元旦そうそうお屠蘇気分を吹き飛ばす大地震が能登で起きた
ここ数年揺れ続けてきて大きな被害がなく津波にも懐疑的だった人もいたようだ
自然はオオカミ少年にもなる
亡くなられた方々に哀悼の意を表したい
日本は地震国で東京もまた大地震の脅威が迫っていると自覚しなければならない
桁違いの被害想定に対して防災対策は遅々として進んでいないと感じる
もっと危機感を持つべきだ
続いて羽田空港の日航旅客機と海保機の衝突事故が起きた
海保側は地震救援機だったと聞くといたたまれない
事故原因はこれからだと思うが幾重ものヒューマンエラーの積み重ねの疑いが濃厚のようだ
人は間違いをおかす
それをカバーする機械やシステムがあっても事故が起きた
ではどうすれば良かったのか徹底的に議論され、より良いシステムにブラッシュアップすることが亡くなられた海保隊員の方々の供養になるのかもしれない
システムも問題だとすると、ひょっとするとマイナンバー制度を巡るシステム問題と何処かで通奏低音のように関係しているかもしれない
経済界のトップの方々の発言からこの30年来の日本の低迷を脱することにつながるかもしれないものがあった
「いいものにはそれなりの値段がつくようにしたい」
日本商工会議所会頭の発言ということだ
これを建築の職人に当てはめて考えると「いい腕を持つ人にはそれなりの評価をすべき」という私の従来からの思いと重なって見えて希望が湧く
建築工事の世界では「悪貨は良貨を駆逐する」という悲しむべきことが続いている
昔は街の人達は職人の腕をよく知っていて「家を新築する時はあの大工」とか評価していたという
今は「あのハウスメーカーはテレビで宣伝している大企業だから大丈夫」ということになってしまった
しかしそういった大企業のハウスメーカーで実際に工事現場で働く人は腕ではなく工賃の安いか否かで雇われることが多いと聞いている
腕のいい職人がそういう工事現場にはいかないと言っていた
また腕のいい大工ほど絶望的になり子供にあとを継がせないらしい
日本の誇るべき技能の継承に赤信号だ
きちんとした評価がされることはどんな職種であれ誇りにもなり賃金も伴えば全体として向上心のインセンティブにもなる
会頭の発言が社会にどのような変化をもたらすか注視したい
さらに考えると「経済成長至上」という考え方も議論されて然るべきと思う
経済成長は企業の成長であって個人の幸福につながっていないと感じる
そもそも成長は何が目的でどんな社会を目指すのかというビジョンが明確にあるべきではないか?
この現代日本に欠けているものだと思うがどうだろう
一部の国を除き世界も同じかもしれない
教育界も反省しなければならないことだと思う
いい点を取っていい学校に行っていい会社に入るのが大切でそれが「目的」かのような風潮にはくみしたくない
大学ランキングなどの凋落に右往左往する必要はないと思う
小学校の恩師が「啐啄」という言葉をPTA会誌に書いていたのを読んだことがある
詳しい文脈は忘れたが、卵が孵るときに中から雛が殻をつついて出ようとする瞬間に親鳥が外からつつき手助けをすることを指した言葉だ
子供達が特性を活かして好きな道に進み将来どんな人間になりたいか?どんな社会を作りたいか?考える力をつけて独り立ちの手助けをするのが教育ではないか?
いい教育からはいいビジョンがうまれいい社会が形成されて皆が幸せになると考えたい
やはり教育が大切だ!
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