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室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

近々の予定

2010-10-22 22:24:24 | Weblog
このところお天気がイマイチのせいか、だいぶ涼しくなってきて、気がつくと10月も下旬ではあ~りませんか

この後の予定を少し、ご案内させて頂くことにします。


10月27日(水)30日(土)14:00~(開場は13:45)
 バイオリンの小笠原伸子さんの『ピアノ伴奏で聴くコンチェルト・シリーズ』

   ”メンコン&チャイコン” メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲とチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を
   続けて演奏します。 ピアノ伴奏はピアニスティックにというより、60人分のオーケストラのサウンドを
   イメージして弾くのが面白いです。必ずしも譜面どおりではない箇所もあります。

 関内サロン JR関内駅北口から徒歩3分、市営地下鉄関内駅3番出口から30秒 和風ビル2F
 入場料 ¥3000 お菓子&お茶付き
 ご予約・お問い合わせ 045-222-9681

  http://www.yokohamabarock.com/big-map.pdf

             
             

             去年の衣装です。今年はまだ未定。



11月初旬は、タンゴです。ヤンネ舘野氏がリーダーの《タンゲロス・アルティコス》にバンドネオン奏者、ヴィレ・ヒルトゥラ氏を迎えて、横浜~兵庫へツアーします。

             

   バイオリン・ヤンネ舘野、バンドネオン・ヴィレ・ヒルトゥラ、バホ・長谷川順子、ピアノ・中山育美


11月4日(木)14:15~ 横浜公演

   ヤンネの叔父様、叔母様の心温まる演奏のあとで、ラ・クンパルシータ、ジェラシー、ピアソラ作品など。

 ニチイ・ホーム青葉台 田園都市線・青葉台駅から徒歩8分 050-7300-1463
 入場料 ¥1500


11月5日(金)19:00~ 神戸公演

   本格アルゼンチンタンゴ、フィンランドのタンゴ、ピアソラ作品など、聴き応えのあるコンサートです。

 里夢ホール 阪急六甲駅2番出口 徒歩5分
 入場料 前売り¥3000  当日¥3500 ドリンク付き
 ご予約・お問い合わせ tel.090-8653-9129(内海)

    http://www.ne.jp/asahi/music-hall/satom/access.htm



11月6日(土)18:30~ 丹波「街角コンサート」
 
   声楽家・畑儀文氏主宰『シューベルティアーデ音楽祭』での演奏。バイオリンとピアノでシューベルトやシューマンの小品、シューベルトの歌曲をメドレーにした”シューベルタンゴ”も演奏するなど、多彩なタンゴの夕べ。

 丹波市市島町酒梨 美和コミュニティセンター
 入場料、詳細、?
 お問い合わせ 0795-72-5170


11月7日(日)14:00~ コミュニティ・カフェ「みーつけたコンサート」

   何度か演奏させて頂いていますが、とても一人では行かれません。
   食べログに「身障者の働く場として作業所のとなりに併設されている喫茶店です。 店内は広く清潔で雰囲気の良いお店です。」と書いてありました。お食事も美味しいです。

 兵庫県篠山市乾新町82-3 
 入場料、詳細、?
 お問い合わせ 0795-54-2600


             


             前回のツアー終了後のリラックスしたメンバー




11月13(土), 14日(日)新宿トラッド・ジャズ・フェスティバル 11:00~16:30

   新宿三丁目界隈で、あっちからもこっちからも賑やかにウキウキする音楽が聞こえてくるフェスティバル。
   今回は、タンゴのアストロノーツは都合により出番ありません。
   私は、14日の15:00~『左馬』にて、田部フレンズでのみ演奏します。

 前売り券 ¥3000 当日券 ¥3500
 お問い合わせ 03-3341-5009



どれも、私自身とっても楽しみです。(準備はいろいろ大変だけど

ご用とお急ぎでない方は、是非、お立ち寄り下さいますよう、ずずいとお願い奉り候。







軽くなりました

2010-10-22 01:17:25 | Weblog
高画質モードで撮ってしまった写真を、ようやくブログにアップできる程度に軽くすることが出来ました。

軽くしたんですが、いつもの携帯写真より大きいみたいです・・。

          
      
