建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

久々の北海道

2019年05月07日 | まちなみと景観
ほぼ6年ぶりに札幌に行ってきた。
目的は法事参列だったのだが10連休中だったので航空券も取るのが大変だった
一度は諦めかけたが、なんとか行きは第1便、翌日の帰りは最終便が取れたので行くことができた

法事が終わって翌日は従兄弟の車で函館にいる従姉妹に会いに行ったのだが、途中で昼食を取ろうと大沼公園に立ち寄った
しかし連休中だったせいか、駅近くの駐車場には「満車」の札!
仕方なく少し先に行ってUターンをしようと小道に入ったら奥の方に建物が見えたので行ってみた

従業員らしき人に「食事はできますか?」と聞いたらレストランのようで「できますよ。団体客が来るのでその前に入った方がいい」と言われたので中に入ると、室内席はいっぱいということでテラス席に案内された
ふと見ると湖上に桟橋が出ていてテーブルがあるので「そこで食べることはできますか?」と尋ねたところ「クルーズランチで別料金が必要」とのこと
なんとそれは桟橋ではなく、テーブルを乗せた船が係留されていたのだった!
団体客が来るので込み合うのは、このクルーズランチだったことに気がついた

天気はいいし風もないので、狭いテラス席より気持ちがいいだろうということで、そちらを頼んで乗り込んだ
すぐに料理が運ばれてきて出航!
しかも客は我々だけで貸切状態!
船は静かに動き出し、食事とコーヒーを楽しみながら、駒ヶ岳をバックにした大沼を周遊した
大沼湖上の従兄弟夫妻との食事は開放感いっぱいで、次々と現れる小島や見え方の変わる駒ケ岳の素晴らしい景色を楽しむことができ、忘れられない1日となった

駐車場が満車だったこと、Uターンしようと入った小道がこのレストランの入り口だったこと
それらの偶然の重なりが連休の一日を心豊かなものにしてくれたと言える
ちなみに、帰りに見ると「満車」の札はもうなかったが、「満車」の札に感謝!
そして運転してくれた従兄弟にも感謝!感謝!

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伏見稲荷

2018年03月18日 | まちなみと景観
仕事で伏見に行ったついでに伏見稲荷に行ってきた

千本鳥居が一部というイメージを持っていたのだが、行ってみると大きな間違いだったと思い知らされた
鳥居があるのは下の方の本殿の近くだけでなく、山の頂上にある社に詣でる順路が斜面に巡らされていて、その山道のほとんどに鳥居が隙間なく建てられているのだった

はじめは下の方だけみて帰るつもりだったが、友人とここまできて頂上を見ないで帰るのは落語にある「 ?」と同じになるということで頂上を目指すことになった
実際歩き出してみると足元の整備がされているとはいえ山登りに近く、何度も休みを取らなければいけなかった

この日は桜が咲こうかというくらい暖かく、大汗をかいてしまった
そんな人々が休みたいと思うところにうまい具合に茶屋が点在していて、多くの人で賑わっている
また、ところどころに池や展望台、小さな滝があったりして、ただ鳥居をくぐりながら歩くのとは違い、全体的にエンターテイメントの趣きがある
実際に歩いてみて海外の旅行者の評価が高い理由がわかった気がした
こちらのほうが一番の収穫だったかもしれない
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空間ワークショップとファシリテーター

2016年05月01日 | まちなみと景観
 建築家協会中野地域会で小学生を対象に行っている空間ワークショップは三多摩地域会を始め各方面にも広がりを見せている
 この秋にも近くの小学校で実施を計画させていただいている

 このワークショップで講師を務めている建築家はファシリテーターと称している
あまり聞きなれない言葉かもしれないが、始めから教えるのではなく自発的な学びを手助けする役割をする者を指している

 私たちの活動は、角材を使って家をつくりまちを作ろうというワークショップであるが、単に構造やデザインを教えるというスタイルではなく、簡単に導入を手助けしたあとは、子供達自身が角材を使ったものづくりを身体的に実感してもらうことを重視している
そのなかからすぐにはこわれない構造のしくみや、美しさ、実用性などを考え理解し、家が集積してまちを作る意味や効果としての景観まで理解してもらうことを期待している
さらには仲間達と共同して作業することの大切さやよろこびを学んでほしいと考えている

 こども達の希望やアイディアを理解し、自由な発想をのばし、個性ある創作を促すことは根気が必要でなかなか難しい
しかし、こども達が自分の意思で方針を選択し、ものづくりをしてゆく喜びを知ってもらうことこそ私たちの喜びでもある
ティーチングからファシリテーションへ
これからも、我々自身がさらなる挑戦をしてゆくことが大切と信じて活動してゆきたい


近藤 弘文@イデア建築研究所
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30年ぶりの金沢

2015年12月15日 | まちなみと景観
30年ぶりに金沢を訪れ、建築家の相田先生の展覧会と講演会のため金沢工大に行ってきた。

金沢工大がJIAと建築アーカイブという事業を行っていて、今回は相田先生のスケッチ、図面、模型などを展示し、あわせて講演会を企画した
会場では積み木のブロックで子供がワークショップで家づくりを行うなど単なる展示に終わらないいいものだった
手書きの図面など貴重な史料を保存、公開する非常に大切な文化事業を行う金沢工大に敬意を表したい

