市民意見広告運動事務局だより

9条の精神に立ちかえり、核のない社会を実現しよう!
5月3日の新聞に意見広告を載せよう! 

市民の意見30の会・東京

2007年05月20日 08時28分37秒 | 市民の意見30の会・東京
【声明】 安倍首相と久間防衛相に、沖縄近海から海上自衛隊・掃海母艦「ぶんご」を退去させるよう要求します

                           市民の意見30の会・東京
2007年5月19日

 5月11日、海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」が横須賀を出港して沖縄に向かいました。そして5月18日、海上自衛隊は、沖縄近海の陸地から見えない海上にいる「ぶんご」から、米海兵隊新基地建設のための環境アセスメント・事前調査が強行されている沖縄島北部東海岸の辺野古湾に、大勢の自衛隊員潜水夫を送り、調査を強行しました。この暴挙を阻止するため、沖縄の人びとはカヌーに乗り込むなどして、非暴力直接行動による抗議・抵抗を続けています。
 1996年に日米両政府間で合意された、もともとの海上基地建設は2005年、沖縄の人びとの粘り強い海上阻止行動によって、ついに阻止されました。現在の新計画は基地の位置をキャンプ・シュワブ側に少しずらしていますが、それがジュゴンの餌場である美しい珊瑚の海を破壊することは明らかであり、沖縄の人びとは、朝鮮半島や中国をにらむ米海兵隊の出撃拠点の建設に強く反対しています。
今回、突然行なわれた「ぶんご」の派遣は、「事前調査の支援」のためとされています。5月16日の衆院外務委員会で防衛省は掃海母艦派遣の法的根拠を「国家行政組織法上の官庁間協力」と説明しましたが、民間の業者が行なう環境調査を海上自衛隊が「支援」することは前代未聞の事態です。私たちは、政府がどのように法的根拠を説明しようと、この派遣は、「ことの本質において治安出動」であると考えます。安倍首相は新基地建設を急ぎ、「かけがえのない日米同盟」を強化する決意をブッシュ政権に見せるため、米軍再編に抵抗する沖縄の人びとを掃海母艦で脅しつけることにしたのです。
 「ぶんご」は5700トンと掃海艇では最大級で、口径76ミリの単装速射砲(艦砲)1門を搭載しヘリ甲板も持つ巨大な軍艦です。沿岸海域の環境調査に、なぜ、こんな軍艦を送り込むのか。抵抗を続けるヘリ基地反対協の活動者は「明治以来続いている沖縄差別そのもの」とのべました。今回の海上自衛隊艦船の派遣が、沖縄戦で「友軍」の犠牲になった記憶を沖縄の人びとの脳裏によみがえらせていることを、沖縄の地元紙は伝えています。沖縄の新基地建設運動を自衛隊の武力で威圧・恫喝し叩きつぶそうともくろむ安倍政権の姿勢に、私たちは深い憤りをおぼえます。
 私たちは、安倍首相と久間防衛相に「ぶんご」の退去を要求します。米海兵隊の巨大な新基地を辺野古に建設することに強く反対します。沖縄と「本土」で米軍再編に反対する人びと共に、すべての米軍基地の撤去を求めて、反戦・反基地の活動を強化します。

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