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皮膚病(尋常性乾癬、アトピー)専門神戸寶元堂薬局ブログ

尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー治療専門の寶元堂薬局です。

夏のダメージで髪も疲れている?

2025-08-29 06:56:55 | 出張相談

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夏のダメージで髪も疲れている?

― 抜け毛・パサつきに役立つ漢方的養生と食材 ―

夏の強い日差しや汗、冷房の影響を受けて、秋口になると「抜け毛が増えた」「髪がパサついてまとまらない」と感じる方が少なくありません。これは単に季節の変わり目の自然現象ではなく、夏に受けたダメージが表面化しているサインです。

東洋医学では、髪は「血余(けつよ)」と呼ばれ、血の余りから作られると考えられています。つまり、髪の健やかさは「血」の充実度に深く関係しているのです。夏は強い紫外線や大量の発汗によって体内の「血」や「津液(体の潤い)」が消耗しやすく、その影響が秋の抜け毛や乾燥となって現れます。また、冷房で体が冷えたり、冷たい飲み物を多く摂ったりすることで「脾胃(消化器系)」が弱り、栄養が髪まで届きにくくなることも大きな要因です。

この時期の養生の基本は、「血」を補い、潤いを与えること。代表的な食材としては、黒ごま・黒豆・なつめ・クコの実・鶏レバー・ほうれん草などが挙げられます。特に黒ごまや黒豆といった“黒い食材”は、腎や血を養い、髪に艶を与えるとされ、昔から「髪の妙薬」として親しまれてきました。お粥やスープに加えたり、煎じ茶のようにして飲んだりすると手軽に取り入れられます。

漢方薬では、「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」や「四物湯(しもつとう)」などの補血薬が女性の髪の悩みによく使われます。また、疲労が強く、胃腸が弱っている方には「補中益気湯」、ストレスや自律神経の乱れから髪に影響が出ている場合には「加味逍遙散」などが選ばれることもあります。髪は体調のバロメーターでもあるため、体質や症状に合わせた処方選びが重要です。

生活習慣の見直しも欠かせません。冷房での冷え過ぎを防ぎ、夜はしっかりと睡眠をとって「血」を養うことが髪の回復につながります。また、熱いお湯でのシャンプーや強い紫外線も髪を傷める要因になるため、ぬるめのお湯で洗い、帽子や日傘で髪を守ることも大切です。

秋の髪トラブルは「夏の疲れの表れ」。体の内外からケアをしてあげることで、艶やかで元気な髪を取り戻すことができます。残暑の時期だからこそ、髪と体の両方をいたわる養生を始めてみませんか。

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「冷房疲れ」のリセット ― 長引く残暑に負けない養生法

2025-08-28 09:55:13 | 出張相談

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「冷房疲れ」のリセット ― 長引く残暑に負けない養生法

9月に入ってもなお厳しい残暑が続き、冷房なしでは過ごしにくい日々が続いています。

しかし、長時間の冷房にあたりすぎると「体がだるい」「手足が冷える」「肩や腰がこる」といった不調が現れることがあります。これがいわゆる「冷房疲れ」です。単に体が冷えるだけでなく、東洋医学的には“冷え”が体内の「気血水」の巡りを滞らせ、夏の疲労回復を妨げてしまうと考えられます。

 

冷房による冷えは、特に「脾胃(消化器系)」に影響を与えやすいのが特徴です。冷たい空気や飲食物で胃腸が冷えると、消化機能が低下し、食欲不振や下痢、倦怠感へとつながります。また、冷えと同時に湿気(湿邪)がこもると、体が重だるく、気分も晴れないという症状が出やすくなります。夏の終わりに「どうも調子が戻らない」という方は、この冷房疲れが背景にあるかもしれません。

 

ご家庭でできる養生としては、まず「冷えを溜めない工夫」が大切です。冷房の風が直接体に当たらないように調整したり、室内でも靴下や腹巻きを着用して“お腹と腰を冷やさない”ことが基本です。また、冷たい飲み物を常用する代わりに、常温や温かいお茶(はと麦茶や生姜湯など)を意識的に取り入れることも有効です。生姜やねぎ、にら、しそなど体を温める食材を食事に加えるのもおすすめです。

さらに、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで、全身の血流が改善され、自律神経の乱れも整いやすくなります。夏はシャワーで済ませがちですが、冷房疲れを感じる時期こそ「お風呂の力」を活かしましょう。

残暑の厳しい今の季節は、まだ暑さ対策をしながらも「冷えの養生」を同時に意識することが肝心です。冷房疲れをリセットし、心身を秋モードへとスムーズに切り替えていきましょう。

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真夏の“ビールの美味しさ”を漢方で説明すると?

2025-08-23 08:57:15 | 出張相談

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真夏の“ビールの美味しさ”を漢方で説明すると?

