Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

Rー50、50歳未満入場禁止。年金に頼らず楽しく仕事を続けていくためには、しっかりしたライフデザインが必要です。

ビル管理業界でいくらもらえるか。一言で言えば安い。(再掲)

2022年09月17日 23時53分14秒 | ビル管理業界の実態
この記事を書いたのは2019年12月18日。最近、また、ビル管理業界の給与や待遇を調べていますが、給与は少し下がったように見受けられます。
一方、ブラック企業批判や就活関連サイトでの評判も気にしているためか待遇は改善され休暇も取りやすくなってきています。

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この業界と付き合い始めて分かったことの一つに、この業界独特の給与水準と給与体系があります。

最初からお金の話ですか?といやな顔をされるかもしれませんが、給与を知ることは、転職・キャリアを考える上では重要です。

60歳過ぎての転職といえども、労働に見合った給与、できれば現役時代に近い、給与をもらいたいはずです。

また、もうすぐ年金をもらえる年齢の人、あるいは、すでにもらっている人には非常に重要なポイントです。何故か?年金がもらえなくなるからです。

さて、ネットで「給与のランキング」などを目にすることがありますが、高いほうには投資会社、メディア関係、商社などが並び、低いほうには、ビル管理会社やデザイン会社などが並びます。

私が見た資料では、日本管財がワーストでした。つまり、この業界のトップクラスの企業が、栄光を手にしたことになります。

この業界では部課長レベルも含めて、概ね、年収400万円以下、役員クラスで600万円前後ではないでしょうか。

後日、紹介しますが、例外もあります。その例外が狙い目です。

また、給与に階層が存在します。意味するところは、給与は直線的・連続的に上がるのではなく、給与体系が階段のようになっているということです。

ある日、朝日新聞の求人欄を見てみました。

・常駐設備員(ユニテックス):固給230,000円~(経験・能力考)
・電気主任技術者(全電協):固給271,000円~(各種手当あり)

その他にもいくつか掲載されていますが、給与は記載されていませんでした。

私が調査したところ3つの階層になります・

まずは月収15万円の層。

新卒で資格もなく見習いで設備員を行う場合が相当します。また、高齢者などが電検三種などの資格を活かし、「非正規社員」例えば個人事業主などとして働く場合の給与です。技術者が常駐していないビルの電気設備の点検を巡回して行う業務の業務受託などがこの層です。15万円はMAXで、実際には週5日も働かず、給与というよりも年金に加えてお小遣いを稼ぐといった場合が多いようです。

次の層は、月収25万円。

資格もあり最低3年以上の経験がある設備員の場合です。資格手当で1万円から3万円程度、上積みされるケースが多いようです。もっとも多い層かと思います。一言でいえば、中堅エンジニアの給与です。

この上の階層が35万円。

複数の設備員がいるチームのリーダーや所長などがこの層で、技術的なスキルや経験に加えて、マネジメント力が必要となるポジションの給与です。実際、私が区役所の設備管理チームの所長のポジションで提示された給与が33万円でした。

役員クラスで月収40万円~50万円といったところが多いようです。

階層が存在するのには、後日説明しますが、この業界なりの理由が存在するのです。

また、もちろん日本管財やNTTファシリティーズのような大手企業の正社員の場合は、定期昇給もあり明確な階層は存在しないかもしれません。

しかし、実際には、大手ビル管理会社が管理する現場に、下請け、孫請け企業が入り、階層が作られています。

なんかいやな業界、夢のない業界と思われるかもしれませんが、中高年にとってはメリットもあるのです。

また、階層を破る方策もあります。このあたりは、徐々にお話いたします。


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ビル管理:『最悪』(奥田英朗著)を地でいくような一週間もあった。

2020年09月13日 00時51分13秒 | ビル管理業界の実態
ブログをリニューアルしました。ビル管理中心の記事を書いてきましたが、今後は
「R-50、50歳以上の人が、人生100年時代の残り50年のライフデザインに役立ちそうな記事」
も書いていくことにします。

