散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

この日に思うこと

2022-03-11 12:19:18 | いろいろ写真館
東日本大震災から11年、北海道札幌市はほぼ直接的な被害が無かったこともあり、普段、あまり震災に思いをはせることはない。しかしながら、今年はロシアがウクライナに侵攻し、原子力発電所への攻撃、電源の喪失などがあり、強く福島のことを想起せずにはいられない。滅多にこのようなことを書かない当ブログであるが、思ったことを少々書いてみたい。

地震発生の日は今年と同じ金曜日だった。その日は大きな仕事の打ち上げが予定されており、比較的ゆるんだ雰囲気の中で地震が起きた。札幌でもかなりの震度があり、私が仕事をしていたビルもちょっと怖いくらい(建築費が安かったのでは? と噂されている)揺れがあった。非常に長い揺れであり、不気味な雰囲気ではあったものの、地震は収まり、やがてインターネットに接続できなくなったために情報は入らず、「ま、今日は飲み会なんでしょうがないですね」というムードになった。そして、我々は深く考えることなく、酒を飲んでいた。

その一方で、東北地方に身内がいる人はさっぱり電話連絡がつかず、随分困っていたという話を後に聞いた。私が問題の大きさに気がついたのは、夜になってからか、それとも翌朝か。これも覚えているのだが、3月12日は札幌駅前歩行空間(チカホ)の開業記念式典が行われる予定だったのだが、それが中止になったことである。土曜日なので、ギャラリー巡りのために外出したついでに見に行ったのだが、歩行者そのものは結構いたようである。

話は飛んで2014年9月。私は仕事上の関係でお誘いを受け、福島県いわき市に向かった。そして訪問先の方に富岡町界隈を案内してもらい、その被害の恐ろしさと、そして被害状況とはかけ離れたような青空を見て、途方に暮れたものであった。当時の写真は旧ブログに掲載しているが、あらためてこちらにもアップしておこう。





















ここに写っている被害の直接的な原因は地震とそれによる津波である。しかしながら、このような天災が発生する国で、まして原子力発電所が軍隊の攻撃目標になるような中で、短期的であっても原子力発電所を維持・推進するということがどういうことかは、認識すべきである。エネルギー資源が少ない日本においてという話をする人もいるが、核燃料は基本的に輸入、そして使った後の処理も海外に依存しているのである。高速増殖炉など夢のまた夢で、政策により技術水準が低下している日本では、この先も実現は不可能である。

現実に目を向けるべきだ、お花畑に住む人達よ。
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