天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【女子ネタ】新企画決着編/三國万里子著「編み物ともだち」から木の葉のカーディガンを編みました

2019年03月07日 | 趣味・ペット
前回からの続きです。

大昔に編んだのに全く着なくなってたアランセーターを全解きして新たに編んでいたカーディガンがあともう少しの所で毛糸が足らない事が判明してまた全解き。
その後ちょっとなげやりに「ブリティッシュエロイカ使ってる編み図ならなんでもいいやー」とテキトーに見つけた編み図で編み始めたものの直ぐに正気に戻ってまた全解き。←ナニコレw
さて、どーしたもんだかなー…というトコロまででした。



「編み物ともだち」 三國真理子著 文化出版局

この本、一目惚れして速攻で購入して「何編もうかなー♪コレもコレもコレも編みたいなー♪」なんて当時言ってた割に結局編んだのすずらんのショールだけというね(苦笑)
いやいやいや、いい編み図は何年経っても色褪せないのですよ。だからこーして今引っ張り出して来たじゃないですかー^^;



という訳で、P28,29-「木の葉のカーディガン」、コレ編みます!
大体からしてだね、そもそもこの本買うきっかけはこの「木の葉のカーディガン」が編みたかったからだったのに!
まあいいのよいいのよ、苦節ン年、ようやく本来の目的だったカーディガンに手を付ける事になった訳ですから(苦笑)
因みに木の葉のカーディガンの指定糸も勿論パピー・ブリティッシュエロイカでございます。しかも今回は絶対に足りる糸量のハズ!ふふふ!

ところで、編み始めたはいいものの…先ずは袖2本編んで、それから見頃(前見頃と後見頃を繋げて長方形の裏メリヤス編み地獄)まで編んだのですが
その途中経過の画像を撮ったハズなのにスマホに残ってない…多分いらない他の画像と一緒に消してしまったらしい(滝汗)
…という訳で、仕方なくその先からしか画像がありません。ヘタレ企画ですすいません(ペコペコ



袖を筒状に閉じて、見頃と一部メリヤスはぎで繋げていよいよ丸ヨーク部分に入ったトコロです↑

コレ編み始めてようやく気付きました。
自分、丸ヨーク編むのコレが初めてでした。^^;
丸ヨークは首部分から編み下ろして行って途中で見頃と袖部分に分割して編み分けていくトップダウン型と、通常のような下から編み上げて行って途中で別で編んでおいた袖部分と
連結させて丸ヨーク部分に編み進めるパターンと2種類あると思うのですが、このカーディガンは下から編み上げていくパターンでした。



袖部分の木の葉模様だけアップで取ってみました↑
三國さんのパターンって表だけじゃなくて裏でも模様編みの操作をする編み図が多いんですよね。コレがねー、単純な編み図なのに表裏両方で操作するというだけでやたら混乱するんだよなw



丸ヨーク部分が少し進んだ状態↑
繋げた袖と見頃部分に編み始めた丸ヨーク部分の模様がうまく繋がっているのが段々編み進めて見えるようになってくるとテンションが上がって一気に編みスピードも上がります♪



と、そんな訳で丸ヨーク部分に突入してからは多分3~4日で首元まで編み上がってしまいました。
正直言うと…見頃の「裏メリヤス地獄」の部分がどーにもこーにもモチベーションが上がらなくて手が止まっちゃって、一時この企画が頓挫するのではないかと危惧されました…(滝汗)
この編み図、丸ヨークからそのまま首のゴム編み部分(コレはゴム編みではなくガーター編み止めになっています)までそのまま編み進められるので凄く楽チンでした。
首元とか袖口とか後から糸付けて目を拾うの、面倒臭いじゃんねーw

後は前立てだけは別糸付けて目を拾わないといけませんけどネ^^;



という訳で、完成~☆
なんだかんだで1ヶ月近く掛かっちゃったのかな?

ところでですネ、
やっぱり自分…編み手が甘いんですね。
ボディ部分の裏メリヤス地獄、自分では気を付けて手が緩くならないように編んでいたつもりだったんだけど、指定は78段裏メリヤス編むように指示されてたんだけど
70段編んだところで「コレ、どー考えても既に指定のサイズよりも大きくないか?」と思ってメジャーで計ったら、やっぱり既に指定寸法よりも若干大きくて(滝汗)
「もしかして完成してから水通ししたら縮むなんて事…ないわなw」という訳で、見頃は指定の78段編まずに70段で丸ヨークに入った訳ですがー

やっぱ全体的にちょっと大きめに出来上がったわね。まあいいのよ自分「自称・健康なデブ」だから若干サイズ大きめでちょうどいいんだってば!



