アリゾナにサンシティという退職後のコミュニティがある。
同心円が多数ありそれらが道路になっていて両側に戸建の家が並ぶ。中心にコミュニティセンターがある。ここに行けば何でも有りの世界がある。
日本でも高齢者を対象にしたマンションなどが聴かれるようになった。しかし決定的な違いはサンシティが平面を活用しているのだが日本は立体であること、サンシティが老人の街なのに対して日本では単独の老人街にはなりえないことである。アリゾナでは太陽の光を燦々と享受することができる。日本ではこうはならない。アリゾナで余生を過ごしたいと思う。
だが待て、老人の街ということは精神的な健全性を保つことが難しそうだ。東京の都心部でも同じことがいえないか。そこは活力とは無縁の世界になっていないか。交通網が発達しているからどこにでも行けて超便利。
そうか、日本では都心部に老人だけが住める街を作ればいいのだ。同心円の綺麗な街とはまったく縁が無いが、皇居近くに作れば同心みたいなもので落ち着いた町並みになる。
ところで同心円を描くのにはコンパスが必要だ。今までたくさんのコンパスを使ってきた。大学の製図実習で使うコンパスから小学生の使う当時10円のコンパスまで。
いろいろ使って半世紀が経過したが一番のお気に入りは鉛筆を挟むタイプ。これで円を描くとうまく描ける。針の刺し方や鉛筆の濃さ、尖り具合、針を押える力と鉛筆を適度に押えて絶妙な速度で描く。円がうまく描けたとき、満足感や達成感があるのはなぜだろう。
アリゾナのコミュニティも誰かが同心円を描いて満足しているときに思いついたアイデアなのかもしれない。
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