建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

省エネと国益?;COP15へ

2009年05月23日 | 環境
今日はデンマーク大使館主催のエコサイクリング大会に参加
各自COP15のロゴ入りTシャツを着て、東京の各区役所からスタートして絵画館前に集合する
どのくらいの参加があるのか不明だが大学時代の友人も江戸川区役所からスタートする
東京を皮切りに全国をリレーして回り、COP3の京都イベントでしめてCOP15のデンマークへ向かうという趣向

省エネには待ったなしの状況と認識しているのだが、世界の事情はそれぞれだ
中でも日本は省エネをいちはやく進めていてトップレベルだろう
ただこれは「いまのところ」の話である

日本は政府がCO2削減目標6案を提示して産業界を始め各方面の意見を収集している
今朝の新聞で電力業界が最低レベルの目標値としたいという希望に対して、環境相が「世界の笑い者になる」と発言したことを受けて「笑い者になろうとも国益を守るのが行政の責任ではないか」と噛み付いたとあった

これはいかがなものか
もちろん他国も国益を守りつつ議論をしていると思う
しかし、先進国と途上国の取り組みと経済成長という問題、先進国の中の省エネ進行度の差による対立などさまざまな論点を整理し現実を見据えた上で、科学的かつ実行可能で世界が同意可能な道を探るのが急務のはずだ

果たして化石燃料を地上に出してきて燃やすことがこれからも人類に許されることなのか冷静に分析してもらいたい
そういう意味で、省エネの視座も転換しなくてはならない時期に来ているのではないだろうか
今までは「1990年排出量の...」という議論だったが、これからは「GDP比でCO2排出量何トン」など地球環境の許容量を精査した上でのより科学的議論に進むべきではないか
これが、様々な対立を解く鍵になると考えている

ただ気になるニュースもたくさんある
中国が原子力発電に傾注し始めていることもその一つ
環境問題はCO2の排出量が少なければいいのだろうか
前の投稿を繰り返すようだが「エネルギー使用量の一定量までの制限」が大切ではないか
地上に降り注ぐ太陽エネルギー、月の引力による干満エネルギー、地熱が地上に到達する熱エネルギーの3つ以外に、化石燃料のように地下から大気圏に放出するエネルギーを出してはいけないのではないだろうか
そうであるとしたら、人類はこれからどうすべきなのか?

2011年の世界建築家会議(UIA)でのテーマは「2050環境」
これに対し世界の建築家はどのような議論をするのだろうか
マスコミも未だに「どこそこで何億バレルの油田発見!石油枯渇はまだ心配ない」などとのんきな報道をしている
産業革命以降の人類の「成長という栄光」に徹底的な再定義が必要だ

COP15での議論に注視したい
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