珍しく着画も撮ったわ↑ 鏡に映ったの撮ったんだけどさ

んー。デブが着てもまだちょっと(つーかかなり)余裕があるな。
だって指定通りのサイズだと幅が43㎝なんだけど、後で計ってみたら横幅47㎝もあったわ。4㎝もデカけりゃそりゃー余裕だろーよw
まあいいよいいよ。これからの季節にスプリングコートの代わりに着るからさ。中に多少着込めばコレ位余裕あった方が使い勝手いいだろーしね。

あと、ちょっと個人的に気になったので記事にしておく…
カーディガンのボタン付けなんだけどさ。



画像で分かるかな?↑
自分は「裏ボタン(力ボタンとも言う)」を付けたんですが、何が正解なのかなー?と気になって。
ボタンを付ける前にネットで色々検索してみたんですが、「コレが正解です!」というはっきりした答えは見つけられなかったんですよね。
実は以前編んだカーディガン、ボタンをそのまま何もしないでただ編んだ毛糸使ってそのまま縫い付けたんだけど、そしたら(毛糸の質もあるだろうけど)
ボタンがダラーンとしちゃってなんだかみっともなくなっちゃって。それもあってそのカーディガンも最近あんまり着なくなっちゃったんだよなーアレも全解きして別の物に編み直すかー?^^;

まあそんなこんなで、「ボタン付けの裏側にフエルト等の布を当てる」とか「ボタン付け部分にチロリアンテープを縫い付けて補強する」とか色々ネットで見つけましたが
多分コレが一番オーソドックスな対処法だろうと思って自分は「裏ボタン」を採用しました。裏ボタンに使ったのは家に転がってたワイシャツのボタンを流用しましたw
因みにボタンを付けた糸は毛糸をほぐして…ブリティッシュエロイカは細い3本の糸を撚って1本にしてあったんですが、それをほぐして2本にして使いました。
多分普通なら1本にして付けるんだろうと思いますが、自分…力が有り余ってるのか?1本だけだと糸触ってる内に糸が千切れちゃうんだよなー(ヘヘヘッ

と・こ・ろ・で、



実は、前回は糸が足らなくなっちゃったんだけど、今回はカーディガンを編み切ってもまだこんなに糸が余ってしまった…
丸々1カセ分+ちょこっと。どーだろーなー。コレ玉で考えると多分2~3玉分位の分量あるんじゃないかなぁー。
コレどうしようかなぁ。またこのカーディガンを解いて別の物を作る時の為に取っておく?それとも2~3玉分だったら帽子位なら編めそうだけど…

この余った分の毛糸は次回までの宿題、という事になるのかな?とりあえずは「新企画・昔編んだセーターを解いて別のモノに再生させる編」はこんな感じで終了~♪
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【映画】「グリーンブック」@12作目

2019年03月01日 | 映画感想
「グリーンブック」

2019年アカデミー賞の作品賞、脚本賞、助演男優賞の三冠達成作品。
ダブル主演にしか見えないんだけどどっちが助演男優賞?と思ったらマハーシャラ・アリの方ね。ほほーう。

あらすじ
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。
ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、
なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。(公式サイトから丸パクしました)

まるっと事実を映画化したそーで、本作の脚本には監督のピータ・ファレリーと共に主人公「トニー・リップ」の実息「ニック・バロレンガ」が名を連ねています。
黒人差別問題を事実・虚構に限らず扱った作品は定期的に作られており、本作もそんな系譜の1つで「事実ネタ×バディムービー×ロードムービー」という…
言い方は悪いけど「誰でもすんなり受け入れられやすく簡単に感動出来る手合い」だと思いますね。
本作とよく似たパターンで記憶に割と新しいのは「最強のふたり」 ですかね。
…という訳で「白人×黒人のバディムービー」はそれこそ星の数程作られていますが、本作が他のバディモノと決定的に違っている部分は「役割分担が真逆」だという事。
通常このパターンは「品のいい(クールな、アッパーな、シブい、キマってる)白人×下品な(粗暴、ど底辺、おちゃらけキャラ)黒人」という組み合わせなんですが
本作では「下品で粗暴な白人×上品で教養も備えたアッパーな黒人」という真逆のキャラ設定になっている。設定って言うかコレが事実だったらしいからしゃーないw