夕暮れ時、火照った体に冷たいビールを流し込む瞬間。「ああ、生き返る!」と多くの人が口にします。現代では当たり前の夏の楽しみですが、もし漢方の視点からこの「ビールの美味しさ」を説明するとしたら、そこには意外な理由が隠されています。


苦味が熱を冷ます

漢方において、五味(酸・苦・甘・辛・鹹)のうち「苦味」は、余分な熱を冷ます働きを持つとされています。真夏の強烈な日差しや高温は、体に“熱邪(ねつじゃ)”として入り込み、のぼせ・口の渇き・イライラ・寝苦しさなどを引き起こします。そんなときにビールを口にすると、その苦味が舌を刺激し、自然と「熱を冷ます」作用が働くのです。

実際に、ビールに含まれるホップは苦味成分が強く、このホップは古来から健胃・鎮静作用を持つ薬草としても用いられてきました。つまり、ただ「苦いから美味しい」だけでなく、体が自然と熱を冷まそうと欲している証拠ともいえます。


炭酸が気を巡らせる

もう一つ、ビール特有の魅力は「炭酸の爽快感」です。シュワっと弾ける泡が喉を通ると、体全体に清涼感が広がります。漢方では「気の巡り」が滞ると、胸のつかえ・お腹の張り・気分のイライラなどが起こると考えます。特に夏は湿気や暑さで気の流れが停滞しやすくなり、倦怠感や食欲不振を招きがちです。

炭酸の刺激はこの「気の鬱滞」を一時的に解きほぐし、体内をスッキリと巡らせる働きをしているのです。だからこそ、仕事終わりや運動後の一杯は格別に感じられるのでしょう。


ビールの“副作用”も忘れずに

しかし、漢方の視点では良いことばかりではありません。ビールにはいくつかの注意点があります。

  1. 冷やしすぎる
    冷たいビールは胃腸(脾胃)を直撃します。脾胃は「後天の本」と呼ばれ、気血を生み出す源です。冷たい飲み物を過度に摂ると消化力が低下し、下痢・食欲不振・むくみなどを招きます。

  2. 湿をためる
    ビールは水分が多く、さらにアルコールは代謝の過程で「湿熱(しつねつ)」を生じやすい性質を持ちます。特に日本の夏は湿度が高いため、ビールの飲みすぎは体に余分な湿気をため込み、だるさ・頭重感・むくみを悪化させる原因となります。

  3. 睡眠を乱す
    アルコールは一時的にリラックス効果をもたらしますが、眠りを浅くする作用もあります。夜のビールが習慣化すると、結果的に疲れが抜けにくくなってしまいます。


“漢方的ビールの楽しみ方”とは?

せっかくの夏の楽しみを台無しにしないために、漢方的には次のような工夫がおすすめです。

  • 飲む量はほどほどに
    「喉を潤す一杯」で止めるのが理想。酔いを求めて飲みすぎると湿熱がたまりやすくなります。

  • おつまみでバランスをとる
    枝豆(健脾利水)、冷ややっこ(清熱)、トマト(清熱生津)など、体の熱や湿を調整する食材と組み合わせると負担が減ります。

  • 常温の水も一緒に
    ビールだけで水分補給をするのは危険。常温の水を併用することでアルコールの代謝も助けられます。


ビールを“薬”として見たとき

もしビールを「夏の薬」として表現するなら、

  • 苦味で熱を冷まし

  • 炭酸で気を巡らせ

  • ほんのひととき心を解放する

という働きを持つ「清熱解暑の飲み物」といえるでしょう。ただしこれは“一時的な処方”にすぎず、飲みすぎればかえって体を損ねます。まさに「良薬は口に苦し」、そして「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。

真夏のビールの美味しさは、単なる嗜好ではなく、体が本能的に求める「清熱」と「気の巡り」に関係していました。しかし同時に、冷やしすぎや湿の停滞という副作用も持ち合わせています。

つまり、ビールは“薬にも毒にもなる夏の一杯”。
体の声に耳を澄ませながら、上手に付き合うことで、その魅力を存分に味わうことができるでしょう。

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“花火大会”で体調を崩す人の共通点

2025-08-22 07:54:33 | 出張相談

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“花火大会”で体調を崩す人の共通点

――人混み・湿気・夜更かしが重なると「気虚+湿邪」でだるさ倍増に

夏の風物詩といえば「花火大会」。夜空に咲く大輪の光と音は、老若男女を魅了し、毎年多くの人が楽しみにしています。浴衣を着て出かけたり、屋台で食べ物を味わったり、家族や友人と過ごすひとときは特別な思い出になるものです。
しかしその一方で、「花火大会に行ったあとから体調がすぐれない」「翌日以降、だるさや頭重感が続く」と感じる人も少なくありません。単なる疲労だと思われがちですが、漢方の視点から見ると、この体調不良には共通した背景があります。


◆「花火大会後に体調不良」なぜ起こる?