では、「ビル管理」としては最後の記事、昨年6月の史上最悪の奥田英朗の本『最悪』を地で行くような一週間の話です。

月曜日:別のサイトでCRAC(コンピュータルーム用の高性能エアコン)の修理作業。溶接作業が思ったよりも長引き、一日作業に。このところ眠りが浅く、毎日、体がだるく眠い。それでも、夜、友人と「次の仕事」の打ち合わせのため神田で飲み会。

火曜日:朝から、管球交換、空調調整など多数。予定していた仕事に全く集中できない。かなりいらつく。夜、「次の仕事」が延期になったと連絡あり。

水曜日:昨日、大阪で行った調査業務に対してクレームあり。協力会社が顧客にお声がけして入ったが、私から事前に訪問・調査の連絡がなかったとしてお咎め。結果、始末書を書くことになった。夜、離婚検討中の知人と飲み会。

木曜日:週一の血糖値検査のために指に針を刺すも十分な血液出ず。7回やってあきらめた。昨日のことで頭にきてほとんど寝られずに出社。久しぶりに黒い血がざわめき妙に仕事が進む。夜、知人と11時近くまで錦糸町で飲み会。帰りの電車で居眠りし、隣の親父に思いっきり嫌な顔をされる。夜中、空調機でトラブル発生の電話あり。

金曜日:朝からデータセンターでトラブル発生。続いて協力会社が管球交換中に照明器具の一部を破損。結構、慎重に丁寧にやっていたのだが。「本当に運がない。最悪」と思った。続いて、午後予定していたデータセンターでの作業の入室申請が出ていないとの連絡あり。承認プロセスの途中で止まっていたことが判明。電話して調整。何のためにシステムに入力しているのだろう。さらに、終業後、明日の作業に必要な申請が出ていないとメールで連絡あり。もう手遅れ。これは私の入力ミス。流石に疲れて、速攻で退社。大手町の駅で、電車待ちの女性とぶつかり思いっきり嫌な顔をされ、電車の中でうたた寝をして、隣のおじさんに「おおい」(このやろ)と怒られ、「いあや~、凄い一週間だった」と笑ってしまった。

土曜日(本日):再度、血糖値検査のために針を刺すも十分な血液でず。今回は2回であきらめた。協力会社から朝一で電話あり。手配ミスがあり本日の作業が出来なくなったとのこと。最悪はまだ終わっていなかった。これで終わりにしてくれ!

それでも今日は冷静に対処できました。睡眠を十分に取り、気持ちにゆとりが生まれていたからです。実は6月に入ってから、睡眠が浅くなり、日中、特に午後からすごく眠くなりました。また、このような状態での飲み会。睡眠不足で、注意散漫、イライラにつながったものと思います。また、私の場合、体力が低下するとネガティブ思考になります。よく分かっていながら、ネガティブ思考に陥りました。この年になって、健全な生活と健康な体の大事さを思い知らされた次第です

