一法学生の記録

2014年4月に慶應大学通信部に進んだ法学生の記録である
(更新)2017年4月に神戸大学法科大学院へ進学しました。

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私権について

2015-10-31 20:29:07 | 民法総論
私権について

 今日は、主に私権の意義について、勉強した。私権というのは、私法関係における権利のことであり、公法関係における公権と区別される。

 私権は、その性質によって、債権・物権・所有権・親権・相続権などの権利に、また、権利構造の違いによって、支配権・形成権・請求権などに分類できる。

 私権は、その本質として、個人の財産や身分についての排他的な利益の享受を保障するものであるが;私権はその成立においては、国家を前提としており、国家の目的は、あらゆる個人の社会生活を向上発展させることであるから、私権は、公共の福祉と調和を図らなければならない。

 また、私権の本質的な面を増長させるためには、社会生活全体の向上を図らなければならず;社会生活全体の向上のためには、個人の所有権能力や自由契約能力(あるいは身分関係における能力)を認めなければ、個人の充足発展は有りえず、従って、両者は相互依存の関係にある。

 近代市民革命の大理想により、私権が、天賦人権論のごとく絶対化される時代があったが、その後の社会事情の変化に直面して、社会生活全体の秩序と調和を図るのが、現代の法思想である。

 以上
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参考図書について

2015-10-31 17:29:15 | 通信教育
参考図書について

 書籍代をなるべく抑えたいのは、多くの通信生が抱える悩みではないだろうか。通信大学に通う費用は、慶應大学にかぎって言えば年間10万円である。ただし、単位を取得する過程で、レポートの課題をこなしていくためには、通常一科目に対して3~4冊程度の参考図書を読まなければならない。

 参考図書は、シラバスでリストアップされているものもあるが、これらにこだわる必要はなく、専らレポートの課題をこなすために必要な内容を含むものについて、自前でリサーチ・収集する必要がある。だが、往々にしてレポートで問われている論点を見定めて、その問いに対する回答を構成できる内容を含む図書を取得しようとするのであるが、中々これが容易ではない。
 
 レポートに限って言えば、ネタがなければ作ればいいじゃないかという、割り切りは通用しないのである。

 このため、一つの科目の履修を選択したときには、レポートの参考文献を当たる前に、新書などを読み漁ることが大変有効である。例えば、ヨーロッパ中世政治思想という科目があったとしたら、はじめに「ヨーロッパ中世+政治思想」という大きなテーマに関係しそうな新書を当たるのである。

 いきなり、レポートの課題図書を当たろうとすれば、的を外した挙句に、余分な出費を招くことにもなりかねない。

 そして、レポートの参考文献を当たるときには、決してやってはいけないのは、図書名だけで選書することである。あたかも、的確にレポートの課題を指示する題目であっても、その本を開いてみれば、的外れであることもよくある。「〇○論概説」「○○研究」など、あたかも理論的構成物を思わせる題名も、実際には具体的な事例集であったり、する場合もある。

 このため読者のレビューや出版社のウェブサイトが頼りになるのはもちろんだが、関連する書籍において参考になる記述があったときに、その記述の出典をインターネットなどで探っていくとたどり着くような場合もある。

 次回は古書について書きたい。以上
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書物について

2015-10-31 16:42:06 | 通信教育
書物について

 二束三文の書物には二束三文の価値しかない、とめっぽうに言うことはできないにしても、本当に価値のある図書は高価にして、一般人の近寄りがたい対価を求めてくる。レポートを仕上げるに当たって求めなければならない書物は趣味の読み物とは違って、引用文献として認められるような書籍である―――パンフレット本や、事実に基づく小説などは、いかに引用する内容があっても、先生方のお目には適わない―――ばかりか、実質的にも引用に値する内容を含むものでなければならない。

 購入したい本が高価に過ぎる場合にも、価値のある図書については図書館にある場合が少なくない。このため、図書館の蔵書検索によって事前にその蔵書の有無について知ることができるが、海外に住まいを持つ場合にも、日本に住まう知り合いを通じてその図書の該当部分をコピーして送ってもらうことが可能であろうが、このためには先ず相当の協力者が必要になろう。