      立山高原バス車中から見られた『称名滝』


      
      

      『紅葉が映える七曲がり』


      
          
      
      『剣岳』


      
      

      『室堂』散策



      

      『黒部平』から黒部湖を望む



      

      ロープウェイから



      

      『黒部ダム観光放水』



      

      繊細なしぶき




      


      満喫







第213回東京道産酒の会

2010-10-20 17:12:30 | Weblog
北海道産の食材の肴と北海道のお酒に舌鼓を打つ、北海道に縁のある、北海道を愛する酒豪・名士の集い《道産酒の会》が10月14日、行われました。

開会に当たって、先ずは『日本酒で乾杯推進会議』の総会フォーラムで《東京道産酒の会》が感謝状を頂いた事が司会者の堀田さんから披露されました。

             


日本酒造組合中央会が制定している『日本酒の日』10月1日に因んで、前日の9月30日に行われたそうで、学界、芸能、スポーツ、ジャーナリストなど錚々たるメンバーで構成された権威ある会からの感謝状に、世話人の皆さんをはじめ、《東京道産酒の会》会員の皆さん、「光栄の至り」と喜ばれました。詳細は、こちらをどうぞ。

    http://keida.cocolog-nifty.com/kaseda/2010/10/1656-f3d5.html

この日は、世界中で話題になった『チリの奇跡』鉱山の落盤事故で閉じ込められていた作業員全員がカプセルで救出された日で、『感謝状』と共に、祝祭のムードとなりました。



田中泰輔会員の「ヤーッ」で元気に日本酒で乾杯。功労賞、新入会員の紹介の後、慶田会員がメインスピーチとして、『日本酒で乾杯推進会議』総会フォーラムでの様子を詳しく報告をなさいました。

        

                         右は評論家の犬飼智子さん。



今回は、犬飼さんをはじめ、ご一緒にいらした芸術家・江川さん、神戸からいらした浅川さんなど、多彩なメンバーの参加で盛り上がりました。


    

  この日は、こちらの浅川会員が主役と言っても過言ではなくなるのでした。


     


  名古屋デザイン博などで活躍された江川先生。緑色の素敵な車椅子、杖もご自身でデザインなさったそうです。

      

 「年取ると人がたかるような、派手なデザインを身につけた方が良い」とおっしゃいましたが、三人の美人取り巻きとご一緒の華やかな登場でした。


             

いつも楽しいお話をなさるエンタテイナー・検事の小林先生が『このところの大阪の検察の証拠物改竄について』『尖閣諸島の中国人船長を検察が帰国させた件について』面白おかしくスピーチされました。「大阪の検察のような事は本当に考えられない事で、二度とあってはならない」「船長の公判請求したら半年はかかるでしょう。それを考えたら、私でもそうしたでしょう」と、分かりやすいお話でした。


   お料理は、今回も大変、美味でありました。

     

   甘い烏賊の刺身。帆立のぬた和え。肉じゃが。

     

   蟹、ワカサギの天ぷら。  鮭ホイル味噌焼き。

   

   南瓜スープ。昆布入り松茸ご飯のおにぎり。桑茶。


日本酒はもちろん道産の熱燗でしたが、自分が飲まないので銘柄も書き留めていませんでした。すみません。


誕生月の方々のご紹介のあと、いよいよ利き酒ゲームです。

今回は、『日本酒で乾杯推進会議』で感謝状と共に頂いた五合瓶が参加賞としてプレゼントされ、優勝者の出たテーブル全員にもプレゼントされるということで、メンバー全員が期待に胸を膨らませました。


  純米酒か、吟醸酒か、本醸造か・・? 手を挙げて答えます。

    


