クリスマスイブは一人寂しく美術鑑賞(笑)。
駅までの通り道にあるケンタの店先に行列ができていてクリスマスイブであることを確認。
荻窪から東西線竹橋駅下車。
まずは国立近代美術館。
この美術館に入るのは十数年ぶりぐらいかと。たぶん今回が3回目。
今回の企画展はワタシの嗜好の直球どまんなかというところで『ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945』(爆)。
同企画展のサイト:展覧会情報 ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945
上のサイトの「概要」ページでは “はだかの人物を美術作品として描き表し、それを公の場で鑑賞するという風習は、実はフランス、イタリア経由の「異文化」として、明治の半ば、日本に入って来たものでした。” とあり、江戸時代の春画はポルノとして捉えているのでしょうな。ま、そうゆう用途で書かれたんでしょうから(笑)。
特設サイト:注目の展覧会を「はだか」にする ぬぐ絵画
で、黒田清輝は西洋風に「はだかが芸術」であることを広めようと努力したとありましたが、西洋にしても女神の裸を描くのはいいが人間の裸を描くのはよくないというアホな習慣があったわけで、ヌード=芸術という考え自体、男性の下心を隠す方便ではないかとワタシは思うのですが。
それはさておき、明治から第二次大戦までのころの近代日本のヌード作品が100点ほど展示されております。写実的なものから抽象化したものまでイロイロ。また、安井曽太郎《画室》はベッドに横たわる裸のモデルの横で画家の妻子が椅子に座っていて笑えました(上の特設サイトで見ることができます)。
また、同時開催の『所蔵作品展ー近代日本の美術 特集 ぬぐコレクション』でもたくさんのヌード作品が紹介されておりました。
続いて国立近代美術館工芸館。建物はクラシックなレンガ造りですが、明治時代に旧近衛師団司令部庁舎として建築された重要文化財だそうで。とはいえ、鉄筋コンクリートで補強工事されています。
こちらでは『所蔵作品展 人間国宝と近代工芸の名品』を開催中。本来入場料は500円ですが、上の『ぬぐ絵画』のチケット購入でこちらも無料鑑賞が可能。とはいえ、国立近代美術館から400m離れていて軽い散歩が必要です。
ちなみに皇居の回りをたくさんのランナーが走ってましたが、休日だからかクリスマスイブだからかテレビのニュース映像に比べれば少なめのようでした。クルマもすくなく、快適に走れたのでは?
同企画展のサイト:展覧会情報 所蔵作品展 人間国宝と近代工芸の名品
ワタシが入場したのがちょうど午後2時前で、「ガイドスタッフによるタッチ&トーク」が始まるところだったので、それに参加。参加者はワタシを含めて12名ほど。ガイドスタッフが2名いたので6名ずつに分かれました。
ワタシのグループはまず小会議室のような場所に入り、工芸品のサンプルを触らせてもらいました。アイテムとしては、乾漆のもの、鋳金のもの、鍛金のもの、グッドデザイン賞の工業製品(陶磁器)。それぞれ持った触感が違って面白い。なお、触る時には傷を付けないよう指輪や腕時計は外すよう促されました。
あと、蒔絵に使う貝殻を削ったものや銀粉などもありました。
ひととおり説明が終わったところで2階に上がり、4点の作品の解説をしていただきました。
着物・磁器・漆器・鋳物から1点ずつ(着物は2点ですがワンセットで)。
着物:守口華弘(もりぐち かこう)『麗光縮緬地友禅訪問着 梅林』『古代縮緬地友禅訪問着 早春』
磁器:富本憲吉(とみもと けんきち)『色絵金銀彩四弁花文八角飾箱』
漆器:松田権六(まつだ ごんろく)『蒔絵竹林文箱』
鋳物:高村豊周(たかむら とよちか)『朱銅花入 帯紋』
ちなみに高村豊周は高村光雲の息子であり高村光太郎の弟だそうで。作品解説はもとより、作家の経歴なども解説。
タッチ&トークは約50分で終了。その後は改めて作品を一通り見て回りましたが、上の4点以外にも素晴らしい作品がたくさんありました。
これら工芸品はいずれも制作プロセス自体が非常に手間暇かかるものばかりで、1つの作品を作るのに一体どれぐらいの期間が必要なのでしょう。気が遠くなりそうです。
そんなわけで、なかなか充実した半日を過ごすことができました。本当はこのあと南青山の『秋山庄太郎写真芸術館』と『根津美術館』に行こうかと思っていたのですが、遅くなってしまったので中止。別の機会に行こうと思います。
