Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

Rー50、50歳未満入場禁止。年金に頼らず楽しく仕事を続けていくためには、しっかりしたライフデザインが必要です。

R-50ライフデザイン - 「一億総活躍社会」vs「1億総非正規」

2021年02月28日 18時09分14秒 | ライフデザイン
「一億総活躍社会の実現」

我が国の構造的な問題である少子高齢化に真正面から挑み、「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」の「新・三本の矢」の実現を目的とする「一億総活躍社会」の実現に向けて、政府を挙げて取り組んでいきます。

平成27年、首相官邸ホームページの見出しです。

以下は、

政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している鈴木傾城(すずき けいせい)氏の2021年1月24日の記事です。

国によって作り上げられてしまった悪しき社会構造の中でどうサバイブしていくか、この記事はヒントを与えてくれています。



竹中平蔵が若者に仕掛けた罠。「1億総非正規」でも金を増やせる人間の思考

非正規雇用者を増やし、若年層の貧困と格差を増長させたのが竹中平蔵。その竹中平蔵をブレーンにしているのが菅政権。そうであれば、非正規雇用が是正されたり、若年層の貧困が消えたりすることはなく、むしろ正社員が消えて全員が非正規雇用者になる社会に向かうと理解できるはずだ。

正社員が消えて、全員が非正規雇用者になる社会に向かう

竹中平蔵と言えば、「正規雇用と言われるものはほとんどクビを切れないんです。クビを切れない社員なんて雇えないですよ、普通」とか言って、非正規雇用者を大量に増やした経済学者でもある。

実際、小泉政権ではこの竹中平蔵の経済政策によって構造改革が強引に行われ、どんどん若年層の非正規雇用化が進んでいったのだが、その結果として誕生したのが「若年層の貧困と格差」が強烈に広がっていく社会だった。

この結果を見て、竹中平蔵は「若者には貧しくなる自由がある。そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と言い放った。

最近は「マイナンバーカードと銀行口座をひも付けることを条件に月7万円のベーシックインカムを導入し、生活保護や公的年金廃止を廃止」とか言い出して、「そんなんで暮らしていけるわけがないだろう。お前が7万円だけで暮らしてみろ!」と国民の大批判を浴びた。

この竹中平蔵が、菅政権の経済ブレーンである。菅首相と竹中平蔵は密接なる関係なのである。

竹中平蔵がブレーンをやっている政権が目の前にある。そうであれば、非正規雇用が是正されたり、格差が是正されたり、若年層の貧困が消えたりすると思うのは甘すぎるというのが分かるはずだ。

むしろ正社員が消えて、全員が非正規雇用者になる社会に向かう。

非正規雇用の最大の問題点は、その月の仕事は月末に精算されて、その時点で評価も成果も消えてしまうことだ。つまり、仕事において評価も信用も成果も「積み上げる」ことができない。昇級もない。

この「積み上げ」が効かないというのが、その後の人生に絶望的な経済格差を生み出していく。

非正規雇用や派遣、あるいは無計画な転職は先がない

非正規雇用や派遣で働く人々の問題点は、今までやってきた仕事が次の派遣先で生かせるかどうか分からない点にある。派遣でも、自動車の組み立て現場を1年やっていれば仕事は相当な手際になっているはずだ。

しかし、非正規雇用者はその現場にずっといられるわけではない。契約が切れれば今度は違うところに派遣されるかもしれない。

たとえば、その人は次にレストランの皿洗いの派遣に回されるかもしれない。あるいは解体現場の仕事かもしれない。そうなれば、自動車の組み立てとはまったく違う分野であり、また「新人」として扱われる。

短期間で仕事を辞めて、無計画に違う分野に転職してしまう人も同じだ。こうした状況は、仕事や経験やキャリアに「積み上げ」がない状態である。だから、非正規雇用や派遣、あるいは無計画な転職は先がないのである。

