建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

真のプロフェッショナルの受難

2008年04月24日 | 建築
先日、長年設備の設計を担当していただいている事務所の所長と話をした
建築士法改正で、設備一級建築士が新設される
これに受からないと事実上仕事ができないか、どこかの下請けをするしかない
出身が電気であることと熟年なのでこれから勉強したとしても受かる見込みはないという

構造設計者もそうだが、資格だけでなく今までの実務を見てきてお任せできる人物かどうかで判断している
資格や所属だけではその人の力は判断できないのはどこの世界も同じだろう
設計は組織であるべきだと考えているが、最後は個人の力の結集が組織力となるのであり、力のない人間がいくら集まっても組織力は発揮されないことは明白だ

それにしても、耐震偽造事件以降の法改正の動きは何か変だ
現時点で頼りになる老練なプロフェッショナルを切り捨てるような結果になっている
実力のない資格だけの稚拙なえせプロフェッショナルばかりになっては、誰をたよりに設備設計をすればいいのかとまどうばかりだ
問題が社会に重大な影響を与えないうちに見直しを希望してやまない
コメント

中小企業の活力;地方から

2008年04月06日 | Weblog
長野県の小さな街だが有名な観光地に行ってきた
中小の工場団地のご相談を受け提案させていただいたことについての打合せだ
散らばっている工場を代表の社長さんの車に乗せていただき駆け足でヒアリング
その後、レストランに全社集まっていただきプロジェクターでプレゼンテーション、その後懇親会になった

ここで感じるのは日本の地方の力だ
真摯で自分の技術に誇りを持って仕事に打ち込む職人の姿がまぶしい
テレビで某国会議員が「日本の生産性が下がっているので、中小企業の生産性を上げるようにしなければならない」
というのを聞いたが、どこか変だ

集まった方々の意欲は相当高い
それは工場団地の分譲地を買うのではなく、自分たちで土地から探して作り出そうとしていることからもよくわかる
そして、自分の技術の独創性や高さで日本の製造業を支えている自負を持ちながらも、それを鼻にかけない
こんな人たちが日本の活力の源なのだ
そして、こんな小さな町でも観光だけでなくがんばっている人々がいることを知ってほっとし、なんとか力になりたいと思う

ただし、ここで一番の問題は資金調達である
大企業はさまざまな調達手段を持ち合わせているかもしれないが、中小にはさまざまなハードルが待ち構えている
そこには、いやおうなく既存の枠組みに組み込まれざるを得ない仕組みがあったりする

この人たちの夢を実現する方法を一緒になって考えてゆきたい
日本の中小企業のため、地方のため、そして若い世代のためになることを信じつつ

コメント