夜、息子から少し早い父の日のプレゼント。最悪は終わったようです。

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ビル管理:職場の職場のそのまた職場の文化

2020年09月08日 17時51分06秒 | ビル管理業界の実態
設備員の場合、本社にいてお呼びがかかったときだけ客先に行く部隊と客先に常駐する部隊がいます。

多くの設備員は、グループで客先に常駐し、設備の管理を行います。

つまり、顧客の中にどっぷり入るということです。

自分の会社だけでなく常駐先の会社の仕事のやり方や文化の中で過ごす必要があるということです。

私の場合は、孫請けなので自分の会社という職場→契約先(設備管理の受託)の職場→実際の職場という形態になります。

契約先の会社の仕事のやり方、実際の職場の仕事のやり方、それぞれに合わせて仕事をしていきます。

今の職場は、ワーク&ライフバランスの充実を実践している会社で残業は少なめで休暇も取りやすく(私は休暇はないが)働きやすい職場といえるでしょう。

一つの特徴は、エアコンの暑い・寒いのクレームが他社に比べて、圧倒的に多いことです。

寒いというので行ってみると冬なのにノースリーブ。最初は我がままな奴だと思いましたが、今は慣れました。本当に我がままですが。

これも社員の意見に耳を傾け取り入れるオープンな社風の表れかと思います。

職場によっては、客先の政治的な動きの中に巻き込まれる可能性もあります。

また、実際の職場の窓口になる人の人間性・個性により仕事の難易度が大きく変わります。

社会人としての経験の豊富な人なら、職場の文化の違い、仕事のやり方の違いを見つけて楽しめるかと思います。

こうしたらもっと良くなると提案できることも多々ありますが、そこはその職場の人間、文化を理解してからにしましょう。



設備員の基本的な仕事は変わりませんが、その難易度は、行先の職場の仕事のやり方や人間関係に大きく影響されます。




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ビル管理:もし息子がこの業界に来たいと言ったら?

2020年08月25日 22時20分43秒 | ビル管理業界の実態
夏バテか、10時過ぎまでごろごろ。

ぼんやりしている頭から出てきた今日のブログのお題は、
「もし息子がこのビル管理業界に来たい」と言ったらどう回答すべきか?
でした。

今、息子はシステムエンジニアとして、IT業界の最先端ではない仕事をしています。具体的には、構築中のシステムのテストといった仕事。
将来性はあるのか。そこで将来性を見出すにはどうしたらよいか。

IT業界は、最先端の開発を除けば、ビル設備管理業界同様に下請け・孫請け、人の派遣といった構造で成り立っています。
違いは、システムエンジニアのタイトルが付けば、ビル設備管理エンジニアよりも、より技術的に最先端のように聞こえるし、世間一般の受けが良いこと。

実態は、泥臭い仕事が多く、ビル管理業界同様に構造的に低賃金・昇給なしの世界。
しかも、実労働時間はビル管理業界よりもはるかに長い。月100時間迄の残業は、本給込みなどの労働条件は普通にあり。
あの超一流企業の電通でさえ、死にたくなるほどきついのです。

では、息子はそこから逃げ出そうとしているかというとそうではない。時間をやりくりして勉強もしています。
いまのところ来たいと言ってくる可能性はないが、
もし、転職先の候補の一つとして聞かれたらビル管理業界を勧めるだろうか、それとも、絶対やめるべしと答えるだろうか?

まず資格を取らないでビル管理技術者をやるつもりなら「やめとけ」といいます。逆に言えば、転職は準備をしてからということです。
資格なしでも仕事はできますが、軽く見られて安月給のまま。現状よりも給料が低くなる可能性があります。

それと下請け、孫請けの会社ではなく元請の会社に入る戦略を持つこと。
日本の大手元請でも中途採用はあるかもしれませんが、類似の仕事の経験がないと難しいと思われます。
外資系の元請は、中途採用が基本なので、採用は英語力とどう自分のキャリアを設備管理に結び付けて説明できるかであろう。
アカウントマネージャーから始めて設備管理やソフトサービスを学んでいけば展望が見えてきます。

私の頭の中でのモデルは、現在の職場の部長K氏。
建築業界のトップ企業から設備管理業界に転職し、海外のサイトの設備管理も手掛けています。
前職では上司のパワハラに会い、苦労もしており、自分は絶対に怒らないように意識しているようです。
設備管理に関する確固とした「リスクの低減」という方針があり、このK氏のところで息子が修行できればと本当に思います。

転職の可能性は今のところないが、一生同じ会社で働くとは考えにくい時代、
「自分のキャリア設計(選択肢は複数)」をしっかり行い、その準備をする。
息子の強みである英語力を更に鍛えて外資系ビル管理会社へ行くことを選択肢の一つにする、というのが現時点での回答。

さて、オヤジも勉強するかな。

多すぎる選択肢@十条銀座

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ビル管理:設備管理は総務部の仕事なんだ?本流でない部署の悲哀。

2020年08月16日 19時25分45秒 | ビル管理業界の実態
私はサラリーマンとしてはほぼずっと製造業に携わってきました。今の仕事の設備管理とは全く縁のない部署ばかりでした。

