汚染水300トン漏出=最大8000万ベクレル―貯蔵タンクの水位低下・福島第1
時事通信 8月20日(火)10時37分配信
福島第1原発の貯蔵タンクから高濃度放射能汚染水が漏れた問題で、東京電力は20日、漏れた汚染水量が推計300トン(30万リットル)に達すると発表した。調査の結果、タンクのうち1基の水位が約3メートル低下していたことが判明した。汚染水からは、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり8000万ベクレル、放射性セシウムが同14万6000ベクレル検出された。
タンクからの漏えい量としては過去最大で、東電が漏れた場所と原因の特定を急いでいる。同日記者会見した東電は「漏えいは今も続いていると考えている」と説明した。
東電によると、漏れたのは護岸から約500メートル離れた26基のタンク群の中の一つ。タンクは直径12メートル、高さ11メートルの円柱状で、汚染水を移送した当初はほぼ満水だったが、20日に26基中3基について調べたところ、うち1基の水位が約3メートル下がっていることが確認された。
タンク群は汚染水が漏れた場合に備えて、周囲にせきが設置されている。汚染水300トンの大半はこのせきの外側に流出したとみられる。外側には19日までに、せきにたまった雨水を抜く弁から約120リットルが漏れていたことが判明していた。
タンク群の近くには海につながる側溝があり、雨水などがたまっている。側溝からはほとんど放射性物質が検出されておらず、東電は「海には流れていない可能性が高い」としている。
深刻かつ重大な事象ですがこの件に関して、政府や首相官邸から何か発信された形跡をネットでは発見できません。
首相官邸HP
でもみつからない。
安部さん、いっぱいゴルフして、おいしいものもいっぱい食べて、親孝行もしたみたいだけど、
みんなの不安わかってる?
福島民報
10月の2本運航中止 アシアナ航空ソウル-福島チャーター便 第一原発汚染水問題で
韓国・アシアナ航空が7月から12月まで計画するソウル-福島間のチャーター便運航で、アシアナ航空が10月分の2本の運航中止を決めたことが19日、分かった。7月に発覚した東京電力福島第一原発からの汚染水海洋流出で、韓国側からの集客が見込めないと判断した。
同社仙台支店によると、10月は4~6日と18~20日の2本の運航を計画していた。韓国国内でも連日、汚染水流出問題が報道され、航空券販売の見通しが立たないという。同社の金玉鉉仙台・福島支店長は「韓国で福島の原発に不安を抱く国民が多い。今はタイミングが悪い」と語った。ただ、今月23~25日運航の1本と、9月の14~16日、21~23日の2本は、既に航空券が販売されており、予定通り運航する予定。
一方、11、12の両月は現段階で計4本の運航を計画しているが、同社は「実施検討中」としている。金支店長は「11月以降は状況を見て判断したい」としている。
ソウル-福島間のチャーター便は、7月から12月まで毎月1~2本、計11本(22往復)の運航が予定されている。第1弾は7月13~15日に運航され、韓国、本県からの旅行客でほぼ満席となった。県によると、8月運航分もほぼ満席という。
県空港交流課は「幸先の良いスタートを切っただけに残念。引き続き、正しい情報発信に努めるが、東電にはしっかりと汚染水対策を講じてほしい」としている。
ソウル-福島間の定期路線は震災と原発事故以降、運休している。原発事故の風評などが続く中、県とアシアナ航空はチャーター便の定期化で本県への正しい理解を促すとともに、需要を喚起することで定期路線再開を目指している。
2013/08/20 09:09