まあ中学生以上の人だったらアメリカの大雑把な歴史は大体学校で習って知っているだろうから説明するまでもないでしょう。
南北戦争があって、その後も割と近年まで(どうかすると今現在も?)アメリカ南部は特に黒人差別が激しい土地柄で、ホテルやレストラン、ショップ等様々な場所で迫害を受けていた。
…でも「黒人が安全に南部を旅するためのガイドブック(=グリーンブック)」というモノがあったというのは自分は本作で初めて知りました。
冷静に考えればあって当たり前の本ですよね。自分達だって不案内な国や土地に行く時は今だって「歩き方」や「ロンプラ」買って持って行くんですし。

まあ、エピソードは正直言うと過去作られてきた黒人差別モノで描かれていたネタの焼き増しばかりで目新しいモノはないのですが(だから事実なんだから当たり前だってw)
個人的に本作で印象的だったシーンはある南部の農村地帯で車がオーバーヒートしてしまい、トニーがラジエーターに水を差して冷やしていて、それを車内でドクが見ている。
周囲は耕地で多くの黒人達が汗みどろになりながら農作業をしていて、彼らがキレイな身なりのドクに気付いて何とも言えない表情で棒立ちになってドクを見つめているシーン。
それから…一生懸命気丈に振舞っていても次から次へと襲い掛かる差別に疲弊して、鏡越しに殴られて出来たアザの目立つ自分の顔を見つめて堪え切れずに涙が目の縁に滲むシーンには
本当に観てるコチラも胸が塞がれるような気持ちになりました。
黒人でありながらアッパー層だった彼にとって、同胞である黒人からは「何コイツ…」みたいな奇異な目で見られ、そして白人からは不当に差別を受ける。
ヘタに身なりがいいから余計に白人のターゲットにされ易い側面もあっただろうし。
黒人にも白人にも受け入れられていない「ナニモノでもない自分」という疎外感がトニーとの会話でも出てきますが、本当にあの涙のシーンで身につまされるような気持ちになりましたね。

ドクの孤軍奮闘が少しずつアメリカWASPの意識を変えていく…その兆しを最後に見せる事で本作は終わっています。
雪の中でタイヤのパンクを指摘して来た警官のシーンがその象徴ですが(あのシーンは自分凄く好きです)、いい感じに本作は締められていましたが実際はもっとずっと辛い事が
この映画の更に先の先までずーっと綿々とあったんだろうなぁ、とも。

ところでぜんっぜん話変わるけど、ヴィゴ…あの太鼓腹は役作りよね!?
最初に予告編観た時にヴィゴだって気付かなかったわよ。誰かアラゴルン(by The Lord of the Ring)の画像持ってきてーーーー!(絶叫)
そして…マハーシャラ・アリ最近頑張ってるよなぁ~。たまたまだけど「アリータ」にも出てるんだよね。2日連続でマハーシャラ・アリ見たわ。見過ぎだわw
あ、そんでこれまたSNSで書いたけどさ、自分いっつもマハーシャラ・アリとドン・チードルが初見一瞬「え、どっち!?」ってなるんだわね^^;
ダイジョーブ!コレって白人さんが「日本人・中国人・韓国人」がぜーんぶ一緒に見えるのと同じ脳味噌の思考展開なんだと思うのー。
だってね、大昔はデンゼル・ワシントンとサミュエル・L・ジャクソンの見分けもよく付いてなかったくらいだしぃーバカなんだよー人の顔覚えるの根本的に苦手なんだよー(涙)

と、まあ、そんな訳で…
とてもいい作品ですが、本作がアカデミー賞の最優秀作品賞になったのは正直ちょっと意外でした。
この内容、この作りだったら他にも作品賞が取れそうな同じ題材の作品が過去沢山あると思うんですが…今の時代、と言うか現政権を見据えてこの話題が作品賞になったのか?と
穿った見方をしてしまいますが…何しろドナルド・トランプさん思いっきり「彼は差別主義者だー!」って刺されまくってますしねぇ(苦笑)
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