  2回戦で浅川さんが一人だけ残られ、あっさり優勝かと思われたのですが、手違いがあったのでは?・・と異議が唱えられ、やり直しとなりました。

    


  ところが、熱戦の末・・

    

  

  結局、浅川さんが優勝となりました。


関白殿下の装束にお召し替えの間、私が一人で演奏を受け持ちました。会員の皆さんに『里の秋』を歌って頂いてから、チリの救出ニュースに因んで、チリ人の詩人、パブロ・ネルーダ(ノーベル文学賞を受賞している)が亡命したイタリアの小島での郵便配達員との交流を描いた映画『イル・ポスティーノ』の音楽を演奏させて頂きました。


「類い希なる味覚と、運の強さにより・・」という表彰状の文面には、何度聞いても笑わされますが、今回はまさにその通りかな・・と、大受けとなりました。おめでとうございました!


             


神戸からはるばるいらした浅川さんのスピーチと一本締めで、楽しい宴はお開きとなりました。









立山黒部アルペンルート(二日目)

2010-10-18 12:53:44 | Weblog
さて、バスは7:30 出発。初日最後列にすわった私たち、二日目は2列目に座らせて頂きました。

約50分で立山駅到着。ガイドさんがケーブルカーの切符を受け取りに行っている間に、父がツアーの旗を持っています。ここでクラブツーリスムのバスを降りて、この先は公共交通となります。これがこの観光のスゴイところ。

             


ケーブルカーは7分しか乗らないのですが、傾斜度が30度くらいの急勾配で、あっという間に標高977m の美女平。
「あれが、美女杉ですよー」と言われながらも、どんどん次に乗る高原バスの乗り場に誘導されて、置いて行かれないように、少しでもマシな座席に着けるように、皆さん必死でガイドさんにくっついて行きます。

そして、立山高原バスで、いよいよ紅葉の景色の中へ・・なんですが、10MB 4:3F で撮っちゃった写真をブログに載せられる程度にiPhoto で小さく編集する方法、ご存じの方いらしたら教えてください。


             


高原バスは、途中で、称名滝(しょうみょうだき)七曲がり等の見所では、最徐行運転をしてくれて、前の方の座席、中程の座席、後部座席、とそれぞれ見逃さないようにサービスしてくれます。車体ももちろん環境に配慮したハイブリッド車です。フレッシュな紅葉に感動しているうちに、景色は雲を見下ろすようになり、雲の切れ目から高山のてっぺんが次々と見渡せるようになります。

車内アナウンスで「剣岳です」と聞くと、興奮しました!

やがて標高2450m の室堂に着きました。右側に連なっている方が立山、3015m です。その左に重なる天辺がとがったがのが剣岳2999m です。

             

雲が少なくて、お天気サイコー!景色サイコー! 乗り物に乗っただけで簡単に標高2450m まで来られてしまいました。レストハウスの横で記念撮影をして2時間の自由行動。ここではお腹がすかなくて、三人前お弁当をかついで、空気の薄い中、付近のミクリガ池、温泉小屋までの径を、下って登って、登って下って歩きました。

    


    神秘的なミクリガ池      付近一帯がにおっていた”地獄谷”

       


温泉小屋で雷鳥人形を買って、レストハウスでお土産の物色などをしていたらあっという間に集合時間が近づきました。この標高の高い別天地を後にして次は、立山の中を掘ってある立山トンネルのトロリーバスです。「トンネルで景色は見えませんよ」と言われていても、席にすわれるかどうか心配で早めに行列につきます。

トロリーバスは今日では、全国でもこの立山トンネルと、あとで通る赤沢岳のトンネルの2箇所しか残っていないそうです。確かに、トンネル内だけの交通で排気ガスを出すバスが運行していたら、充満して大変ですものね。これも環境に配慮した交通システムです。

標高2316m の大観峰(だいかんぼう)に着くと、次はロープウェイです。このロープウェイも環境に配慮して、途中に柱を建てていないのだそうです。


      

