予告通り、映画『食堂かたつむり』を観てきました。
これを観るためにあらかじめ原作本を読みました。映画を観るために原作本を読むというのは、初めてです。
映画は原作本をある程度忠実になぞる必要がありますが、一方で約2時間に収めなければなりません。ストーリー始めの導入では、かなりのハイテンポで展開。苦労が忍ばれます。
ただ、この部分を始め、ストーリー全体にわたって絵本的CGが使われていて、ちょっとゲンナリ。もちろんCGでなければ表現しようのないところもあったのですが、それにしても・・・。
この作品は生きることは食べること、心を込めた本物の料理でのもてなしがテーマになっているはずなので、極力実写にしてほしかった気がします。
原作と比較すると、主人公/倫子の料理に対する思いが上手く表現できていなかったように思います。
そして飼い豚エルメスののあたりについても、あまりにもあっさりしすぎ。もちろん、シーンは子供どころか大人でも見たくないだろうけど、なぜ、エルメスを殺さなければならないか、そしてエルメスの肉から血まで全てをありがたくいただくという感情が抜けていました。
そんな感じで、お子様向けの深みのない作品になっているように感じました。
ワタシの過去のエントリー:2010.02.08 小説『食堂かたつむり』★4
映画『食堂かたつむり』公式サイト:映画『食堂かたつむり』公式サイト | 作品紹介
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