経験値の積み上げがないと「どん底」のまま

人生は短く、やり直しがきかないので、「積み上げる」ことができるかどうかは意外に生きる上での重要なポイントになる。

毎月毎月ゼロからのスタートを強いられるよりも、過去の生き方や仕事が、きちんと現在に評価や信用に「積み上げられる」方が有利に決まっている。

(1)生き方が首尾一貫していること
(2)経験が「積み上げられる」こと
(3)キャリアが「積み上げられる」こと

非正規雇用者や派遣労働者や無計画な転職者は、それができないことに問題点がある。キャリアも経験も頻繁にリセットされるので、信用も成果も「積み上げ」ができない。だから、生き方に首尾一貫性を持つことさえもできない。

仕事に関しては永遠に初心者であることを強いられて、這い上がれない仕組みにハマる。

こんな状況をどんなに長く続けても追い詰められるだけだ。生き方に軸を持てず、経験や仕事を「積み上げ」できないというのは、本人にとっても社会にとっても不幸なことである。

このような社会を竹中平蔵は生み出した。ちなみに、竹中平蔵自身は非正規雇用者を統括するパソナグループの会長でもある。「非正規を増やせ」と叫んで自分は非正規雇用者を管理する企業で儲ける。大した厚顔ぶりだ。

人生の早いうちから一貫した方向性が決まれば幸運だ

別に首尾一貫していなくても、積み上げる仕事がなくても、生きていけることは生きていける。現に、行き当たりばったりで生きている人もたくさんいる。

若いうちは試行錯誤も必要で、いろんなことを試すのも重要だ。

しかし早くから自分の適性や才能を見極めて、一貫した方向性があれば試行錯誤が短くて済む。自分の人生の目的が定まり、一貫した方向性があれば、自然とやっていることに無駄がなくなるのだから、生きやすくなるのは当然のことだ。

人生の早いうちから一貫した方向性が決まれば幸運だ。なぜなら、やることがすべて「積み上がる」からである。

この「積み上がる」というのが馬鹿にならない。

「一貫性のある生き方」で経験も信用も積み上がっていく

ある時は建設現場のとび職をやって、ある時は工場の単純作業をやって、ある時はトラックの運転手をやって、ある時は飛び込みの営業マンをやっている人がいるとする。非正規雇用では珍しくない経歴だ。

この人の経歴は多彩かもしれない。しかし、そこに一貫性も方向性もないので、多彩であることが意味を為していない。

前職の経験で得たものがあるかもしれないが、あまりにも関連性がないので経験が無駄になる可能性の方が高い。つまり、「積み上がり」がない。

この人とは別に、ある人はプログラマーをやって、あるときはシステムエンジニアをやって、あるときはサーバー管理をやって、あるときはIT専門の講師をやっていたとする。

この人も違う職業を渡り歩いているのかもしれないが、そこには一貫してIT系という筋が通っている。

この人の仕事の経験はすべて現在に活かすことができているはずだと推測できる。人生に方向性があるので経験が無駄にならない可能性が高い。つまり「積み上がり」がある。

方向性が一貫していれば、このように経験を積み上げることが可能となる。経験が積み上がり、業界を俯瞰することができるようになり、技能が洗練される。

それによって、当然のことながら評価も上がり、信用も付く。一貫した方向性があれば、過去を現在に「積み上げる」ことができるようになる。

「生き方に軸がある人」は成功する確率が高い

「生き方に軸がある人」は、積み上がる仕事をしている。こうした人は、行き当たりばったりで生きている人よりも、はるかに成功する確率が高い。

「積み上がる仕事」というのは、過去にやった仕事に対して、その時に生み出した技能・製品・サービス・土台・信頼が、現在の自分に利益をもたらすものを言う。

成功している不動産投資家は、過去に買った不動産で収益を得て、さらにその収益で別の不動産を買ってそこでも収益を得るというシステムを作り上げている。つまり、「積み上がる仕事」をしている。

