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皮膚病(尋常性乾癬、アトピー)専門神戸寶元堂薬局ブログ

尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー治療専門の寶元堂薬局です。

暑さと乾燥で失われた「気」と「津液」を同時にチャージできる“五味子茶(ごみしちゃ)”

2025-07-11 04:34:00 | 出張相談

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梅雨が明け、本格的な夏の暑さがやってくると、つい「塩分補給をしっかり!」と意識しがちですが、実はそれだけでは熱中症予防には不十分です。漢方では、体を潤す「津液(しんえき)」と、生命エネルギーである「気(き)」を同時に補うことが重要とされます。そこでおすすめなのが、暑さと乾燥で失われた「気」と「津液」を同時にチャージできる“五味子茶(ごみしちゃ)”です。

五味子はその名のとおり、甘・酸・苦・辛・鹹(しおからい)の五つの味をもつベリー状の生薬で、百薬の長とも呼ばれます。酸味は津液を止める作用、甘味は気を補う作用、苦味は体内の余分な熱をさます作用、辛味は気を巡らせる作用、鹹味は老廃物を排出する作用に結びついていると漢方理論では考えられます。これらの作用が合わさることで、汗で失われた水分を補いながら、身体を巡るエネルギーを生み出し、全身に行き渡らせる働きが期待できるのです。

まず「気」の補充について。夏の強い紫外線と蒸し暑さは、エネルギーを消耗させ、疲労感やだるさを招きます。五味子に含まれるリグナン類や有機酸は、消化器の働きを整え、脾(消化吸収をつかさどる臓)の機能を高めることで「気」を生み出す源をサポートします。同時に、ほてりや動悸が気になるときには、その苦味が熱をさまし、穏やかに心身を落ち着かせる働きがあります。

一方、五味子に含まれる有機酸やペクチン質は、体内の水分保持を助け、脱水から肌や粘膜を守る役割を果たします。また、マグネシウムやカリウムなどのミネラルもバランスよく含むため、ただの塩分補給では難しいミネラルの補填が可能です。汗とともに流れやすいカリウムが補われることで、筋肉のけいれんやだるさを緩和しやすくなります。

では具体的な取り入れ方を見ていきましょう。まず、薬局や通販で手に入る五味子の実をティーポットに大さじ1杯ほど入れ、熱湯を注いで10分ほど蒸らします。色づいたら、そのまま温かく飲んでもよいですし、冷蔵庫で冷やしてアイスティーにしても美味しくいただけます。甘みが足りないと感じる場合は、氷砂糖やハチミツを少量加えると、さらに飲みやすくなり、水分摂取量も自然と増やせます。

1日に2~3杯を目安に、朝の目覚めや昼間の涼まないとき、就寝前のリラックスタイムなど、こまめに飲むことで、熱中症予防のベースがつくられます。特に屋外での作業やスポーツ、旅行などで汗をかく前後には、五味子茶で“先回り”して補給しておくと安心です。

注意点としては、五味子は胃酸過多の人には刺激が強く感じられる場合があるため、胃が弱い方は少量から試してください。また、鮮度の落ちた実は発酵して風味が落ちることがあるため、購入後は密封容器で湿気を避け、なるべく早めに使い切るよう心がけてください。妊娠中や持病で薬を服用中の方は、漢方医や薬剤師に相談の上、取り入れることをおすすめします。

近年の猛暑は、単純な塩分・水分補給だけでは追いつかないことが多く、漢方的な視点で「気」と「津液」の両方を補うアプローチが注目されています。五味子茶は、そのままの形で手軽に取り入れられる健康茶として、忙しい現代人の夏バテ・熱中症対策にぴったりの一杯です。甘酸っぱい香りとまろやかな後味で、日常的に楽しみながら体調を整え、暑い夏を元気に乗り切りましょう。

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