奥田英朗の『最悪』を連想させる桐野夏生の『猿の見る夢』。定年間近かな平取締役が主人公。もう少し出世して、定年を伸ばしたいとあがく59歳の男の物語、本の帯には、「59歳まだまだ終活どころではなかった!!」とあるが、「就活」の間違いではないかと思った。就活したいが愛人問題やらなんやらでドタバタする59歳。60歳で定年で辞めたら、その後、30年くらいどう暮らすの。サラリーマン生活の30年~40年とほぼ同じ長さ。貯金が2000万円あってもインフレになったら価値は下がる。年金もいつまで続くか分からない。年金の中から僅かなお小遣いをもらって月一回飲みに行く?そんな生活が待っている。「なんとかなる」いや「なんともならない」。
だから、元気なうちは働け!
いずれ改めて説明するが、他の業界に比べて、この業界は高齢者を採用しており、定年も第二定年制度などを取り入れ、75歳くらいまで伸ばしているところもある。給料は低いが(でも、たくさんもらえる可能性もある)、最先端の技術が必要なわけでもなく、私がいたIT業界や半導体業界に比べると時間の流れは遅い。マネージメント力とコミュニケーション能力に難がある人が比較的多いので、その部分を補う役割を目指せば就職は可能である。
新聞の求人欄を見ると、実務経験3年以上や有資格者を求めているところが多い。しかし、最初はだれでも実務経験ゼロだ。この壁を突破する手段の一つが、ビル管理に関わる資格を取ることだ。例えば、第3種電気主任技術者やビル管。定年で辞めてから取るのではなく、その前に、できれば40代で取ること。それプラス、マネージメント力やコミュニケーション力を示せれば、技術力は未熟だが、グループの補佐役として有用と判断され採用の可能性がある。現場ではなくて営業の可能性もある。私の場合は、30年前に取った電検3種と英語力で、今の仕事を得た。
もう一つ、パソコンで書類作成ができること。この延長線上にビル管理で使用する様々なシステムがある。
一旦、採用になったら3年頑張ること。そうすれば、次はさらに良い職場を求めて転職できる。3年間は修行期間。できれば、間接部門ではなく、現場で働くべき。「でも、経験もないのにそんなことできない」という人もいるでしょうが、「経験ゼロ」で採用するので、会社も多くは期待していない。自分の適応力やマネージメント力、コミュニケーション能力などを信じて、仕事を覚えることに専念すべき。もしあなたが社会人になってからもこつこつ様々な勉強を続けてきているタイプなら、間違いなく普通の人よりもかなり能力は優れている。自信を持て。
『猿の見る夢』の中に、日光東照宮の左甚五郎作の「見ざる聞かざる言わざる」の話がでてくる。じつは、もう一匹猿がいてそれは「せざる」といって股間を抑えている猿で、品がないので飾られることはなく東照宮の奥深くにしまわれているそうだ。この「せざる」は、先々のことを考えて準備しない人のことを言っているのではないだろうか。60以上のオヤジは、「せざる」ではなく「できぬ」だ。
だから、元気なうちは働け!
いずれ改めて説明するが、他の業界に比べて、この業界は高齢者を採用しており、定年も第二定年制度などを取り入れ、75歳くらいまで伸ばしているところもある。給料は低いが(でも、たくさんもらえる可能性もある)、最先端の技術が必要なわけでもなく、私がいたIT業界や半導体業界に比べると時間の流れは遅い。マネージメント力とコミュニケーション能力に難がある人が比較的多いので、その部分を補う役割を目指せば就職は可能である。
新聞の求人欄を見ると、実務経験3年以上や有資格者を求めているところが多い。しかし、最初はだれでも実務経験ゼロだ。この壁を突破する手段の一つが、ビル管理に関わる資格を取ることだ。例えば、第3種電気主任技術者やビル管。定年で辞めてから取るのではなく、その前に、できれば40代で取ること。それプラス、マネージメント力やコミュニケーション力を示せれば、技術力は未熟だが、グループの補佐役として有用と判断され採用の可能性がある。現場ではなくて営業の可能性もある。私の場合は、30年前に取った電検3種と英語力で、今の仕事を得た。
もう一つ、パソコンで書類作成ができること。この延長線上にビル管理で使用する様々なシステムがある。
一旦、採用になったら3年頑張ること。そうすれば、次はさらに良い職場を求めて転職できる。3年間は修行期間。できれば、間接部門ではなく、現場で働くべき。「でも、経験もないのにそんなことできない」という人もいるでしょうが、「経験ゼロ」で採用するので、会社も多くは期待していない。自分の適応力やマネージメント力、コミュニケーション能力などを信じて、仕事を覚えることに専念すべき。もしあなたが社会人になってからもこつこつ様々な勉強を続けてきているタイプなら、間違いなく普通の人よりもかなり能力は優れている。自信を持て。
『猿の見る夢』の中に、日光東照宮の左甚五郎作の「見ざる聞かざる言わざる」の話がでてくる。じつは、もう一匹猿がいてそれは「せざる」といって股間を抑えている猿で、品がないので飾られることはなく東照宮の奥深くにしまわれているそうだ。この「せざる」は、先々のことを考えて準備しない人のことを言っているのではないだろうか。60以上のオヤジは、「せざる」ではなく「できぬ」だ。