成功している株式投資家も、過去に買った株式でキャピタルゲインもインカムゲインも得て、さらにインカムゲインで新しい株式を買って資産を膨らませる。やはり、「積み上がる仕事」をしている。

成功している事業家は、過去に作った製品で収益を得ながら、新しい製品を生み出して、そこでもまた収益を得る。これも、「積み上がる仕事」である。

彼らは、非正規雇用者のように時間と労働力を切り売りして終わりではない。「積み上げ」がきちんとしている。その「積み上げる仕事」が経験や信用を生み、結果的に経済的な余剰や内部留保をどんどん増やしていけるようになる。

物事を途切れさせるというのは、往々にして悪い選択肢となる

逆に言えば、「積み上げる仕事」ができないと、余剰や内部留保を増やすことはできない。ここが、弱肉強食の人生を生き延びることができるかどうかの分かれ目になる。

(1)生き方が首尾一貫していること
(2)経験が「積み上げられる」こと
(3)キャリアが「積み上げられる」こと。

この3点がきちんと自分の人生に織り込まれているかどうか、充分に考える必要がある。それも早急にだ。積み上げられないことに時間をかけていると、いずれ時間切れを宣告される。

物事を途切れさせるというのは、往々にして悪い選択肢となる。

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R-50ライフデザイン - 貧乏でも幸せ

2021年02月20日 23時05分32秒 | ライフデザイン
『WORK SHIFT ワーク・シフト』(リンダ・グラットン著、プレジデント社)に「第三のシフトで要求されるのは、仕事に関する古い約束事を脱却し、未来に押しつぶされないものに転換することだ。」とあります。

古い約束事とは、「所得を増やし、消費を増やすことを追求する発想」です。昭和の時代を生きてきた私はまさにその発想が身についてしまった一人でした。3畳一間の学生生活、社会人になり、その倍の6畳のアパートで生活。結婚して2DKのアパートに。IT業界の急成長と共に、給料も毎年10%以上アップ。子供ができ、マンションを購入。

私が自分の人生をシフト、自分なりのいき方を見つけたのは、米国に駐在したときでした。会社の同僚や現地で知り合った人々の「自分の人生を自分の力で切り開こうとする前向きさ」に感銘を受けたからでした。生き方はかわりましたが、古い約束事から抜け出せてはいません。所得が激減することに恐怖さえ感じます。

さて、漫画家の長男の話です。

漫画家の長男とその嫁さんの笑顔を見ると、「貧乏でも幸せ」っていいなぁと心から思います。正月に見た映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の売れない小説家、茶川竜之介(吉岡秀隆)と長男、後に茶川の嫁になる石崎ヒロミ(小雪)と嫁さんが重なります。

嫁さん、曰く、「貧乏の方が工夫の余地があり、貧乏がいやだとは思わない」のだそうだ。泣けますね。

それにしても、ひきこもりからここまでよくたどり着いたものです。本人の許可をもらっていないし、実際に私もよく分からないので、詳しくは話せないのですが、ひきこもりのもともとの原因は私の転職に伴う、引っ越し、転校にあったようです。引っ越したタイミングは中学2年の時。なかなか友達ができなかったことに加え、いじめもあったようです。

ひきこもりだからと言って何もしていないわけではなかったようです。息子が結婚し、家を出た後、息子の部屋を私が書斎として使うことになり、部屋の片づけをしましました。続々出てきたのは、漫画の原稿、油絵、水彩画、ゴジラ、フィギュアなどなど。それと大量の本。スティーブンキングや映画史、ツゲ義春の漫画、などなどサブカル系の本がどっさり。

それにしても漫画家の仕事は大変。ストーリーから何から何まで自分で考え、描かなければなりません。サラリーマン時代の自分を思い返すと、様々なトラブルも含め、仕事を取りに行かなくとも次々と仕事が入ってきて、今考えると、楽だったなーと思います。

先ほどの『WORK SHIFT』では、「古い価値観のもとでは、仕事とは単にお金を稼ぐことを意味していたが、未来の世界では(仕事とは)「自分のニーズと願望」に沿った複雑な経験をすること」を意味するとしています。

「自分のニーズと願望」、それが何かを見つけるのも難しい。

二人の息子はそれぞれ好きなことを見つけただろうか。まだまだ、模索を続け、必要な知識やスキルを磨き、軌道修正しながら生きていくのでしょう。ライフ・ジャーニーは続く!

