室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

クレマチス

2009-04-29 15:04:58 | Weblog
寒くなく、暑くもない、一年で最も爽やかな季節となりました。

世間は定額給付金、ETC休日高速料金千円で、行楽真っ盛り。

しかし、ウチには定額給付金もまだ届かず、ETCもトヨタに予約はしたものの、いつ付けられるかも分からず・・。家で、遅ればせながら確定申告の計算をちんたらとやっています。

それにしても暖房も冷房も扇風機も要らないのは、なんと楽で快適なことでしょう! 立ったり、移動したりが、億劫にならず、フットワークも軽やかですが、眠くなったりもします。

先週、ケーブルテレビの電話工事が完了して、インターネットもケーブル経由になりました。線が太くなって、同じシステムのままでも、多少動きが早くなり、スムーズになった気がします。

出力が上がったという事なのか、デスクトップ型のMACG4もインターネットに繋がるようになりました。
ふしぎ~ 


写真は、お隣との境の塀の側で咲き始めた鉄線(テッセン)です。花びらの裏に光りが透ける初々しい美しさを見つけて、思わず写さずにはいられませんでした。

イベント的に出掛けるのではなく、日常の中で季節を愛でることで満たされる・・。
これもエコ? ちょこっと哲学? 只のケチ?

ワイルドライフ

2009-04-20 17:39:54 | Weblog
先週水曜日の”ローリング20's JAZZ Orchestra”のコンサートが終わって、やっと事後処理というか、後かたづけ(まだ完了してませんが)をしつつ、日曜日は久しぶりに新宿三丁目の銅鑼のLIVEに出る”新宿アコギ会”を観に行ったり・・と、コンサート前の充実感に比べると、ゆる~い日々を送っております。

軽ーい”燃え尽き症候群”でしょうか・・?


ケーブルテレビに加入して、BSハイビジョンが見られるようになりました。
今日、お昼ご飯の後、何気なくぼ~っとBSハイビジョンを出してみたら、”ワイルドライフ”という番組で《カジキ》をやっていました。

私はNATUREモノが好きなので、思わず引きこまれて見てしまいました。

カジキといえば、よく松方弘樹さん等がハワイで「・・・メートルのデカイのを釣り上げました!」とぶら下げたままハーバーに着ける所を映したりする、アレです。

吻(フンと読む)という剣のようなものを鼻先に付けた巨大な魚です。
メカジキで3.5m位。200kg以上。

バショウカジキは寝かせておいた背びれをテントを広げるように立てて小魚の群の行く手を阻んだりする、リボンのような腹びれ付きのロマンチックでスタイリッシュなカジキ。

シロカジキは最も巨大で5mもあり、重さは750kgとか・・。興奮すると胴体の模様や色を変化させたりする神秘的なカジキ。

北極と南極以外、外洋のどこにでも生息しているけれど、外洋は陸で言えば、殆ど”砂漠”みたいなもので、カジキに出会うのは簡単ではないとか。

リック・ローゼンタールさんという海洋学者で名水中カメラマンが、カリブ海やペルー沖やオーストラリアのグレートバリアリーフ等で、巧みにカジキたちに出会って、紹介していました。

以前カジキの子供を見たことがあるポイントへ行って、5cmほどの手のひらに入るようなカジキの赤ちゃんを見せていました。本当にちっちゃいのに、ちゃんと鼻先に剣が付いていて、立派なものでした。


大きな外洋で潜る人の映像を見ると、昔、西表島に行った時のことを思い出します。

沖縄の八重山諸島の中でも、西表島は大きくて、島の入り江ごとに、海岸線ごとに特徴がありました。ある所は緩やかな遠浅。ある所は珊瑚礁がずっと延びていて、それが切れると突然5mの海底がプールの底のように見えて熱帯魚と一緒に泳げたり。またある所は外洋のはじまりのように、海底がまったく見えない大波の来る場所だったり。

春休みだったけど、思いっきり日に灼けて。灼ける事に殆ど頓着無く、岩場のシャコ貝をつまんで海水で洗って即、口に運んで「原始人はこんな狩猟生活だったのかな」と思ったり、大自然を満喫したものでした。

その経験があるので、大海原を少し実感できる気がするのです。
今は、もう日に灼けたくないので出来なくなってしまったけれど。ワイルドライフ・・すごいなあ。

カジュアル・コンサート!

2009-04-16 23:05:51 | Weblog
阿部寛とローリング20's JAZZ オーケストラの滝野川会館でのコンサートが終わりました。
いらして下さった皆さん、本当にありがとうございました

このオケには少し背伸びの500人という客席をどうやって埋めたらいいものか・・。私もあちこちの友人知人にご案内を送ったり、演奏機会の度にチラシをばらまかせて頂いたり、新聞社に資料を送ったり、まあ一応の努力はしました

しかし、フタを開けてみるまでは分からないと思っていたのですが、まあビックリ
かなりギッシリと客席が埋まっていました。大変ありがたいことです。

リーダーの阿部さんは「今回は、客席をいっぱいにする事より、メンバーが気持ち良く演奏してくれて『愉しかった』と言ってもらえたら、それでいいのよ」と終始そればかり言っていたのですが、肝心の(?)出演者の皆さんも、和気藹々、本番を愉しんで下さったようで、何よりでした。


2回のリハーサルとも、徹夜しないと譜面が間に合わなかったのですが、とうとう本番の日も、アンコールでやる予定の”手紙でも書こう”のパート譜作りと、イントロを変更した部分の編曲し直しを居眠りしながら、グズグズなかなか進まないままやっていて、プリントアウトをしているうちに、空がだんだん明るくなっていました。

管楽器だけで10人。打楽器2人。ギター、ハープ、ピアノ。それに弦楽パート5部。オマケに管楽器のうち、お二人がマルチ・リード奏者なので、それぞれ、フルート、クラリネット、アルト・サックス、それにバス・クラリネットまでお願いしてあって、持ち替えのタイミングを考えながら、どこをどちらに演奏して頂くかを決めます。そして考えているうちに、

パソコンの縁にオデコをぶつけそうになったりしているのです。
プリントアウトをしている最中に、椅子ごと倒れそうになった事もありました。

プリントアウトが出来て、持って行く荷物を用意して、朝風呂に入り、朝ご飯。1時間くらいピアノに触って出発。途中、車中でスコアとギターパートにコードネームを書き込んで、上中里に着きました。


この写真を見ると、見慣れたオケのようですが、左(しも手)にビオラ、チェロも含むストリングス陣。奧にハープとビンテージ・ビブラフォン&ビンテージ・チューブラベル、ウッドベースとチューバのマルチ・ベース。

右(かみ手)にピアノより前にから中央寄りにリード陣。ピアノの奧に金管陣。

中央にビンテージ生ギター、ベース、ドラムスのリズム陣。

なかなか良く考えられた配置だなと、写真を見て改めて思いました。



それにしても、ジャズ界の重鎮や、各方面で一目置かれている面々を「ギャラ無いかもしれないんですけど、付き合ってくれます?」と言って招集をかけるなんて、他の誰に出来るだろう?しかも皆さんに愉しい想いをさせて・・。ほぼ思ったように出来て、阿部さん、オメデトー

ガンバッテ入手したディーガンのビンテージ・ビブラフォンとチャイムの華やかなお披露目が出来て、亜依ちゃん、オメデトー

ハープの超絶技巧ソロをフィーチャーしたジャンクマン。ペダルを両足で同時に踏む箇所が何度もあったのを、真横から見えました。本番で一番良いテンポでバッチリ出来て、大木理恵ちゃん、オメデトー

ラプソディ・イン・ブルーの冒頭の有名なクラリネット・ソロを見事にご自分の節らしく成功して、後藤さん、オメデトー


”オメデトー”は、枚挙にいとまが無いのですが、素晴らしい方達と一緒に音楽に没頭できて、又、大勢の方々のご厚意の中で生きている自分を再確認できて、ワタシ、オメデトー


さて、年明けからずっっっっと、馬車馬のようにひたすら走り続けて来ましたが、一段落。
この後、パブリックには、近いところでは5月16日(土)新宿文化センターでの”新宿ジャズまつり”にタンゴの”アストロノーツ”で参加。(15:00から4F第1会議室)

あと6月5日(金)中野ゼロで東京室内管弦楽団演奏会。ゲストに舘野泉さんを迎えてラヴェルの”左手のための協奏曲”ほか。私は”ほか”の中の”ボレロ”で本物のチェレスタを弾きます。


『本番に間に合うように』を最優先していて、”生活”をしているんだか、いないんだか・・。あちこち不義理もし、保留事項も色々あったりしますが、近頃よく聞こえるウグイスの美声や、家の周辺の咲き誇る花々を目にして、「ああ、美しいなあ。美しいものに囲まれて生きていられて幸せなんだなあ」としみじみ思ったりします。

なんか、そんな”お年頃”?

