いけふくろう通信(発行人=ムッシュ)

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三軒茶屋・キャロットタワー「箱の中の豆本たち」(いけふくろう通信第412号)

2007-09-29 23:40:36 | イベント・お祭
小さな豆本の小さな展覧会と銘打たれた「豆本」の展覧会が、
明日(2007/9/30)まで、開催されている。





ちょうど先週の読売新聞の都民欄に記事が掲載されていたのだが、
結局、こちらへの記事化が遅くなってしまった。申し訳ない。

「豆本」とは、実際に書店に陳列されている「本」のサイズを小さくして、
タテ2~3センチ、ヨコ1~1.5センチ程度に縮小した本のこと。

当初は、私は趣味でつくっている人が多いとは聞くものの、
どの辺まで凝って造本をしているのか、ちょっぴり疑問であった。

ところが、以前、maさんが豆本をつくりたいといっていたので、
それを思い出し、この展覧会を案内したところ、早速、電話をして、
ワークショップにも参加をして、ご自身でも「豆本」をつくってきた
とのことで、先日、それを拝見させていただき、恐縮してしまった。

出版に携わっている?私は、思わず、その出来栄えに驚いてしまったのだ。

なにせ、書店で購入をする上製本と全く同じなのである。

なんと「豆本」にも「寒冷紗(かんれいしゃ)」、「花布(はなぎれ)」、
「スピン(しおり)」、「見返し」があり、本の種類にも、「上製」、「並製」、
背についても「丸背」、「角背」、背の様式についても「タイトバック」、「ホローバック」
など、多種多彩なのである。

ちょっぴり本については、知ったかぶっていた私は本当にビックリした。

本格的に、手で本をつくるといえば、本に使う紙の厚さ、ページ数等を決めて、
どれくらいの厚さの本になるのか、製本屋さんにつくってもらう「束見本」
しか、思い浮かばなかった。

しかも、その工程も某著名製本所で見学をした際、かなり感動をして、
これまで、まっさらで何も書かれていないから、多少、粗雑に扱っていた「束見本」を
丁寧に扱うようになったほどであった。

ところが、この「豆本」づくりはさらに小さく、手先の細かな作業が続き、
本格的に己の手のみでこの小さな「豆本」を造本をするだから、
素晴らしいとしかいいようがない。

これが、実際にmaさんが購入された「豆本」だ。


大きさはこのポケットティッシュと比べていただけると、
その小ささがおわかりになるだろう。


私は、その精巧さにただただ驚くのみであった。
ぜひ、出版関係者は当然だが、それ以外の方も明日が最終日だが出かけて、
その素晴らしさを感じ取って欲しい。

~ムッシュ・いけふくろう~


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ごめんなさい、訂正です (ma)
2007-09-30 10:29:50
 あの猫さんの豆本は、作家さんのを購入したものでございます。説明が悪くてごめんなさいです。なにしろ、あの時の私は興奮状態にありましたので、主語と述語も混乱し、「とにかく見てちょうだいよ、すごいんだから!」というオバちゃんのノリだったのですから。これを楽しみに読んでいらっしゃる読者のみなさんもごめんなさい、です。
 私が作ったのは、まだあの時点ではボール紙と輪ゴムで押さえをしていたものです。
 それは正真正銘、寒冷紗も使い、スピンも付け、花布も挟み込んだ、作った私でもびっくりのものすごく立派な豆本なのであります。
 教えてくださったのは、赤井都先生で、立派な賞を受賞された方なのですが、それは丁寧な指導でありがたかったです。
 実は今日も別のワークショップ参加するために会場入りいたします。
 またあの世界でしばし充電してきます。
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いえいえ、こちらがウッカリでした! (ムッシュ・いけふくろう)
2007-09-30 19:38:21
maさん コメント、ありがとうございます。
コメントを拝見し、私の勘違いに気がつきました。
確かに、先日話を伺ったときに、ボール紙と輪ゴムで
押さえものをみせていただきましたよね。

うっかり忘れておりました。
こちらこそ、申し訳ありませんでした。

ぜひ、今日のワークショップのお話しも聞かせてください。

よろしくお願いします。
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