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R-50ライフデザイン - 次男の転職で思うこと

2021年02月14日 13時31分42秒 | ライフデザイン
いろいろありましたが、次男はシステムエンジニア(SE)になりました。2回の転職を経てようやく年収400万円を超えたそうです。一方、私の友人の息子さんは、東大を卒業し、大手企業に勤めた後に、外資系コンサル会社に入り、年収1千万円を超えたそうです。

この差は、こどものときからの勉強と努力、地頭の差だと思います。

では、次男のようにのんびり屋で地頭が普通の人はどうすればよいのでしょうか。

次男は経営学部を卒業したものの就活に失敗し、非正規雇用者として福祉関係の仕事に就きました。介護用のベッドや車いすのレンタルの会社で、戻ってきたベッドや車いすの清掃などが仕事だったそうです。汚物等で汚れたものが多く、結構、大変だったようです。その他に、ティッシュ配りもしていました。次男のいいところは仕事が嫌いではないこと。

もっと早くから勉強していれば・・・・・でも、遅くても始めないより良い。

そうこうしているうちに、IT系のトレーニングを無料で提供する会社があり、それに参加。この会社は、簡単にいうとIT系企業に人材を送り込むためにトレーニングを行う人材紹介会社。大したレーニングではないようですが、それでも途中から来なくなる人も多かったそうです。そしてトレーニングを終了し、小さなIT企業の正社員としてSE職に就きました。

IT企業も様々。富士通やIBMなどの大手企業、その子会社や関連企業、下請け、そのまた下請け・・・次男の就職先は、大手から見ると曾孫(ひまご)のような会社でした。残業100時間まで本給に含まれるなど給与はかなり安かったようですが、そうはいっても正社員。「社長に雇っていただいた」という気持ちが強く、3年間、同じ会社で頑張りましたが、全く、給与が上がらないこともあり、転職しました。

私がいるビル管理業界と同様にIT業界も受託業務が多く、受託金額が変わらない限り、原則、そこで働く人の給与は一定です。このため給与を上げるためには、転職をするしかないのです。詳細は本ブログの2019年12月15日の記事「ビル管理:だから給料が上がらない!だから転職が多いのだ!!」に記載。

2回の転職を経てたどり着いた現在の会社は、TOEICも含め資格手当もあり、給与面の待遇は改善されました。やっとここまで来たという感じですが、嫁さんをもらうには安すぎる給与です。目指せ!年収600万円!

大手企業に勤めると、定期昇給があり、ボーナスもあり、会社がつぶれない限り、安定した人生を送ることができます。大手企業に入るには、いい大学を卒業すること、そのためにはいい大学への進学率の高い高校にいくこと、そのためには・・・・・この構図は、昔から同じです。

大手企業に入れなかった人でも、何か核になる仕事をみつけ発展させていけば、少し良い生活ができる可能性が高くなります。それは技術でも匠の技でも専門知識でもよいのです。それとその業界でも他の人にないスキルを一つプラスすること。

例えば、私のいるビル管理業界では、資格を持つことにより他の人と差別化が可能です。さらに、私の場合は英語。この業界に資格+英語力の人はほとんどいません。英語力を必要としている顧客も少ないのですが、ニッチな市場としてあるのです。息子も英語力はあるので、IT+英御力でそういうニッチな市場に入れればと思っています。のんびり屋で普通の地頭でも、まだ、可能性はあります。

次回は、漫画家になった長男の話。

<ビルを見ると設備や耐震構造が気になります>
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