 またたとえ協力者が見つかったとしても、コピーする枚数がその本の三分の一をこえるようなばあいには、コピー代金も去ることながら、協力者への負担も相当大きくなり、やはり購入してしまったほうが割に合うという結論に達することであろう。

 なるほど、航空券の往復チケットに比べたら何分の一にもなろうが、その単位を取得するためには必ず必要であり、入手するための他に有効な手段が存在せず、しかもレポートの有効期限が定められているような場合には、ときに多額の出費を要しても、日本から取寄せなければならないのである。

 以上
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法律不遡及の原則

2015-10-27 09:05:32 | 民法総論
法律不遡及の原則

 法律不遡及の原則を、今頃習っている。

 法律不遡及の原則とは、ある法律の、効力が生じる前に行われた行為については、その法律の効力は及ばないという原則である。通常、人はある行為を行うとき、その時点で有効である法律の効果が生じることを予期しているが、これを担保するのがこの原則である。さもなければ、人々の予期は否定され、社会生活を営む人々の合理性が損なわれ、その時点で合法であった行為について法的紛争が生じる、恐れがある。

 しかしながら、あらゆる法律においてこの原則が及ぶのではない。

 例えば、ある時点から金利の限度額を制限する法律が施行された場合、この法律の解釈として、金利の限度額を超えるような契約を行ってはいけないと解する場合と、金利の限度額をこえるような状態を許してはいけないと解する場合に、法律不遡及の効果が変わってくる。前者の場合には、この法律に照らして、過去において金利の限度額をこえる契約を結んだ場合には、その金利は現在においても有効であるが、後者の場合にあっては、この法律の定める限度額まで、金利を縮減する必要がある(この場合、法律不遡及の原則は守られている)。

 また、法律不遡及の原則は立法の原則ではないため、法的に確定するためには、法律の条文に書きこむことが賢明であり、書きこんでない時には、具体的・個別的に解釈する必要が生じる。

 また、戦後の民法大改正のときには、「家」を中心に個人の尊厳や男女の本質的平等を犠牲にした古い価値観を刷新しするため、一般的に遡及効が認められたことがあった。とはいえ、既成事実を重視して、この改正前にすでに戸主が死亡するなどして長男に家督相続をした場合などにおいては、改正後においても遡及効は認められないとされた。

 以上
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法学学習のススメ(1)

2015-10-25 19:26:53 | 通信教育
法学学習のススメ(1)


 学習をしながら、思いだすことは、忘れないうちに、記しておきたい。
 夏スクの先生が仰っていたことで、大変役に立ちそうなことを、思いだした(うる覚えだけど)。

 1.定義

 日本語の言葉の意味を正しく正確に理解することから始めましょう(^^)/
 定義とは、「○○は、○○である。」で終わる、一文で表すことであり、その一文にあるどの要素が抜けても、言葉の本質が失われてしまうものである。だから、法学生は、定義に敏感でなくては、ならない。例えば、憲法とは何ですか?憲法とは、、、国の統治に関する、組織と作用を定めた基本法である。と、言えなければなりません。ということでした。

 実際に、我妻民法を読んでいると、定義がよくでてくるので、あっこれは!と、蛍光ペンで引くようにしているのだけれども、定義の色を定めたいところだ(蛍光ペンにも記しを付ければ習慣づく)。

 2.記号

 教科書を筆記するときに引っかかるのが、記号である。例えば、
 ※、○、■、→ やらが、氾濫している。何を指しているのか自分でも分らない。
 これを、少しづつ整理していきたい。例えば、、、、、

 ※(注意)
 →(結果)
 =(則ち)
 ¬(but)
 ex)(例えば)
 cf)(比較)

 他にも、憲法は⦅⦆、法律は()、条約は<>、条例政令は〔〕と、一応整理しておこう。

 続く
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