今の顧客は外資系証券会社、窓口となっている部署は総務部。その総務部は、ハードサービスとソフトサービスの二つのグループに分かれています。

ハードサービスグループは、電気設備や空調設備などの設備管理やレイアウトチェンジ、内装の維持管理などを行うグループです。

ソフトサービスグループは、清掃業務、受付業務、社内のコーヒーメーカーや自販機の管理、機密書類等の書類の保管管理、
文房具の調達、名刺や年賀状・各種招待状の印刷、定期購読雑誌の管理、観葉植物の管理などを行っています。

この総務部の中に、設備管理部長がおり、その管理下で東京2棟、名古屋1棟、大阪1棟の設備管理を受託しているのが我が社。
わが社が設備管理のすべてを行っているわけではなく、ビル毎にNTTファシリティーズなどの設備管理会社と契約し、
これらの会社に依頼して、日常点検、定期保守点検、トラブル発生時の一時対応を行っています。私のところの仕事は、そのまとめ役。

『小さな会社の経理・人事・総務が全部自分でできる本』では、総務の事務として、印鑑の管理、印紙と切手の管理、マイナンバー制度、内容証明、書類の整理と保存、定款や登記事項証明書、株主総会・取締役会・監査役を取り上げています。私の職場の総務部とは大きくその内容が異なります。

総務部は会社の潤滑剤とも言われ、会社の柱となる部門がスムーズに仕事ができるようにサービスを提供する縁の下の力持ちです。
このことは、日本企業であろうと外資系であろうと変わらないことです。実際に、そこで働いている方々は、本当にサービス精神旺盛です。

私もサービス業に関わった以上、このサービス精神は見習わねばならないと思っています。

しかし、他部門からの要求に応えようとするサービス精神の裏には、会社の本流ではない部門の悲哀もあるようです。
先日も、そこまで要求に応えなくてもいいだろうと思う件がありましたが、
「それが原因でビジネスが取れなかったという言い訳に使われたくない」という本音もあるようです。
その辺りを理解せずに、変に突っ張ると失敗しそうですね。




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ビル管理:最近、滑舌が悪くなったことに気づいた。老化?

2020年08月10日 14時32分57秒 | ビル管理業界の実態
最近、滑舌が悪くなったことに気づきました。電話会議などで自分でも驚くほどうまく話ができない。

何故だろう。

ネットで調べると、滑舌が悪くなる原因としては、

・唾液の減少
・舌や口周辺の筋力低下 → 老化もある
・歯並びの悪さ(歯が抜けるなど)
・脳血管障害

です。うーむ、脳血管障害でないことを祈る!!

原因は舌や口周辺の筋肉が弱くなったことでしょうが、何故、弱くなったのか。

さて、思い出してみると、

・もともとメールを使うことの多い職場で電話以外の会話が極端に少ない。
・新型コロナ騒ぎ以降、バックアップ用のオフィスに移り、周りに人がいない。
・在宅勤務が半分あり、書斎にこもりほぼパソコンが友達の状態。
・他の仕事があり、休日も書斎にこもりカミさんとの会話がない。

要は老化に加え舌および口周辺の筋肉を使っていないのです。

この状態を放置すると、滑舌の問題だけでなく、食べ物や飲み物が肺に入る誤嚥(ゴエン)の問題が生じます。
結果として肺炎になり、コロナに感染して。。。。。

やばい。

という訳で、

・夕食後、21時まではカミさんと会話。
・土日はカミさんと商店街散策などのカミサンポ。
・平日、1~2回は知人と食事。
・人のいないところで歌う。主に、ムードコーラス。

をこの2週間実施。

滑舌は元に戻り、不思議と精神的にも元気になってきました。コロナばかりに気を取られていると別の問題がおきますね。




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ビル管理:不景気知らず!コロナにも負けず、リスクはないのか?