溢れるサクラ

2009-04-07 23:24:33 | Weblog
来週の水曜日、4/15滝野川会館の”ローリング20's ジャズ・オーケストラ”まで、あと一週間。その第一回リハーサルがありました。

長年、様々なビッグバンドでの演奏や超有名シンガー来日の際のバックミュージシャンを務めて来られた日本のジャズ界の重鎮、劇団『四季』をはじめ日本のミュージカル・シーンを支えるトップミュージシャン等、そうそうたる面々を尻目に、出来たてプリントアウト仕立てのスコアをサージカルテープでひたすら製本するワタシ・・。

第一回リハーサルに必要な分だけは、譜面をご用意できました。
打楽器奏者の加藤亜依さんが1曲譜面を作って下さったので、それと合わせて合計8曲、音だし練習できました。


久しぶりの完徹のせいで、多少”ハイ”だったかもしれませんが、あちこち至る所に観られるサクラに顔もほころび、疲れるどころか、エキサイティングな一日でした。


さーて、土曜日の第二回リハーサルまでに、残り7曲やれるんですかい?

アハ・・。
アハハハ・・・。


前回のブログで、「追浜が唯一の花見」のような事を書きましたが、翌日、ちゃ~んと地元の川縁へ、お花見に行きました。おにぎりを食べながら、友達同士や家族連れでピクニックを楽しむ人々をながめて、「平和だな~。この長閑さ、ありがたいな~」とつくづく思いました。

サクラの花びらと春の陽気につつまれて、何とも言えない目眩にも似た幸福感。パッヘルベルのカノンを思い出します。


そんな事言ってる場合じゃない・・。ラプソ、ラプソ・・。

今年の花見

2009-04-04 20:53:36 | Weblog
やっと、春爛漫

今日は、バイオリニストの小笠原伸子さんのご自宅でのホームコンサートで演奏しました。お宅の前の道路が桜並木で、八分咲きの桜がちょうど見頃を迎えていました。

バイオリンとピアノで考えられるお花見に相応しい曲、当然『スプリングソナタ』『春の歌』など名曲をずらっとやりました。

小笠原さんはニューヨーク・スタインウェイをお持ちで、「せっかく良い音なのにラ(バイオリンのチューニング)しか弾いていない」という事で『幻想即興曲』と『月の光』も弾きました。ご主人が「ピアノ独奏の曲を初めて弾いて貰ってピアノも喜んでるでしょう」とおっしゃって喜んで下さいました。


4月15日の滝野川会館”阿部寛 & ローリング20's JAZZ オーケストラ/ カジュアル・コンサート”が近づいて参りました。

このブログを読んで下さっている関係者は、「譜面はどーなってるんだろう・・?」と、さぞ心配なさっている事でしょうね。

ご心配は、ごもっとも。当たっています

こんな、練習が必要な事ばかりやってて、いつ譜面やれるんだい


ハイ、必要が無い限り、極力、家でやるべく、頑張っております

わずか一週間の爆発的な春の歓びを味合わせてくれるサクラを充分に愛でない手は無い!っと、多くの日本人同様に思っているワタクシですが、今年は今日の、この追浜の桜が唯一のお花見となりそうです。


そういえば、今日の追浜行き。京急線の乗り換えを間違えて、追浜に着かず、気がついたら新逗子に着いてしまったのですが、途中の神武寺という駅からの景色の素晴らしかったこと!

正面の山に、白やピンクの桜、若い葉が芽吹いた黄緑など、濃淡でカラフルに、観る者を愉しませてくれました。回り道はこの景色を見せてくれました。

今年の花見はこれでヨシとするか・・・。