北海道以外の大都市では、いわゆる定食屋さんで酒を飲める店というのがまだあるように思う。北海道にはあまりそのような店はなく、特に札幌では見かけない。メニューに「ビール、酒」と書いてある店もあるが、飲んでいる人をほぼ見かけない印象だ。
今日は午前中テレワーク(楽で助かる)で、午後から普段とは違うところに仕事に行く。帰りは札幌駅北口で解散になるので、どこか飲みに行こうと思っていた。その中の候補の一つとして挙がっていたのが、定食屋「F」である。ただ、この店には昼間に何度か行ったことがあるのだが、夜に行ったことがない。果たして皆さん、酒を飲んでいるのであろうか。
店に入ってみると、飲んでいる人、結構いるね。とはいっても定食屋のテーブルなので、4人掛けのところに2人組で軽く飲んでいる感じの人が多い(数組はいた)。私は店の奥の方にすすんで、2人掛けテーブルを発見して、その席に座る。壁際の席で、ちょっと隙間風を感じるが、最初はビールにしよう。
夜でも食事だけの人はもちろんいるが、メニューを見ると、「定食メニュー単品」「夕方5時からのおつまみメニュー」「トッピング」あたりが酒のつまみになりそうだ。
最初に来たのがトッピングのコーナーから冷奴(税込100円)。本来、定食へのトッピングなのだろうが、これが100円というのは、つまみの種類を増やしたく、なおかつ少食の私としては非常にありがたい。
冷奴とビールという夏らしい組み合わせで飲んでいるうちに、メインのトンカツ単品がやってきた。他にもホイコーロー、豚生姜焼、和風野菜炒めなど気になる品はあったのだが、とんかつの文字が目に入った瞬間に注文してしまった。
もちろん肉が分厚い訳もなく、どちらかというと衣の厚さを感じるが、それでよいのだ。キャベツ千切りがそれなりについているのも嬉しい。これを醤油と辛子、ソースと辛子でやりながら、燗酒を追加注文。
多少時間がかかったのを見ると、燗付器じゃなくてお湯で燗を付けているのかも。
できればもう一品行きたかったが、揚げ物はもういいし、ちょうど良いのが見つからない(肉じゃが250円だったか…)。まず第一弾はこれで切り上げることにしよう。「定食屋で飲む」を見事達成。お店の人は人数もいるし、きびきびと注文を聞いてくれる。いいじゃないか。