漢方で考えると、その大きな要因は 「気虚」と「湿邪」 のダブルパンチにあります。

  1. 人混みによる気の消耗
    花火大会はとにかく人が多い場所。人混みに長時間いると、無意識のうちに気を消耗してしまいます。漢方では「気」は生命活動のエネルギー源ですが、人と接することでも少なからず消耗するのです。特に普段から体力がない、疲れやすい、胃腸が弱いといった「気虚」タイプの人は、熱気と人の圧にさらされることで一気にエネルギー不足に陥ります。

  2. 湿気と暑さのダブルストレス
    夏の夜といっても湿度が高く、風通しの悪い場所に長時間立っていると、体内に「湿邪」がこもりやすくなります。湿邪とは、余分な水分や湿気が体に停滞した状態を指し、むくみ、頭重感、胃もたれ、だるさなどの不調を引き起こします。屋台の食べ物やビールなども、胃腸に湿をため込む原因となります。

  3. 夜更かしによるリズムの乱れ
    花火大会は夜遅くまで続くことが多く、帰宅も深夜になりがちです。本来、夜は「肝」が血を蓄え、体を休める時間。夜更かしによって肝の休息が妨げられると、翌日以降のだるさや疲労感が増してしまいます。


◆症状として現れやすいもの

花火大会後の体調不良には、次のような症状が多く見られます。

  • 翌日の強い倦怠感

  • 胃もたれ、下痢、食欲不振

  • 頭が重い、めまいがする

  • むくみ、体が重だるい

  • 気分が晴れない、集中力の低下

これらはまさに「気虚」と「湿邪」が組み合わさったときに典型的に見られる症状です。


◆漢方的な対処法

では、花火大会後の不調を防ぐにはどうしたらよいでしょうか。

  1. 胃腸を守る生薬・漢方薬を活用

  • 「補中益気湯」…疲れやすい、胃腸が弱い人の基本処方。気を補って全身のだるさを改善します。

  • 「六君子湯」…胃もたれや食欲不振がある場合におすすめ。脾胃を補いながら水の停滞も取り除きます。

  • 「五苓散」…むくみ、頭重感、二日酔い気味のときに効果的。体内の余分な水を捌きます。

  1. 食養生の工夫

  • 花火大会で屋台グルメを楽しんだ翌日は、脂っこい食事を避け、胃腸にやさしいおかゆやスープを。

  • とうもろこしのひげ茶やはと麦茶は、利尿を促して湿を取り除きます。

  • スイカ、きゅうり、冬瓜など“清熱利湿”の食材を取り入れると、体にこもった湿熱を解消してくれます。

  1. 休養をしっかり取る
    花火大会の翌日は、できるだけ早く休むことが大切。昼寝を長時間するより、夜の睡眠をたっぷりとって体を立て直しましょう。


◆体質によっては要注意

特に次のような人は花火大会後に体調を崩しやすいため、事前のケアがおすすめです。

  • 普段から疲れやすく、胃腸が弱い(気虚タイプ)

  • むくみやすく、雨の日に体調を崩す(湿邪タイプ)

  • 夜更かしが苦手、生活リズムが乱れるとすぐ不調になる

こうしたタイプの方は、出かける前に漢方薬を服用しておく、冷たいビールを飲みすぎない、帰宅後は温かいお茶で体を整えるなど、小さな工夫が予防になります。

花火大会は楽しい夏のイベントですが、その後の体調不良には「気虚」と「湿邪」という漢方的な落とし穴があります。人混み・湿気・夜更かしの三重苦が重なることで、体のエネルギーは奪われ、余分な湿が停滞しやすくなるのです。

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せっかくの思い出が「だるさ」によって台無しにならないよう、事前の体調管理と、翌日の養生を心がけてみましょう。夏を楽しむ知恵として、漢方の視点はきっと役立ちます。


トマトは“夏の清熱薬”だった!?

2025-08-21 07:49:22 | 出張相談

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トマトは“夏の清熱薬”だった!?

――喉の渇き、ほてり、のぼせに最適な夏野菜

夏になると、真っ赤に熟れたトマトが食卓に並ぶ機会が増えます。冷やしトマト、トマトサラダ、スープやパスタのソースなど、その鮮やかな色と爽やかな酸味は暑さで疲れた体に嬉しい存在です。ところがこのトマト、単なる野菜としての栄養価にとどまらず、漢方や薬膳の世界では「清熱生津(せいねつしょうしん)」の作用をもつ立派な“夏の薬”として扱われてきました。

今回は、そんなトマトの東洋医学的な効能や、夏にこそ食べたい理由についてご紹介します。

◆トマトのルーツと漢方での位置づけ

トマトは南米アンデス地方が原産とされ、日本に伝わったのは江戸時代のこと。当初は観賞用とされ、食用として定着したのは明治以降といわれています。西洋野菜のイメージが強いトマトですが、実は中国の本草書にも「番茄」や「西紅柿」として登場し、薬膳の食材としても利用されてきました。

漢方的な性質をみると、トマトは「寒性」で「甘味・酸味」を持つ食材です。寒性とは、体の余分な熱を冷まし、ほてりや炎症を鎮める性質のこと。甘味は気を補い、酸味は津液(体をうるおす水分)を生じさせる働きがあります。これらの作用を総合して、トマトは「清熱生津」の代表的な食材とされています。

◆清熱生津とは?

