの向こうに山本琢さん・・お顔が写っていなくてスマンこってス。
           


久しぶりのHUB でしたが、以前より“アコースティック” な響きの印象でした。座った席のせいもあるのかもしれませんが・・。

Dixie VIP の名前どおりのデキシーランドからデキシーらしくないジャズまで、ホントにジャズの幅広さ、メンバーの技量の幅広さを感じました。逆に、日頃、偏ったジャンルに接しているんだった事を思い出しました。


実は、HUB へ行ったもう一つの目的はこれ。

             

これを自主的に(勝手に、とも云う)置かせて頂きました。
これから浅草HUB にいらっしゃる方は、是非お手に取ってご覧ください。そして良かったらお持ち帰りください。

奥のトイレ前のスタンドに置いてあります。