2020年07月04日 16時01分00秒 | ビル管理業界の実態
7月1日の朝刊の一面を飾ったのは日銀短観。大企業・製造業の業況判断指数が大幅に悪化、リーマンショック後以来の低水準とありました。
大企業や製造業以上に飲食店など緊急事態宣言で休業を余儀なくされたところが、これ以上に悪いことは間違いありません。



では、ビル管理業界はどうか。

新型コロナによる直接的な影響はありませんでした。その理由は、

・ビル管理の契約は、契約期間が5年~10年程度の長期契約である。
・ビルの保守は、ビルで働く人々の健康や安全の保障、ビルの資産価値の維持等に必要であり怠ることはできない。
・法律的に必要とされる例えば消防点検、エレベーター点検などの保守もあり、これらの実施はビルオーナーの義務である。

といったこの業界の特徴に依存しています。

では、全く心配やリスクがないかというとそうでもありません。たとえば、

・社員の通勤など密な状態を避けるために地方へ企業が転居
・在宅勤務やテレワークの増加による必要とされるオフィススペースの縮小

などにより、ビルの賃貸契約の解除、オフィススペースの一部返還などが発生するリスクは考えられます。
結果としてビル管理の受託費用の見直しが起こり、最悪、別のより安い管理会社に乗り換えるために契約を解除する可能性はあります。

皆さんがいる業界はいかがでしょうか。
サラーリーマンとして流されて生活をしないで、自分のいる業界、会社、事業のリスクを考えマネージしていくことが必要です。
住宅ローンが払えなくなってからでは遅すぎます。


<夜の街に要注意!! それよりリスクを考えないあなた自身に要注意!!!>



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ビル管理:この業界で働いている人のイメージ、実体、そして求められている人物像

2020年06月20日 18時15分59秒 | ビル管理業界の実態
ネットだったと思いますが、「総務部に向いている人」を「こまかいことに気づく人またはそのふりをできる人」と書いていました。

では、ビル管理業界に向いている人はどんな人でしょうか。

この業界のイメージはいわゆる3K。この業界の「人」のイメージは、おとなしく控えめで少々貧乏くさいといったところでしょうか。
これは地下にこもって防災センターに詰めているイメージや地味な作業着を着て蛍光灯の交換や清掃などをするイメージからきているのだと思います。
最近は作業着を明るめのデザインにして、地味なイメージからの脱却を図っている企業もあります。

加えて私は、常識不足、コミュニケーションに難、精神的に弱い人が多い業界だと思っています。特に中小企業の現場は。

例えば、東京駅近くの一流ホテルの若い設備員を経験を積ませるために目白のこれまた一流ホテルに異動させる話がありました。
一か月前に本人と話し、本人も納得。異動の前日、所長が設備員に引継ぎ等完了したことを確認し送別会。異動当日、本社で待ち合わせ。

ところが時間になっても来ない。自宅に電話すると父親は出勤したという。結局、そのまま消えてしまいました。異動が嫌だったようです。

「早く言ってよ」

今までいた会社では会ったこともないような困った人に会うことも正直しばしばあります。

この業界で必要とされる人物像は、

① 必要な資格を適宜取得し(資格がないと補佐役にしかなれな)、② 顧客の設備を自ら学習・理解し(中小企業が多いので研修ではなく自己研鑽が重要)、
③ 保守点検を計画・実施し(協力会社と連携)、④ 関連業者や顧客とコミュニケーションが取れ、⑤ トラブル時にも冷静・迅速に対応できる人です。

特別なことはなにもありません。でも。。。。

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ビル管理:ビル管理技術者が考えるべきこと、リスクの低減

2020年06月14日 15時06分13秒 | ビル管理業界の実態
私の契約形態は、外資系のビル管理会社と契約し、そのビル管理会社の顧客である欧州系証券会社S社の設備管理の一端を担うというものです。

