Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

Rー50、50歳未満入場禁止。年金に頼らず楽しく仕事を続けていくためには、しっかりしたライフデザインが必要です。

R-50のライフデザイン - 『ノマド – 漂流する高齢労働者たち』を読み終わって

2021年05月17日 21時42分42秒 | ライフデザイン
『ノマド – 漂流する高齢労働者たち』(原題:Nomadland、ジェシカ・ブルーダー著、鈴木素子訳、春秋社)を読み終わりました。

ノマドの人々が集う場所を地図で探すなどして、半分、旅行気分で読み始めましたが、読み進めるうちにつらくなってきました。



現金収入を得るための過酷な肉体労働、冷暖房も下水道もない生活、目立たないように息を潜めての暮らし、・・・・・高齢になって状況を好転させるすべはなく、死ぬまで続けるこの生活。

日本は労働法や年金制度、福祉政策が異なるので、「ハウスレス」の人が溢れる状況は想像できません。しかし、年金制度が崩壊したら?急激なインフレになったら?息子や孫の世代は大丈夫か?など、いろいろリスクを考えてしまいました、

そしてもう一度、資金計画、その中の必要生活費を見直してみました。マンション関連では、管理費、修繕積立金、駐車場使用料。水道光熱費や携帯電話・インターネット費用。固定資産税や市民税、国民健康保険。車関係ではガソリン代、車の保険、2年に一度の車検。クレジットカードの年会費。もちろん食費や小遣い、医療費。10年以上先と考えていますが介護費用。

以上、見ての通り、マンションの管理費や税金など節約できない項目があります。車関係費用は、いずれ免許返上すべき年になるので、その時は、かなりの節約になるでしょう。一方で、その頃には介護費用が必要になるのでしょう。

生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成28年度)によると、最低日常生活費は月額22万円、ゆとりある老後生活費は34万9千円とのことです。

私の見積もりでは、介護が必要になった場合の最低生活費は月額24万5千円。私のライフプランでは、「死ぬまで働く」つもりなので問題ありませんが、前述のリスクや失業、病気などのリスクには備えておく必要があります。

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R-50のライフデザイン - キャンパー、ワーキャンパー、そしてノマド

2021年05月01日 22時21分15秒 | ライフデザイン
1983年、カリフォルニア州サンノゼに家族で赴任。一番の楽しみは旅行でした。小さな車にキャンプ道具を積んで、北はカナダのバンフ、南はアリゾナのツーソン。エアコンなしの車でよく行ったものです。

ネットがなかった時代、KOA(Kampgrounds of America Inc)が発行していた情報誌がキャンプサイトの情報源。それとこの看板。



大きな蚊に襲われたオレゴン州のコロンビア川沿いのキャンプ場、バナナスラッグという大きなナメクジのいたレッドウッド国立公園のキャンプ場、朝食中に大きな鹿があいさつに来たラッセン国立公園のキャンプ場、数十人の高校生たちが毛布もかけずに芝生の上に寝ていたサンタクルツのキャンプ場、パッチワークと聖書を送ってくれた親切な老夫婦と出会ったネバダ州ラブロック(Lovelock)のキャンプ場、赤い砂だらけだったインディアンが経営するモニュメントバレーのキャンプ場・・・40年近く経った今も多くの思い出が鮮明に残っています。

当時の憧れは、夫婦二人、長期休暇やリタイア後に、キャンピングカーでアメリカの大自然を満喫することでした。

しかし、今は少し状況が異なるらしい。もちろん、キャンピングカーで旅行を楽しんでいるキャンパーもいますが、経済的な理由で家を手放し、アパートに住むお金もなく、車上生活になり、そこから仕事に出かけるワーキャンパー(Workamper)、特に高齢者が増えているのだそうです。

これらの人々は、自らを「ノマド」「旅人」「ラバートランプ」「ジプシー」などなどと呼んでいるとのこと。ノマドの人々の人生を描いたノンフィクションが『ノマド – 漂流する高齢労働者たち』(原題:Nomadland、ジェシカ・ブルーダー著、鈴木素子訳、春秋社)。



ご存知のとおり映画「ノマドランド」はアカデミー賞作品賞を受賞しました。見に行く予定でしたが、緊急事態宣言で不可能に。そこで本屋でこの本を手に取り、連休中に読もうと計画した次第です。

「今のアメリカは明日の日本」、日本の高齢者にはどのような選択肢があるのか?

<映画「ノマドランド」の舞台の一つサウスダコタ州のバッドランド国立公園。
10年前の5月の連休に旅行。地元の新聞が40年ぶりと書いていた4月末のブリザードに遭遇。丸一日、ホテルに缶詰めになった貴重な体験?>





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