360度の大パノラマのキャッチフレーズでしたが、実際は、このロープウェイは大ラッシュ状態で、ほとんど只の”移動用乗り物”でした。写真は、腕をのばして、窓からカメラを出すようにして写しました。

        

でも、お花畑のようにカラフルな紅葉の風景は見事でした。

ロープウェイは黒部平(1828m)に到着。ここでは、紅葉が身近に見られます。

      


  そして向こう岸に黒部湖が見下ろせます。 


ここでケーブルカーに5分乗って、黒部湖に到着。いよいよ黒部ダムです。

     


静かなゆったりとした景色の黒部湖サイド。ダム側は、2つの穴から真っ白い水の帯が放水されています。これは流し込むというより、噴霧に近い、繊細なミストが出ていて、風向きによっては、マイナスイオンを浴びるようです。

このダムの上は、ゆるくカーブした道路になっていて、800mほどを徒歩で渡ることになっています。この渡った先のレストランの3階で、いままで担いできたお弁当を頂きました。山海弁当、牛鮭弁当、どちらも美味しかったです。(2個食べた訳ではありません。母と分けっこして食べたんです。

 
    


昭和31年着工して、多くの犠牲を払い、7年後に完成したという黒部第四ダム。機能だけでなく、環境もデザインも素晴らしいです。当時の日本人の情熱と英知を感じました。そこまで行かなければ見られないモノを観ることが出来ました。

             


トンネルに入って、2つ目のトロリーバスに乗り、扇沢に着くと、クラブツーリスムのバスが待っていてくれて、再びバスで帰途につきました。

途中、安曇野のスイス村でお土産休憩をしました。そこまで来て、黒部平で買ったお土産をトロリーバスに忘れて来たことに父が気がつきました。大変しょげた様子なので、ダメ元でガイドさんに話したら、すぐに扇沢のトロリー事務所に連絡して下さいました。聞いたら、すぐに見つかり、着払いで送って頂けることになりました。せっかく愉しい思いをして来たのに最後に・・と思ったら、救われました。


帰りは中央道をずっと通って、途中の諏訪湖の向こう側に富士山の天辺が見えたり、八ヶ岳が見えたり、楽しいオマケもありました。

暗くなっても案の定なかなかお腹がすかなかったのですが、到着間際になって、オプションの夜軽食・野沢菜入りカツサンドを頂きました。これも予想を超えて美味しかったです。


黒部ダムの放水と紅葉を目的とした今回の家族旅行でしたが、行ってみて、環境に配慮しながら、日常からはるかに遠い特別な景色が見られる、洗練されたルートである事が分かりました。流石に人気のあるツアーだけの事はある、とつくづく思いました。


そして、別世界から下界へ戻った翌日からは、また慌ただしい日常へと没していくのでした・・・。














立山黒部アルペンルート(一日目)

2010-10-18 10:58:58 | Weblog
「黒部ダムの放水が見たい! トロッコ列車に乗りたい!」という父の長年の夢を実現させる旅行をしました。


             


旅行会社のパンフレット、新聞の広告、ネット検索・・いろいろ調べました。観光バスででかけるルート。新幹線ででかけるルート。宿泊地も、宇奈月温泉、白馬、富山のシティホテル。いろいろなチョイスの中から、クラブツーリスムの、横浜・町田集合バスの、富山ANAaクラウンホテル宿泊のツアーにしました。

「しました」と言うと、しっかり自分で選んだように聞こえますが、黒部ダムの観光放水が10月15日までなので、紅葉が始まっている10月になって以降で、土日三連休を除いて、尚かつ私が2日連続で自由になる日・・というと、12-13日しかありませんでした。

そして、ぐずぐずしているうちに「もう、そのツアーは一杯です。キャンセルで4人お待ちです」などと言われたりして、『3人シート、ゆったりバスで行くコース』しか残っていなかったのです。でも、これが大変よかった!


             私たちのバスです。

             

横浜7:00出発はキツイので、町田8:15出発の方にしました。初日は最後部席。でも1列三人がけなので、確かに『ゆったり』です。出発するとじきに『オプション昼食の申し込み』 初日は朝のおにぎりの残りと小布施でおこわとコロッケなどで済ませ、2日目のお弁当と夜のサンドイッチだけを注文しました。確かに、いくつもの団体が集まる観光地でレストランに入っていたら大変です。移動中に地元食材のお弁当・・というのは、考え抜かれた方策だと思いました。


良い景色を撮影したいと思って、ヨドバシで一番押しのリコーのカメラを買って持って行ったのですが、確かに映像はバッチリなのですが、データが重くて、とてもブログにアップ出来ず、残念です。どうしたら軽い写真が撮れるかは、帰ってきてから分かりました。・・という訳で、ここではもっぱら携帯で撮った写真のみです。


             観光客でごった返す宇奈月駅。

             


             さて、いよいよトロッコ列車。

     

トロッコだから、窓も扉もありません。またいで乗って、くさりで防護するだけです。風に当たりたくない方用に、窓ガラス付きの特別車両もあります。

正式名・黒部川峡谷鉄道は、黒部川沿いに宇奈月温泉から欅平までの、約20kmをトコトコ走る電車で、電力会社の資材や作業員を運搬する目的で作られましたが、観光用としても使われるようになったものです。私たちのツアーは終点1つ前の鐘釣駅で下車。1時間ほどの散策時間が取られました。

  
    

まだ、紅葉はしていません。宇奈月が標高240m。鐘釣で450mくらい、という事です。(峡谷なのに、黒部川が携帯写真では写ってないなー。新デジカメで撮りまくっていたからなー。

山の日暮れは早く、帰り道は真っ暗になりました。途中、気がつくと雨が降っていましたが、宇奈月駅に着いた時は上がっていて傘を差すこともなく、バスに乗り込み、富山の全日空ホテルへ。

携帯ではホテルの写真がこれだけしかありませんでした。

    

ホテルの前の城址公園。バイキングの夕食後(ワイン1杯つき)母と二人で探検に行きました。石垣はすごく立派でしたが、裏へまわったら、「あ、これで終わり?」という感じ。あとから復元したんですね。公園としては広々と整備された立派なものでした。そういえば、母方の祖母は富山の出身。私の血の四分の一は富山だったことを思い出しました。

夕食も朝食もバイキング形式。口コミにあった通り、満足度の高い食事でした。しかし、ここの食べ過ぎがあとあと響いて、オプションのお弁当をずっと持って歩くことになったのでした。(たはは・・
















縁は超“異なモノ”

2010-10-11 11:43:52 | Weblog
楽譜を出版していることで、特に《ピアソラ》の編曲楽譜に関する英語でのお問い合わせメールを時々受け取ります。

今回のお問い合わせは、「もうじき日本へ行くんだけど・・」という、ちょっと変わったケースでした。


楽譜は、大抵1000~2000円のもの。しかし、送金手数料がそれ以上にかかったりして、いつも心苦しい思いをいています。以前は、銀行のマネーオーダーや、トラベラーズ・チェックを送って来られて送り返したこともあります。

今回は、横浜のご友人宅に送り、その方がゆうちょ振り替えをして下さることになりました。そんな話の途中で「私の母は日本語がわかる」とメールに書かれてあり、「それはアメージング! もしかして日本人?」と聞いたら、詳細なファミリーの物語を知らせてきました。

ジャクリーヌさん。母親は日本人で、父親はアフリカ系アメリカ人。1950年にジャクリーヌさんが生まれて、1952年にアメリカへ行き、ジャクリーヌさんはドイツ人と結婚して、現在はドイツ在住。チェロを長年愛好している方。