「清熱」とは、体内にこもった余分な熱を冷ますこと。夏の炎天下や熱帯夜の続く時期は、体内に“熱邪”がこもりやすく、のぼせ、ほてり、口渇、イライラといった症状を引き起こします。

「生津」とは、体の津液=うるおいを増やすこと。汗を大量にかく夏は、水分と同時に“気”も消耗し、のどの渇きや倦怠感、皮膚の乾燥感などが現れやすくなります。そんなときにトマトを食べると、火照った体を冷ましつつ、失われた水分を自然に補うことができるのです。

◆夏にぴったりの効能

トマトの効能を漢方的に整理すると、次のようになります。

  • 清熱:体の熱を冷まし、炎症やのぼせを鎮める

  • 生津止渇:津液を補い、喉の渇きを癒す

  • 健胃消食:胃の働きを助け、消化を促す

また、西洋栄養学の観点から見ても、トマトはビタミンCやカリウムが豊富で、利尿作用や抗酸化作用が期待できます。特に注目されるリコピンには、紫外線ダメージから体を守る働きがあり、まさに夏の健康と美容の強い味方といえるでしょう。

◆こんな症状におすすめ

・夏の暑さで顔が赤く火照る
・寝苦しい夜にイライラして熟睡できない
・汗をかきすぎてのどが渇く、体がだるい
・食欲が落ち、さっぱりしたものしか食べられない

こうした症状は「熱邪」や「津液不足」が背景にあります。冷やしトマトやトマトジュースは、体にやさしい天然の“清涼剤”なのです。

◆おすすめの食べ方

  1. 冷やしトマト
     そのまま冷やして塩をひとふり。余分な熱を鎮め、失われたミネラルを補えます。

  2. トマトと豆腐のサラダ
     豆腐も体を冷やす性質を持つため、火照りやのぼせに効果的。夏バテ気味のときにおすすめ。

  3. トマトと卵の炒め物
     中国の家庭料理。卵が気を補い、トマトの酸味と甘味でバランスよく食欲を刺激します。

  4. トマトスープ
     温かく調理すれば胃腸にやさしく、冷えすぎを防げます。


◆注意点

トマトは寒性が強いため、冷え性の人や胃腸が弱く下痢しやすい人は、生で食べすぎるとお腹を冷やしてしまうことがあります。その場合は、煮込み料理やスープにして温かく食べるとよいでしょう。

トマトは西洋野菜と思われがちですが、漢方や薬膳の視点からみても「清熱生津」の作用をもつ優れた食材です。炎暑で体内にこもった熱を冷まし、失われた津液を補う――まさに夏の救世主といえるでしょう。

日々の食卓にトマトを取り入れて、火照りやのぼせ、喉の渇きをやわらげ、夏を健やかに乗り切ってみてはいかがでしょうか。

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スイカの種は実は薬!「西瓜仁」の秘密

2025-08-20 07:44:57 | 出張相談

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スイカの種は実は薬!「西瓜仁」の秘密

夏の風物詩といえば、真っ赤に熟れたスイカ。冷やしたスイカを頬張ると、火照った体が一気にクールダウンしますよね。日本では「スイカ=果肉を食べるもの」というイメージが強いですが、実はその“種”にも古くから薬効があることをご存知でしょうか?漢方の世界ではスイカの種を**「西瓜仁(せいかにん)」**と呼び、利尿や解毒に働く生薬として珍重されてきました。普段は捨ててしまう種が、実は夏の不調に役立つ“宝物”だったのです。


◆西瓜仁とは?

「西瓜仁」は文字通り、西瓜(スイカ)の仁(種子)を指します。漢方や中医学の古典にはすでに登場しており、特に清熱利尿(体の余分な熱と水をさばく)や解毒作用を持つと記されています。

夏の暑さで体にこもった「熱」、そして湿気や水分の摂りすぎで生じる「水毒」。これらを取り除くのに、西瓜仁はとても優れた働きをするのです。


◆西瓜仁の効能

中医学的にまとめると、西瓜仁には次のような作用があります。

  1. 利尿作用
     体内の余分な水分を排出し、むくみを改善します。特に夏は冷たい飲み物を取りすぎて体が「水滞」しやすい季節。スイカの果肉自体も利尿作用がありますが、種にはさらに強い力が秘められています。

  2. 清熱解毒作用
     体にこもった熱を冷まし、炎症やのぼせを鎮めます。例えば、暑気あたりや夏バテによる発熱感、イライラなどにも応用されます。

  3. 血の巡りを良くする
     西瓜仁には油分が含まれており、血流をサラサラにする働きもあると考えられています。中国では心血管系のトラブル予防にも利用されることがあります。


◆身近な利用法

「でも、スイカの種なんて硬くて食べられないのでは?」と思う方も多いでしょう。確かにそのままでは消化に悪いので、薬用に使う場合は乾燥させてから煎じるのが一般的です。

例えば――

  • 種を天日干しでよく乾燥させる

  • 殻を軽く割って中身を取り出す

  • これを煎じてお茶のように飲む

すると、むくみや口の渇き、夏のほてりを和らげる“漢方茶”になるのです。

また、民間では炒って食べる方法もあり、ナッツのような香ばしい味わいが楽しめます。これは栄養補給や便通改善に役立ちます。


◆夏の体にぴったりな理由

夏は「暑さ」と「湿気」という二重のストレスが体にかかります。東洋医学では、暑さで消耗するものを「気陰両虚(きいんりょうきょ)」、湿気で停滞するものを「水湿(すいしつ)」と呼びます。

  • 暑さで“体液(津液)”が不足 → のどの渇き、だるさ、熱感

  • 湿気で“水分代謝”が停滞 → むくみ、食欲不振、下痢

この両方に対応できるのが、実はスイカであり、さらにその種=西瓜仁なのです。まさに「果肉も種も丸ごと薬」といえる食材ですね。


◆西瓜仁と似た生薬たち

西瓜仁は単独でも使われますが、他の利尿・清熱系の生薬と組み合わせることも多いです。

  • 冬瓜仁(とうがにん) … 冬瓜の種。やはり利尿・清熱作用がある。

  • 薏苡仁(よくいにん/はと麦) … むくみ取りの代表格。肌荒れにもよい。

  • 赤小豆(あずき) … 利尿・解毒に優れ、夏の薬膳に欠かせない。

これらと合わせることで、夏の体調不良をより効果的に整えることができます。


◆現代的な見方

栄養学的にも、西瓜仁にはカリウムや不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。カリウムは余分な塩分を排出してむくみを改善、不飽和脂肪酸は血流改善やコレステロール低下に役立つとされています。

つまり、昔からの漢方的効能だけでなく、現代科学的にも「体に良い」ことが裏づけされているのです。

スイカを食べるとき、多くの人が種を「ジャマなもの」「吐き出すもの」と思っています。しかし漢方的な視点では、種こそが夏に必要な薬効を持つ“お宝”なのです。

今年の夏は、ぜひ「西瓜仁」を意識してみてください。食べ終わったスイカの種をちょっと集めて乾燥させるだけで、むくみや夏バテに効く天然の漢方茶に早変わりします。

「果肉で涼を取り、種で体を整える」――。スイカはまさに、丸ごと人を元気にする自然からの贈り物といえるでしょう。

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「金魚鉢の水」と「体の水毒」は似ている!?

2025-08-19 06:40:12 | 出張相談

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「金魚鉢の水」と「体の水毒」は似ている!?

──停滞した水は濁って悪化する。体内の“余分な水”と湿邪の例え話──

夏祭りの屋台で金魚すくいをしたことがある方なら、あの金魚鉢の光景を思い浮かべられるかもしれません。澄んだ水に赤や黒の金魚が涼やかに泳ぐ姿は、真夏の風物詩のひとつです。しかし、もしその水を何日も換えなかったらどうなるでしょうか。水はにごり、藻が生え、やがて金魚は元気を失ってしまいます。

実は、この「金魚鉢の水」と私たちの体の中にたまる「余分な水」=“水毒(すいどく)”は、とてもよく似ているのです。漢方では、体の中をめぐる水の流れが滞り、湿気やむくみ、重だるさとなって現れる状態を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。金魚鉢の水がにごってしまうように、体の中でも水の流れが滞ると、不快な症状が次々と出てくるのです。

■体の中の「水の流れ」

私たちの体は約6割が水分でできています。この水分は、血液やリンパ液として全身をめぐり、細胞に栄養や酸素を届け、老廃物を運び出しています。本来ならばスムーズに循環しているはずの水ですが、夏は湿度や冷たい飲食物、冷房による体の冷えなどが重なり、巡りが悪くなりやすい季節です。

その結果、体に余分な水がたまり、「むくみ」「体の重だるさ」「食欲不振」「頭痛」「下痢」などの症状が出やすくなります。これが漢方でいう「水毒」や「湿邪」の影響です。まさに、換水を怠った金魚鉢のように“よどんだ状態”になってしまうのです。

■金魚鉢の水が濁る理由と体の不調の共通点

金魚鉢の水が濁る原因は、いくつかあります。水の交換を怠ったり、餌の食べ残しが底にたまったりすると、水はすぐに悪化します。外からの熱や日光によって藻が繁殖し、酸素不足となり、金魚の健康を脅かします。

同じように、人の体でも「飲食の不摂生」や「運動不足」「冷房による代謝低下」が重なると、水のめぐりが滞ります。とくに夏場の“冷たいビール”や“アイスクリーム”は胃腸を冷やし、消化吸収を弱めることで水分処理の能力を落とします。すると、水が体内に停滞し、むくみやだるさが生じるのです。

つまり、金魚鉢の水の濁りと、体の水毒には同じ構造があります。
「循環が止まる → 濁る・よどむ → 生き物の活動が弱る」
この流れが、金魚鉢の中と人の体で共通しているのです。

■どうすれば「水」を澄ませられるか?

金魚鉢であれば、定期的に水を替え、餌を与えすぎないことが大切です。さらに、水草を入れて酸素の循環を助ける工夫もあります。

人間の場合はどうでしょうか。
漢方的に大切なのは「脾(ひ)=消化吸収を担う臓器」を守ることです。脾がしっかり働いていれば、水は余分に滞ることなく、体の外へと排泄されます。逆に脾が弱ると、水分を処理できなくなり、水毒が体内にたまりやすくなります。

ここで役立つのが、古来から「健脾(けんぴ)」を目的に使われてきた生薬や漢方薬です。

  • 白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう):余分な水を取り除き、胃腸を整える

  • はと麦、小豆:薬膳でおなじみ、利尿を助ける食材

  • 五苓散(ごれいさん):体の中の水はけを良くし、むくみや頭重を改善

これらを取り入れることで、体の水も金魚鉢の水のように「澄んだ流れ」を取り戻せます。

■夏の養生ポイント

冷たいものの摂りすぎに注意
 胃腸を冷やすと水が処理できなくなる。常温や温かい飲み物を意識的に。

  1. 発汗と代謝を促す
     軽い運動や入浴で汗をかき、滞った水を外へ。

  2. 水分補給は「質」にこだわる
     ただの水を大量に飲むのではなく、麦茶やハトムギ茶、スープなど「消化にやさしい水分」を選ぶ。

  3. 早めの漢方でリセット
     「むくみ」「頭重」「食欲不振」が出てきたら、五苓散や平胃散などの漢方を上手に取り入れる。

金魚鉢の水が澄んでいれば、金魚は元気に泳ぎ続けられます。人間の体も同じで、水の流れがスムーズであれば、代謝が整い、心も体も軽やかに過ごせます。しかし一度水が停滞し始めると、にごりが広がり、健康を大きく損ねる原因となります。

今年の夏は、金魚鉢をのぞきながら「私の体の水もよどんでいないだろうか?」と考えてみてください。もし少しでも“にごり”を感じたら、養生や漢方で早めに流れを整えてあげること。それが、湿気の多い日本の夏を元気に乗り切る秘訣です。

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お盆明けの“だるさ”は「脾」と「肝」の疲れ

2025-08-18 11:30:17 | 出張相談

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お盆明けの“だるさ”は「脾」と「肝」の疲れ

──帰省・人づきあい・食べすぎ飲みすぎで弱る内臓。夏後半にこそ養生を──

お盆休みが明けると、「どうも体がだるい」「眠っても疲れがとれない」「胃腸の調子が落ちている」という声をよく耳にします。休暇でリフレッシュしたはずなのに、逆に体が重い──。その背景には、単なる“夏バテ”以上の要因が隠れています。漢方的に見ると、この時期特有の「脾(ひ)と肝(かん)」の疲れが大きく関わっているのです。なぜお盆明けに不調が出やすいのか

お盆といえば、帰省や旅行、親戚づきあいなどで生活リズムが乱れがち。さらに会食の機会も多く、揚げ物や冷たいビール、甘いお菓子など“胃腸に負担のかかるもの”を口にする機会が増えます。

日本の夏は湿度が高いため、ただでさえ胃腸(漢方でいう「脾」)が疲れやすい時期。そこに飲食の乱れが重なれば、「脾」がオーバーワークになり、消化吸収力が落ちて“だるさ・むくみ・食欲不振”へとつながります。

また、久しぶりに会う親戚や友人との人づきあいで、気疲れや精神的なストレスを抱える方も多いでしょう。この「ストレス」の影響を大きく受けるのが「肝」です。肝は気の流れをコントロールする役割があり、ストレスが強まると気の巡りが滞ってイライラ、不眠、頭痛などにつながります。

つまり、お盆明けのだるさの正体は「脾と肝」のダブル疲労。これを放置すると秋以降の体調不良の温床になってしまうのです。


「脾」と「肝」の役割を知る

漢方でいう「脾」は、西洋医学でいう胃や消化吸収系を含む概念。飲食物からエネルギーを作り出す“土台”であり、元気の源です。脾が弱ると「食べても力にならない」「水分代謝が落ちてむくむ」「朝から体が重い」といった症状が出やすくなります。

一方「肝」は、西洋医学の肝臓とは異なり、“気や血の流れを調整するシステム”を指します。感情のコントロールにも深く関わり、ストレスが強いと肝が滞り「イライラ・落ち込み・不眠・頭痛」などが現れます。

つまり、お盆明けに出やすい“胃腸の疲れ”と“精神的な疲れ”は、まさに脾と肝の弱りが合わさった状態だといえるのです。


養生のポイント

① 食養生

・冷たい飲み物や生ものは控える
・おかゆや温かいスープで胃腸をリセット
・山芋、とうもろこし、枝豆、小豆など「脾を補う食材」を意識
・しそ、みょうが、しょうがなど香味野菜で気の巡りを改善

② 生活習慣

・寝不足解消のため、できるだけ早めに就寝
・軽い運動やストレッチで気血を巡らせる
・深呼吸や散歩で気分を整え、肝のストレスを和らげる

③ 漢方薬の活用

症状に応じて、以下のような漢方薬が用いられることがあります。
・脾の疲れに── 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):体力の低下や食欲不振に
・水分代謝の乱れに── 六君子湯(りっくんしとう):胃もたれや食後の膨満感に
・肝の疲れに── 加味逍遙散(かみしょうようさん):ストレス性の不眠やイライラに
・脾と肝の両方に── 逍遙散(しょうようさん):女性に多い気疲れや情緒不安定に

夏後半こそ“立て直し”のチャンス

お盆明けは、残暑の厳しさに加えて心身の疲労が一気に表面化する時期です。しかし、ここで脾と肝を立て直すことができれば、秋の体調を大きく左右します。逆に、だるさを放置していると「秋バテ」「風邪をひきやすい」「夏の疲れを引きずる」といった不調が長引きかねません。

夏の終わりに、胃腸をいたわり、ストレスをゆるめること。それが、秋を元気に迎えるための最大の養生法といえるでしょう。

お盆明けのだるさは単なる夏バテではなく、「脾」と「肝」の疲労のサイン。
・暴飲暴食や冷たいもの → 脾を弱らせる
・人づきあいやストレス → 肝を乱す

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「冷やしすぎ注意!かき氷は薬?毒?」

2025-08-05 07:20:40 | 出張相談

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「冷やしすぎ注意!かき氷は薬?毒?」

――江戸の庶民が一生に一度食べられるかどうかの貴重品であった氷。それが令和の今では、誰もが気軽に楽しめる夏の風物詩「かき氷」として親しまれています。しかし漢方的に見ると、この“ひんやりスイーツ”には「薬」としての側面と「毒」としての側面が存在します。ここでは、歴史と漢方の視点を交えて、かき氷の功罪を考えてみましょう。


◆ 江戸時代の氷は「薬」だった

現在のように冷凍庫が当たり前にある時代では想像しにくいですが、江戸時代の氷は夏の庶民にはほとんど手に入らない貴重品でした。冬の間に山で切り出した氷を氷室に保存し、夏に少量ずつ大名や富裕層に献上されたのです。当時は氷を口にできること自体が「薬」としての価値を持ち、熱にうなされる病人や、高熱を出した子どもの回復を助けるものと考えられていました。つまり「氷=命を救う可能性のある薬」だったのです。


◆ 現代のかき氷の魅力

現代では、ふわふわの氷に色鮮やかなシロップや果物を添えて、インスタ映えするスイーツとして大人気。火照った体を一瞬で冷やし、暑さで食欲を失っているときでも、かき氷なら不思議と口に運べるという人も多いでしょう。その清涼感は、酷暑の夏を楽しく過ごすための“癒し”でもあります。


◆ 漢方的に見る氷の働き

東洋医学では、氷や冷たい飲食物は「清熱(熱を冷ます)」という働きを持ちます。熱中症の手前の状態で、体が火照り、喉が渇き、汗が止まらないときなど、一時的に熱を鎮める目的では役立ちます。まさに江戸時代に「薬」とされた理由はここにあるわけです。

一方で、冷たいものを過度にとると「脾胃(消化器系)」の働きを傷つけます。漢方でいう「脾」は食べ物を消化し、気や血をつくる大事な臓腑。その脾は冷えにとても弱く、冷たい氷を大量に摂取すると、胃腸が働きを失い、「食欲不振」「下痢」「だるさ」といった“夏バテ症状”の原因になってしまうのです。


◆ 「薬」にも「毒」にもなる境目

では、かき氷を「薬」として楽しむにはどうしたらよいでしょうか。ポイントは「量」と「食べるタイミング」です。

  • 量を控える:一度に山盛りを食べるのではなく、数口だけで満足する。

  • 体が火照っているときに限定する:運動後や入浴後など、体温が高くなっているときには、少量のかき氷が気持ちよく作用します。

  • シロップやトッピングに工夫する:甘すぎるシロップは胃腸に負担をかけます。果実を使った自然な甘みや、ショウガ・黒蜜などを加えると、胃腸の冷えをやわらげてくれます。

こうした工夫をすれば、「毒」ではなく「薬」としての側面を享受できるでしょう。


◆ 夏の冷え対策と漢方

冷たいかき氷を楽しんだ後に「お腹が重い」「体がだるい」と感じる方には、健脾作用のある漢方がおすすめです。例えば:

  • 六君子湯(りっくんしとう):胃腸虚弱で食欲不振に。

  • 平胃散(へいいさん):胃が重く、湿気で消化力が落ちたときに。

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):夏バテで全身がだるいときに。

これらは、冷たいものや湿気によって弱った脾胃を立て直し、体力の回復を助けてくれます。


◆ 「涼」と「養生」のバランスを

かき氷は単なるスイーツではなく、歴史をたどれば立派な「薬」でもありました。しかし、食べ過ぎれば逆に体を弱らせる「毒」ともなります。これはまさに東洋医学の基本である「過ぎたるは及ばざるがごとし」の考え方と同じです。

今年の夏も猛暑が続きます。かき氷を楽しむ際は、「体を潤すご褒美」として少量を味わい、その後には温かいお茶を一杯添えてみるのもおすすめです。涼を取りつつ、胃腸をいたわる。その小さな工夫が、夏を健やかに乗り切る秘訣となるでしょう。

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江戸の暑さ対策と、漢方的“落とし穴”

2025-08-05 03:24:11 | 出張相談

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江戸の暑さ対策と、漢方的“落とし穴”

─「打ち水」は本当に体にいいのか?湿邪と夏の体調管理─

夏の風物詩といえば、風鈴、うちわ、蚊取り線香、そして「打ち水」。
打ち水は江戸時代から庶民の間で広く親しまれてきた“涼の知恵”で、玄関先や路地、店先に水をまくことで、地面の熱を冷まし、涼しさを呼び込む風習です。打ち水によって立ち上る水蒸気が気化熱を奪い、周囲の温度がわずかに下がる…そんな昔ながらの“天然のクーラー”として、エコな取り組みとしても再評価されています。

しかしこの打ち水、漢方的に見ると「一つの落とし穴」があるのです。


打ち水が“湿邪”を呼ぶ?

漢方には「六邪(りくじゃ)」という、自然界の影響によって体に不調をもたらす要素があります。風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪(しょじゃ)・湿邪(しつじゃ)・燥邪(そうじゃ)・火邪(かじゃ)がそれにあたり、夏に最も注意すべきとされるのが「湿邪(しつじゃ)」です。

湿邪とは、湿度の高い環境に長時間いることで体内に“余分な水分”がたまり、気や血の巡りを妨げる状態。身体がだるくなったり、胃腸の働きが低下して食欲が落ちたり、むくみ・頭重感・関節の痛みなどを引き起こす原因になります。

さて、この湿邪は“空気中の湿度”だけでなく、「打ち水」によって人工的に生じた蒸気からも発生することがあるのです。

特に、風通しの悪い場所や、湿度の高い日本の夏においては、打ち水で地面から立ち上った蒸気が空気中にこもり、かえって周囲の湿度を上げてしまうことがあります。これが体にまとわりつくと、まさに湿邪のリスクが増すのです。


では、打ち水はNGなのか?

決してそんなことはありません。
打ち水には多くのメリットがあるのも事実で、やり方やタイミングを間違えなければ、むしろ心地よい自然の涼しさを体感できる素晴らしい習慣です。要は「どう打つか」が重要です。

以下に、漢方的な視点から見た“正しい打ち水”のコツをご紹介します。


【1】おすすめは「朝か夕方」

気温が最も高くなる日中(13時〜16時頃)に打ち水をすると、水分が一気に蒸発して、周囲の湿度を急上昇させてしまいます。これが湿邪の原因になります。

おすすめは朝の出勤前や夕方の帰宅後。特に夕暮れ時は、陽の気が落ち着き始め、風が通る時間帯。打ち水の蒸気もすぐに風に流され、蒸し暑さを生まず、気の流れもスムーズになります。


【2】「玄関・ベランダ」はOK、「室内周辺」はNG

打ち水はあくまでも屋外で、風通しのある場所で行うのが鉄則です。特におすすめは玄関先やベランダ、庭先など。逆に、屋内の勝手口や人通りのない裏手など、空気のこもる場所では湿気がこもってしまい、逆効果です。

マンションなどで風の流れが少ない場合は、扇風機で風を送ってあげると、湿気を拡散しやすくなります。


【3】体が湿邪に負けないための“漢方的養生”

湿度が高くなる夏は、体の内側から湿邪に対抗することも大切です。以下のようなポイントを意識してみましょう。

◎ 食材で「脾」を助ける

湿邪は消化器官=「脾」を傷めやすく、食欲不振や胃もたれを引き起こします。はと麦、とうもろこし、冬瓜、小豆、生姜、陳皮など、水分代謝を助ける食材を取り入れましょう。

◎ 漢方薬で“余分な湿”を抜く

体が重だるく、むくみが気になる方には「五苓散」「防已黄耆湯」「苓桂朮甘湯」などの漢方が体質に合う場合があります。冷房で足腰が冷えるタイプには「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」なども効果的です。

◎ 汗をかいて巡らせる

適度な運動や半身浴で汗をかき、“気”と“水分”を巡らせることも大切です。汗をかくことは、体にたまった“湿”を外に出す自然なデトックス法。逆に、冷房でずっと体を冷やし、汗をかかない生活が湿邪の原因になります。


江戸の知恵を、令和の養生に活かす

打ち水は、江戸の人々の知恵が詰まった美しい風習です。しかし、時代や気候、生活環境が変わった現代では、「ただ水を撒くだけ」では体にとって負担となることもあります。

大切なのは、“涼”と“湿”を見極めるバランス感覚。打ち水の伝統を守りながら、現代の生活に合った形で楽しむことで、私たちの暮らしに自然な調和をもたらしてくれるはずです。

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