管理している場所は、日本法人本社のある都心のビル8フロアー、名古屋と大阪の支社、契約しているデータセンター2か所です。

これをS社の担当部長A氏の元、各ビル毎に契約している管理会社とともにUPSや発電機などの電気設備や空調機などの機械設備、防災設備などを管理しています。

この担当部長は40代前半、この方の仕事の進め方をつぶさに観察するにつれ、ビル管理の大事な点が分かってきました。

それは、リスクの低減です。

どんな設備も老朽化し故障もします。その確率を少しでも低減するために地道に設備のオーバーホールや更新を計画、実行。

当たり前のことですが、やっていない方も多いのが現実。

そして何よりも驚いたのはトラブル発生時の対応。

私もメーカーにいたのでその対処のしかたは分かっているつもりでした。

「故障の多いその装置の改善を行い信頼性を上げる」。メーカー時代は、故障解析、プロセス改善などに力を入れました。

しかし、ビル管理業界で重要なのはそれではありません。

そもそもメーカーではないので装置の改善を行い成果をだすまでには相当時間を要してしまいます。

では、どうするか。

冗長構成の強化です。重要機器はN+1以上。電気の供給ラインも当然N+1以上。

データセンターのトラブル発生時、私が故障した装置の改善を求めたのに対して、A部長は電気系統の冗長化を求めていました。

恥ずかしくなりました。

まだまだ、学ぶことがあります。これこそ違う業界に来た意義、楽しみというものです。



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ビル管理:転職先の選択肢、こうなると結構「美味しい」仕事だ。

2020年05月31日 17時22分57秒 | ビル管理業界の実態
昨年12月に転職の記事を載せました。新型コロナ騒動の今も、転職希望者は後を断ちません。

この業界で転職が多い理由は、12月の記事に書きましたが、今回は転職先の候補のお話です。

この業界の人が選択できるキャリアパスとして、以前説明した給与体系とは異なる体系の仕事が二つあります。

一つは、設備管理を委託する側の総務への転職です。設備を自前で持っている中堅以上の会社の総務と考えてください。

総務の仕事の中には、受付や清掃、事務用品の調達、名刺の作成、雑誌の購読、書類の管理・破棄などを行うソフトサービスと設備管理、家具の調達・交換・廃棄、レイアウト変更などを行うハードサービスがあります。

このハードサービスの業務は、設備管理関係者のキャリアパスになります。設備管理員として経験を積み総務に採用してもらい、設備管理担当として協力会社を管理する、といったケースです。ある程度の年功序列賃金を期待できます。

もう一つが外資系設備管理会社です。

(少し英語ができる)現場の設備員の場合で月収30万円、所長クラスで月収最低50万円(場合によっては100万円)となります。
給与の階層は存在しますが、階段の高さが高くなります。

給与が高くなるのは語学力によるものです。英語の資料が読める、英語で報告書が作成できる、英語でコミュニケーションが取れる、英語で会議を仕切れるなどの能力が求められます。

この業界にはそもそも英語が得意な人は少なく、本当に希少価値。

外資系管理会社の人に言わせると、「(本当に英語ができる技術系は)今は年収800万円だしてもこない」そうです。

このような話をしても、多くの設備管理技術者は多くを望まず現状維持を好みます。それもこの業界の特徴。

私自身は、「外資系証券会社」の総務管理一式を請け負う「外資系ビル管理会社」から設備管理業務を請け負っています。

私の年齢ではかなり美味しい仕事です。

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空調機の温度調整 - 寒くてもノースリーブの怪!外資系の特徴