「母は東京の第三高等女学校の卒業で、今回の旅行で、それにまつわる場所も訪ねたがっています」偶然、ウチの母の少し先輩であることが分かりました。「その学年だと、大臣までなられた森山真弓さんもいらしたと思うわよ」と、母も関心をよせ始めました。

「第三高女は音楽が盛んな学校で、廊下にピアノが置いてあって、休み時間というと集まってよく歌を歌ったものよ。授業はドレミでなくて、ドイツ音名でやっていたのよ。」という話は私が幼いころから何度も聞かされてきたので、私が音楽家になっている事が、母の出身校と関係ないとは云えないと、常々思っているのですが、その話をジャクリーヌさんに書くと、「私も同じ。私がチェロを弾いていることは、母の学校と無縁とは思えない」という返事。

何だか、急に親近感が湧いてきて、「逢いましょう」という事になりました。

短い10日間ほどの滞在の中で、ご親戚やご友人方に会ったり、お墓参りなど色々ご予定がある中で、昨日、六本木ランデブーを果たしました。


ジャクリーヌさんのドイツでのお友達だった横浜在住いつ子さんが、ジャクリーヌさんとお母様の喜美子さんをホテルに迎えに行ってくださり、六本木のアマンドで待ち合わせしました。

初めて会ったのに、まるで旧知の仲のように、母親が共通の場所で過ごした事と、それが自分の音楽生活につながっていると感じている事でこんなに親しみを感じるのは、不思議なことです。


ジャクリーヌさんのお母様、喜美子さん(左)と、佐々木五律子さん。




喜美子さんが撮ってくださって左に寄っているけど、ジャクリーヌさんと。

                      


快活で実に感じの良いジャクリーヌさん。「本当に長い物語。色んなことがありました。」とおっしゃる喜美子さん。ご主人がドイツの教会の牧師さんをしていらした時にジャクリーヌさんと出逢われた五律子さん。

皆さん、ご自分の人生とのつき合い方をよく心得た、『人生の達人』だなあと思いました。


おしゃべりをしながら芋洗坂を下って歩いていて、気がつくと三叉路。来すぎた事に気がついて少し戻って、六本木中学校を見つけました。第三高女をネット検索すると、現在の駒場高校が出てきます。しかしこちらは、戦後じきに大橋の方に移転しているので、面影は無いのです。それで、第三高女の跡地に建っている六本木中学校を訪ねました。

校門にそろそろ鍵をかけようとしていた方に事情をざっと説明して少しの時間、入らせて頂きました。

建物はもちろん新しいし、ほとんど何の面影もないようなのですが、大きな銀杏の木があって、そこに碑が立っていました。


             


次第に夕暮れになりかかってきて、よく読めなかったのですが、銀杏の木の説明がされていました。
戦前からのつながりを感じる唯一のよすがとなりました。

一応、喜美子さんに満足して頂けて、私もご一緒した甲斐がありました。


それからテレ朝の向こう側にある中華飯店へ行き、皆さんでお食事しました。
外国人客が多いこのお店で、隣の席の方にお醤油を取って頂いたりしているうちに、ドイツ語で話をしているジャクリーヌさんといつ子さんにドイツ語で話しかけてこられました。

この方はお顔は日本人なのですが、アメリカ人二世で、太平洋戦争中にアメリカで強制収容された移民の方同士から収容所で生まれたというお話でした。大学でドイツ語を学んだそうです。数奇な運命の集いとなりました。「なんて奇遇なんでしょう!」


気さくで感じの良いジャクリーヌさんには、何か引力があるのかもしれません。お母様の喜美子さんは「娘と一緒に旅行ができて、本当に幸せです。」とおっしゃっていました。


喜美子さんと五律子さんは、同じ年に一ヶ月違いでご主人を亡くされ、同じ気持ちで慰めあった心のつながりがあったようです。また、ウチの父が長野の出身とお答えしたら「偶然ね。私の父も長野でしたの。」