帰りに大学時代の友人に案内してもらい、からくり館や醤油の醸造工場、民家を改修したすし屋、21世紀美術館、鈴木大拙館、武家屋敷を見て歩いた
武家屋敷界隈は家々の土塀にこもがけをしたばかりであったが、住民のかたがたが街の景観(取り決め?)を守っていることに非常に感心した
武家屋敷からは駅まで歩いて戻ったが、まだまだいい町並みがそこここに残っていて風情を感じる
京都が一部しか残っていないのを考えると金沢も同じ運命なのだろうか
それでも、醤油工場の工場内が町並みのように整備され、歩くのが楽しい空間となっているような動きもあり希望が持てる

金沢工大の先生から都市計画の見直しなど努力されていると伺ったが、ハードの誘導策だけではいかんともしがたい現実があるので心配だ
この国の法律や税制などに文化に対する敬意が足りないことを残念に思う

駅のアトレの中にある金沢の地酒が揃ったお店で生酒を試飲した
加賀鳶という銘柄の天翔をお願いした
香りも良くふくよかな味わいで美味しかった
聞いた話では県知事がどこかの駅に県内の地酒を全て揃えたというのを聞いてそれにならったということだ
お酒の弱い私には多すぎるくらいそそがれてどうしようかと思ったが、帰りの新幹線の時間までだいぶあったので飲んでしまった
昨日も金沢工大の先生達と飲んだので私にとっては飲みすぎだ

金沢は料理も美味しいし、風情のあるお店でいいお酒も飲めていい街だった
金沢工大の先生方、友人そしてお誘いいただいた相田先生に感謝です
皆様、ありがとうございました
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建築学会(広島大会)おたのしみ

2008年10月10日 | まちなみと景観
建築学会では、一つ楽しみにしていたことがある
宮島である
今まで旅行が好きでいろいろ回っていたが、岡山以西は萩まで空白地帯だった
広島大会なので今まで気になっていた厳島神社を見に行くのである

18日の夕方から宮島へ向かった
夜景を見に行くためである
ライトアップされているということなので、夕景がたのしみ
宮島口から少し歩きフェリーに乗った
台風13号が接近しているということで天候には期待していなかったが、夕暮れの空は薄紅色に染まりいい感じ
ところが、秋の夕暮れは早く宮島に着く前に陽は沈んでしまっていた
急いで厳島神社に行く

薄暗くなった海岸ベリを急ぐとほどなく大きな鳥居が見えてきた
ライトアップされているせいかまだ観光客が大勢いる
外国人の方が多いようだ
何枚か写真を撮ったが、気がつくと潮が引いている
腹もすいたこともあったが夕食をとって少し待つことにした

メインストリートは土産物の店が建ち並んでいる
修学旅行の中学生が大勢いて買い物をしている
食事をするところを探したが7時前だというのに1軒しか開いていなかった
友人から穴子飯がいいと聞いていたが、カキフライを注文した
目の前で揚げられたカキフライは、濃厚で汁のたっぷりなもので東京では食べられないような一品であった
食べ終わろうとする頃、H女史から電話でレンタカーを借りて近くまで来たという
外へ出て潮の具合を見に行くとだいぶ満ちてきていた
小一時間たったころH女史一行が到着した

再度大鳥居を見に行って記念写真を撮った
友人たちは明日は岩国に行くとのことで、今夜が厳島神社の見納めだ
私は明日再度見に来ることとした

友人たちに車で広島のウエルシティに送ってもらたが、疲れていたのかぐっすり眠ってしまった

次の朝は晴れていた
ニュースでは台風が四国付近まで接近して、関東も風雨に警戒するようにとのことだったが広島は不思議と雲行きを見る限り台風の接近は影響のない様子

チェックアウトして丹下さんの平和記念ミュージアムを見学し、原爆の残酷さを再認識した
慰霊碑で黙祷し外国人の観光客に記念写真を撮ってもらった
原爆ドームを見た後、市電で広島駅に出て再び宮島に向かった

昨日は荷物を持ったまま歩き回って失敗したので、今日は宮島口の駅でコインロッカーに不要な荷物を入れて出発した
昨日と違い明るい海に厳島神社が見えてきた

フェリーを下りてタクシーで眺望のいい多宝塔の近くに行こうと思ったが、全くこない
仕方ないので電話すると「少ないので」と謝られあきらめた
駅に戻るとレンタサイクルがあるというので借りた

走り出してすぐに立ち話していたご婦人に「多宝塔まで登ると厳島神社の全景が見えますか」と尋ねた
ご婦人の一人が「眺望ならそこから見えるところに展望のいい高台があるので行ってみるといい」と教えてくれたので自転車をおいて行ってみることにした
階段を上ると確かに宮島の街全体が展望できる
しかし、厳島神社は見えなかった
すぐに下りて多宝塔に向かった

多宝塔の下の宝物館まで自転車でいったが坂道は急だ、そこから階段で登った
汗が噴き出す
多宝塔に着いたが全景が見えない!
すると裏手の山から下りてくる人がいるので聞いてみると「木が邪魔で見えない」
それでも少しはいいのだろうと登ってみたが、やはりあまり見えなかった
多宝塔のすぐ下の樹木がじゃまなのだ
ああもったいない!

フィレンツェのテベレ川沿いの高台にあるミケランジェロ広場のように、景勝地では全景を見渡すポイントが欲しい!
景観を壊さず、新たな構造物も付け加えず実現できる方法がないものだろうか?

それでも、厳島神社の全体像はつかめた
神社自体は入り江の一番奥に建てられている
大鳥居はその入り口に建っているのだ
潮の満ち干でその景観も随分と変わることを実感できたし、渡り廊下で接続された建物群と鳥居の見え隠れ、五重塔や海との関係、鳥居から迎え入れるようなアプローチなどなどいい経験となった
やはり現地で実物を見てその空間の中に自分を置いてみないことにはそれを語ることは出来ないと今更ながらに思いを強くした
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