2020年05月24日 01時33分16秒 | ビル管理業界の実態
家庭用のエアコンであれば一年中、冷風も温風も好きな時に出せます。

しかし、意外なことにビル空調はそうもいきません。

例えば、私のクライアントの本社の場合、ゴールデンウィーク中の4月30日にビル空調、実際にはエアハンを夏モードに変更しました。

それまでは、蒸気を使って暖かい空気を作り、外の冷たい空気とミックスして、要求されている温度の空気を職場に供給していました。

しかし、夏モードでは、蒸気に代わって冷水を用い、冷たい空気を作り、外の暖かい空気と混ぜて、要求されている温度の空気を供給します。

さて、夏モードにした5月2日以降、夏日の日もあり、いい具合に冷房を活用できました。

しかし、今週の木曜日は、冬に戻ったような天気。この時期の気温としては32年ぶりの低さだったとか。

職場の室温が21度近くまで下がり、温度を上げてくれというクレームが多発。

「ジャケットを着ないと寒くて仕事ができません」というメールも多数。

ジャケットやセーターを羽織って仕事ができれば問題ないじゃん!!と思いますが、そこは外資系、自分にとって最適な職場環境を求めてきます。

昨年も同じことがあり、あと半日というところまで我慢していましたが、トップマネージメントからもクレームがきてアウト。

補助用の蒸気をもらって暖房を運転させて、なんとか切り抜けました。

今年は、ビル側も新型コロナの影響で人手不足もあり、対応を断ってきました。

今週は月曜日以降はしばらく暖かい日、暑い日が続くので安心です。

ちなみに、そんな寒い環境でも、ノースリーブの女性がいたこと、室温が同じでも部署によってクレーム数が大きく異なることが分かりました。

部署ごとに固有の文化がある?上司の影響?オピニオンリーダーがいる?

なかなか興味深い!!

ビル側によると、こんなに頻繁に空調の温度調整をリクエストするのは外資系だけだそうです。



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新型コロナウイルス感染防止策実施中のビル管理

2020年05月16日 23時18分27秒 | ビル管理業界の実態
3月8日の記事で、新型コロナウイルス蔓延下での私のクライアントの対応について書きました。それから2か月、感染のピークは過ぎたようですが、クライアントの会社としての対応は変わっていません。むしろ4月中旬からより厳しくなり、社員の在宅勤務の割合が増え、事務所に出る場合も前後左右の社員との距離を2メートル以上保つことになっています。

私の本来の仕事である設備管理は、データセンターに関してはクライアントの承認を得て100%実施、ただし、清掃はキャンセル。本社等の事務所系のビルは平日の保守作業はキャンセル、週末の作業は延期となりました。5月の連休が明けて、事務所系のビルもようやく週末の作業ができるようになり、平日も事務室に入らない作業は了承されるようになりました。

設備の信頼性を維持するためには、定期メンテは必須です。不具合、あるいは、その兆候を見つけて対策を打つことが肝要です。「コロナでメンテをやらせてもらえなかった」としても、一旦、事故が起きれば、請け負った我々の責任になるのです。そのためには、コロナ感染のリスクを最小限にしてメンテを行えるように「クライアントを説得すること」が大事です。

コロナ前


コロナ後
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パソコンとビル管理

2020年05月10日 14時36分19秒 | ビル管理業界の実態
ゴールデンウィークと在宅勤務中の食べ過ぎと運動不足で3キロ体重が増加。明日からの通常勤務で体重を落とさねば!!

先週、知人で同じビル管理業界にいるM氏が、職場で困っていることの一つとして挙げていたのが「パソコンを使えない人が職場にいること」でした。

当人がパソコンが使えないので、手書き文書を誰かが代わりに入力しなければならないそうで、職場の効率が低下。技術的にあまり進化していないビル管理業界とは言え、どの職場にもパソコンは導入されています。

パソコンを使って書類を作成、メールで顧客とコミュニケーション、専用のWebサイトで設備の運転状況の確認、セキュリティエリアへの入室、工事作業届など各種申請を日常的に行っています。

M氏の職場の方は、69歳。パソコンを使わなくても何とか仕事ができた世代かもしれません。
本人は、目が悪くなるから使いたくないと言っているそうです。

今、再就職して、仕事を続けたいならパソコン操作能力(情報リテラシー)は必須といえます。

定年になったら習う?今やらない人は、定年になってもやりません。嫌いなことにわざわざ時間は使いません。

あまりいないと思いますが、まだ、パソコン操作に自信がないのなら今のうちに習得しましょう。今さら、会社で言えないのなら、自分でパソコンを買って60の手習い!!

