Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

Rー50、50歳未満入場禁止。年金に頼らず楽しく仕事を続けていくためには、しっかりしたライフデザインが必要です。

ビル管理:だから給料が上がらない!だから転職が多いのだ!!

2019年12月15日 01時16分28秒 | ビル管理業界の実態
先にお知らせしたようにこの業界の給与には階層があります。

このため仕事を覚え、資格も取ると次の階層へ移動しようとします。次の階層といかないまでも少しでもよい給与のところへ移ろうとします。

同じ職場にいても給料は一向に上がらりません。それもあって少しでも給料のよいところに転職をする人は後を絶ちません。

新聞の求人欄、ハローワークの求人もビル管理関連だらけです。

さて、同じ職場にいてもいっこうに給料があがらない、その原因は何でしょうか。

それは、この業界のビジネス形態にあります。この業界のビジネスの基本は、複数年契約による業務委託です。

具体的にはAビルの設備管理を年間1千万円で請け負うといった契約内容です。
この1千万円に含まれるのは、このビルに配置される設備員のコスト、電気設備・空調設備などの定期保守の費用、メンテを専門業者に依頼する場合の外注費などが含まれます。
逆に含まれないのは、故障による修繕費や設備の新規設置の費用などになります。新規に設置された設備で定期保守が必要なものは、新たに年間保守契約の中に組み込まれます。
しかし、このような故障や追加設備がなければ、契約金額は一定です。

このため設備管理会社の経営陣としては、設備員のコストも一定に抑えたいと考えます。

したがって、月収25万円の設備員の給与は、そこにいる限り25万円のまま据え置きが原則になります。

新たに資格を取得して資格手当で5千円あるいは1万円もらうくらいの変化しかありません。

もちろん、現在の所長が退職や異動でいなくなり、所長に昇進すれば35万円に上がります。階層の一つ上に行くわけです。

自分のスキル、能力に自信のある人は、ほんの少しでも条件の良い職場に移りたがります。
また、給料が同じでも、福利厚生に優れ、ブラック度が低く、定期昇給の道のある大手のビル管理会社、例えば、大手建設会社の関連会社などに移りたがります。

このため、この業界は転職が多くなるのです。

設備員がビルの設備等に熟知するには時間がかかるため、人の移動は少なくしたいと会社も思っているはずです。
しかし、上記の仕組みから給与を上げることもできず悪循環に陥っているというのが業界の実態です。

さて、この業界内で上記のように転職する場合、何が重要なのでしょうか(それとこの業界に潜り込むにはどうすればようのでしょうか)。

次回は、そんな話をしましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする