一法学生の記録

2014年4月に慶應大学通信部に進んだ法学生の記録である
(更新)2017年4月に神戸大学法科大学院へ進学しました。

国際法

2016-08-26 09:51:59 | 夏スク
国際法

 戦争を起こさないための学問である。人間は、物理的、科学的な側面のみならず、制度的、精神的な面で、如何に戦争を起こさないかということを考えた。お互いに約束を守り合うためには、まず、相手を認めることからはじまる。国家とは何か、国家はどういう権利を有し、どういう義務を負うのか。先進国と新興国、海洋国とそうでない地域、あるいはかつての列強国と旧植民地との関係。国際法は、主権国家を権利能力を有する一個の主体(法人のようなもの)と観念することにより、大小区々様々な違いのある国家を平等なものとして一応観念することに成功した。国際条約は、それらをお互いに承認し、ルールに従わせるための道具であり、国際機関は、それらの仕組みを構築し、共通認識を形成するための、装置である。

 授業は、大森先生による総論に関する講義と、薬袋先生による各論に関する講義による構成であり、理論学習、判例学習、それと関連する映画などの映像もふんだんに取り入れ内容の濃いものであった。夜10時以降はピアノを弾いてははいけないという契約(不作為の給付)を午前中に勉強し、午後は自国領内で活動するとき他国の法益を害してはいけないという領域使用管理責任について勉強するが、民法などの基礎的な概念の一局面が国際法に現れていることをもっとよく脳裏に実感できるほどに、法律を身に付けたいと思う。

 以上

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