人は、色んな事で『ご縁』を感じ、親近感を持ち、暖かい気持ちになるものですね。

それも、音楽を通しての『ご縁』である事が、とても嬉しいです。













十月の蚊

2010-10-07 10:58:01 | Weblog
9月中から住み着き、今日まで生き延びている ”蚊” です。


             


オレンジ色の屋根を背景に、黒い点が付いているのが、それです。判りづらいなー。昨日、『チーコ』と名付けました。


まいんち、よくぞヒトのことを刺してくれました。ゆうべは、また足のウラをやられました。


             


少し気温の低い日はジッとして、あまり活動しないでいるみたいで、居なくなったのかなと思ったらまた刺された・・というのを、おそらく9/28頃からは続けていたと思います。

小さめなので、耳元で羽音が聞こえても姿は見えず、たまに見えて追いかけてもすり抜けられ、なかなか退治できません。

それが、出窓でガラスと網戸の間に挟まっています。


     

フフフ・・、囚われの身なのだよ、チーコ。



それにしても、昨日リハーサルで伺った横浜市南区では、蝉が鳴いていました。

今日も夏雲がぽっかり浮かんでいるし、まだ夏が終わっていない・・?

やっぱし・・、《温暖化》?



昨日のノーベル賞発表で、日本人が2人も化学賞を受賞して、日本中が喜んでいるけれど、ノーベル賞はいつもいずれも20~30年前の功績を讃えるもの。今から20年後に「あなたは地球を温暖化から救い出しました」と表彰される科学者が、登場するのでしょうか?












伝説の巨匠たちのCD

2010-10-05 02:37:33 | Weblog
八月に見た《Cafe De Los Maestros》のCDをやっと入手しました。

 
             


初めにヤマハへ行って調べてもらったら「発売元の系列が違うので、ウチでは取り扱えません」と言われ、Amazon で調べたりしてから、結局タワーレコードに電話して、在庫がたまたま有って、取り置きしておいてもらって買いに行きました。


映画はこれです。      


《アルゼンチンタンゴ、伝説の巨匠たち》

1910-30年代生まれの巨匠たちを集合させて、録音を録る場面をインタビューを交えて撮影し、それからコロン劇場でのコンサート本番の、巨匠たちの華々しいシーンも撮影して映画にする、確かに《ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブ》方式でした。

これを見て、断片でなく、演奏を完全な形でまとめて聴きたくなりました。


CDは2枚組。すばらしいです!
バンドネオン、ギター、ピアノ、バイオリン、シンガー達・・、綺羅星の如き巨匠たち。皆さん70代80代の演奏で、技術的な衰えが無く、情感は一層豊かでゾクゾクさせられます。アレンジも素晴らしい! ホンモノ中のホンモノ。

《ホンモノ》は、根っ子が生えていて、絶えず最高の高みを求め続けて来た蓄積の上にある、とつくづく思いました。
私も、70代80代になっても演奏していたい・・、そう切に思います。






天高く誰もが肥ゆる秋

2010-10-04 11:45:44 | Weblog
秋雨前線の切れ間。晴れていれば空は美しい。


             



先週末は、東京室内管弦楽団のお仕事で、群馬の前橋に行きました。

本番前日のリハーサル風景。

      踊る指揮者?

   



午後の本番なので、集合は早朝です。まだ暗いうちに起きて前橋へ。


立派なホール。  外には立て看板。  この日の衣装。

     


ゲストお二人、指揮者も含めて『ザ・イケメントリオ・コンサート』

二千人の会場。超満員ではありませんでしたが、瞳にハートマークを浮かべた熟女のお客様の熱気がムンムンのコンサートとなりました。

ウチの指揮者も、2大イケメンスターに引けを取ることなく、3人でトークを進めるMC役も板についてきました。


本番前、ゲネプロ風景。

    

小さくて見えにくいですが、左が溝口肇さんの時。右が秋川雅史さんの時。


お二人とも、楽屋に差し入れのお心遣いを頂いて、女性楽屋はおおいに盛り上がりました。