なんでもそうですが、遅すぎてもしないよりいいのです。しなければ何も始まりません。新しいことのチャレンジする気持ちが大事です。

本当にIMPOSSIBLEになる前に、スキルを身につけましょう!
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新型コロナウイルス蔓延下、それでも、仕事は続くビル管理業界

2020年04月26日 10時56分04秒 | ビル管理業界の実態
非常事態宣言が発令されて4週目となりましたが、私はほぼ通常どおり業務を遂行しています。

主な国内および外資系のビル管理会社に聞く限り、設備員に感染者が出て業務が滞っているデータセンターが一か所あるのみで、
ほぼ通常通り、日常点検、週末の点検等を行っているとのことです。

平日の日中に出社している社員がいるところでは、事務室内に立ち入る作業を禁止しているところはありますが、
蛍光灯が切れた場合の交換や掃除、アルコール消毒などは実施しています。

そこにある設備のメンテナンスやインフラの維持は最低限必要なのです。

本当になくならない仕事です。
でも、この状態でも仕事をしなければならないことは、リスクでもあります。さらに感染が広まってくると出社拒否する人も多少は出てくるでしょう。
あるいは、感染者が出てしまって作業の日程が組めないということも出てくるでしょう。医療崩壊、介護崩壊につづく社会のインフラ崩壊です。

そこまでに至らないことを願いながら、今週も業務を続けます。

ミッション・インポシブルではない!!







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新型コロナウイルス感染蔓延下での超ネガティブ思考のシナリオ。人類滅亡の危機!

2020年04月17日 22時53分41秒 | ビル管理業界の実態
朝の電車のいつもの車両に乗っていた「いつのもおばさん」を見かけなくなりました。八幡山の駅で降りる方で、その空いた席に私が座ることも時々ありました。早朝の電車に乗っている年配の女性、朝の清掃業務の方であった可能性が大きいです。ビルが休業になり、仕事が無くなったのかもしれません。

私のクライアントは外資系の金融業。金融庁から通達があったそうで正社員の方の多くが在宅勤務になりました。会社として何パーセント、在宅勤務しているのか金融庁に報告しなければならないそうです。それでも出社している人は、まだまだ、います。何故でしょう。

いなくなった正社員が自宅ではできない仕事を会社でしているのが、アウトソースされた会社の社員です。例えば、私が支援している総務部。総勢40人ほどの組織ですが、正社員はわずかに3名。正社員は在宅勤務になりましたが、アウトソースされた会社は、出社する人数を抑えながら、業務を遂行しています。紙ベースで入ってくる請求書の処理や在宅勤務していない社員のための様々なサービスを継続しています。アウトソースされている割合が多い、IT関係、営業管理関係などの部署も同様な状況です。

これが現状、さて、今後はどうでしょうか。

今は新型コロナウイルスの感染の広がりに主に目がいっていますが、今日のNHKの番組「ネタドリ」で取り上げられていたように、失業、そして日々の暮らしの問題が今月末に爆発するでしょう。家賃や水道光熱費が払えない、食糧を買う金がない、などの問題です。どうすればよいのでしょうか。貯金が全くない状態で自分がその立場になったらと考えて、知恵を巡らせましたがほとんど何も出てきませんでした。

次に来るのが、企業業績の悪化による解雇や倒産です。大手の企業も大幅に業績が悪化するので、まず、非正規労働者、次に社員の解雇。その前に、役員報酬カット、自宅待機などなどがありますが、解雇は時間の問題です。また、年金の原資で株を運用しているので、企業業績悪化による多大な損失がでるでしょう。

更に次に来るのが、食糧危機。24億匹のバッタが、アフリカから中東、そして中国へと移動し、植物を食い荒らしています。それと、農業国の輸出規制。食料の大半を輸入している日本への影響は非常に大きいでしょう。

これに最後に感染が広がったアフリカからの第2波の感染拡大が加わり、人類は存亡の危機に。ワクチンが量産されるも、コロナウイルス自体が変質してしまい効果が減少。

というのが超ネガティブ思考で考えた今後でした。平和ボケの日本にいると物事を深刻に考えなくなっていますが、たまには、超ネガティブ思考になって、危機意識を高めるのもよいかなと思います。いつまでも国を頼りにするな!です。

<タイムトンネルを思わせるJR大崎駅の通路。この先の未来は
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