駅までの通り道にあるケンタの店先に行列ができていてクリスマスイブであることを確認。
荻窪から東西線竹橋駅下車。
まずは国立近代美術館。
この美術館に入るのは十数年ぶりぐらいかと。たぶん今回が3回目。
今回の企画展はワタシの嗜好の直球どまんなかというところで『ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945』(爆)。
同企画展のサイト:展覧会情報 ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945
上のサイトの「概要」ページでは “はだかの人物を美術作品として描き表し、それを公の場で鑑賞するという風習は、実はフランス、イタリア経由の「異文化」として、明治の半ば、日本に入って来たものでした。” とあり、江戸時代の春画はポルノとして捉えているのでしょうな。ま、そうゆう用途で書かれたんでしょうから(笑)。
特設サイト:注目の展覧会を「はだか」にする ぬぐ絵画
で、黒田清輝は西洋風に「はだかが芸術」であることを広めようと努力したとありましたが、西洋にしても女神の裸を描くのはいいが人間の裸を描くのはよくないというアホな習慣があったわけで、ヌード=芸術という考え自体、男性の下心を隠す方便ではないかとワタシは思うのですが。
それはさておき、明治から第二次大戦までのころの近代日本のヌード作品が100点ほど展示されております。写実的なものから抽象化したものまでイロイロ。また、安井曽太郎《画室》はベッドに横たわる裸のモデルの横で画家の妻子が椅子に座っていて笑えました(上の特設サイトで見ることができます)。
また、同時開催の『所蔵作品展ー近代日本の美術 特集 ぬぐコレクション』でもたくさんのヌード作品が紹介されておりました。
続いて国立近代美術館工芸館。建物はクラシックなレンガ造りですが、明治時代に旧近衛師団司令部庁舎として建築された重要文化財だそうで。とはいえ、鉄筋コンクリートで補強工事されています。
こちらでは『所蔵作品展 人間国宝と近代工芸の名品』を開催中。本来入場料は500円ですが、上の『ぬぐ絵画』のチケット購入でこちらも無料鑑賞が可能。とはいえ、国立近代美術館から400m離れていて軽い散歩が必要です。
ちなみに皇居の回りをたくさんのランナーが走ってましたが、休日だからかクリスマスイブだからかテレビのニュース映像に比べれば少なめのようでした。クルマもすくなく、快適に走れたのでは?
同企画展のサイト:展覧会情報 所蔵作品展 人間国宝と近代工芸の名品
ワタシが入場したのがちょうど午後2時前で、「ガイドスタッフによるタッチ&トーク」が始まるところだったので、それに参加。参加者はワタシを含めて12名ほど。ガイドスタッフが2名いたので6名ずつに分かれました。
ワタシのグループはまず小会議室のような場所に入り、工芸品のサンプルを触らせてもらいました。アイテムとしては、乾漆のもの、鋳金のもの、鍛金のもの、グッドデザイン賞の工業製品(陶磁器)。それぞれ持った触感が違って面白い。なお、触る時には傷を付けないよう指輪や腕時計は外すよう促されました。
あと、蒔絵に使う貝殻を削ったものや銀粉などもありました。
ひととおり説明が終わったところで2階に上がり、4点の作品の解説をしていただきました。
着物・磁器・漆器・鋳物から1点ずつ(着物は2点ですがワンセットで)。
着物:守口華弘(もりぐち かこう)『麗光縮緬地友禅訪問着 梅林』『古代縮緬地友禅訪問着 早春』
磁器:富本憲吉(とみもと けんきち)『色絵金銀彩四弁花文八角飾箱』
漆器:松田権六(まつだ ごんろく)『蒔絵竹林文箱』
鋳物:高村豊周(たかむら とよちか)『朱銅花入 帯紋』
ちなみに高村豊周は高村光雲の息子であり高村光太郎の弟だそうで。作品解説はもとより、作家の経歴なども解説。
タッチ&トークは約50分で終了。その後は改めて作品を一通り見て回りましたが、上の4点以外にも素晴らしい作品がたくさんありました。
これら工芸品はいずれも制作プロセス自体が非常に手間暇かかるものばかりで、1つの作品を作るのに一体どれぐらいの期間が必要なのでしょう。気が遠くなりそうです。
そんなわけで、なかなか充実した半日を過ごすことができました。本当はこのあと南青山の『秋山庄太郎写真芸術館』と『根津美術館』に行こうかと思っていたのですが、遅くなってしまったので中止。別の機会に行こうと思います。
オマケ。イブの夜は一人寂しく吉野家の牛丼(爆)。 |