天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

小布施堂のホテル「桝一客殿」に泊まって秋の限定「朱雀」を食べる

2016年10月02日 | 旅・おでかけ
長野県小布施町の栗菓子の老舗「小布施堂」さんが毎年9月中旬~10月中旬までの1ヶ月限定で販売している
栗の点心「朱雀(すざく)」という和スイーツをご存じでしょうか?
この商品はその年取れた小布施の新栗だけを使用して作った超贅沢な和菓子で、事前予約不可・持ち帰り不可・小布施堂本店のみで食べられるという
ものすごーくハードルの高い物なんですが、それでもどうしても朱雀が食べたい!という人達がこの1ヶ月間平日も休日もなく全国から押し寄せて
小布施の街はそれはそれは賑わう訳です。
ここ数年でネットで情報が垂れ流しになった事で益々人気が爆発して、週末食べに行こうと思ったら徹夜で整理券を貰う為に行列を作るのは当たり前な状況。

そんな朱雀を徹夜もせず、並ばず、確実にゆっくりのんびりと食べる方法が1つだけあります。
それが、小布施堂が経営しているホテル「桝一客殿」に朱雀の販売している期間に宿泊する事。
…という事に昨年ようやく気付いたので(←おせーよ)今年は奮発して桝一客殿の予約を取ってゆったり気分で朱雀を食べに行く事にしました。

以下、画像多めなのでザザーッと斜めに見て頂ければ^^;

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小布施町のお隣の須坂市にある「臥竜公園」にポケGOしに寄りました。
この時コイキングをギャラドスに進化させたくてずーっとコイキング狩りしていたので^^;

ところでお昼前位に家を出て、のんびり行きながら15時のチェックインには間に合わなくても16時位までにはホテルに着くようにしよう…的な話を
旦那としている最中に私の携帯にホテルの方から着信。
「あー、15時のチェックインには間に合わないんですが、そんなに遅くならないように行きますのでー」と言うと、申し訳なさそーに
『むしろもっと遅くに来い(←こんなぞんざいな言い方じゃないよ。要約するとこういう意味の事を丁寧~に言ってたw)』と言う。
どーゆー事だ?と思ったら、この時期の小布施はとにかく町中に「朱雀」目当ての客が溢れ返っていて駐車場が全く空かないらしいのだ。
勿論桝一客殿も契約している駐車場があるんだけど、それにしても余りにも観光客が多過ぎてそれすら空きがなくなってしまうらしく、
朱雀目当ての客が落ち着く夕方17時過ぎ辺りにならないと駐車場が空かないのだと言う。だから「なるべく遅くに来い」という事なんだそうだ。

そんな訳で途中で寄り道してポケGOやって、17時頃になって一応ホテルに電話して「もう行っても大丈夫っすか?」『もーいいよー♪』という事だったので向かった。




【桝一客殿】
  長野県上高井郡小布施町大字小布施815
   TEL:026-247-1111 

昔ながらの古屋敷を現代風なクラシカルモダンにリノベーションした、ゆったりした空間のホテル。
前々から1度泊まってみたいと思ってたけど、どうせ泊まるなら「朱雀」が食べられる期間中だよね~♪


 

フロントロビーは天井が高くて剥き出しになった梁が重厚感タップリ。
大きく開口したガラス窓からはホテルの客室棟との間の中庭を観る事が出来ます。




壁上の飾りも和風だけどモダンでステキ♪




客室棟側からフロントを真正面に中庭部分を見ると↑こんな感じ。
渡り廊下に沿って池がしつらえてあって、その池に丸々太ってツヤッツヤの鯉がわんさか泳いでる。
この鯉さん達がかなりの芸達者(謎)で渡り廊下を人が歩くと足音を聞きつけて人のいる方にドドドドーッと集まって来る。
そして口をパクパク開けて「エサくださーい!」「はよエサ投げてくださーい!」とおねだりしに来るんですw
ホテルのスタッフさんに「凄いっすね!よく仕込まれてるなぁ~!」と言うと、『もしよろしかったらフロントの者に声を掛けて頂ければ
鯉のエサをご用意致しますので、是非エサをあげてみて下さいね♪』とおっしゃった。
私は全く遠慮のない人間なので(苦笑)、そのお言葉は額面通りに受け取って翌日の朝スタッフの方にお願いして鯉のエサを貰ってあげましたよ^^




私達の泊まる部屋は2階だった。
こんならせん階段で上がって行く。建物は古い蔵造りのような建物なのにらせん階段とは…シャレオツですなぁ~


 

お部屋に入ると広々してて間接照明がカッコイイ~♪そしてフロントでも感じたけどお部屋も天井が高くてステキー!
自分達の荷物が写っててお見苦しいんだけど(苦笑)、その荷物が置いてあるのが寝椅子でして、この寝椅子にゴロンとしてTV見ると最高気持ち良かった!





部屋に案内された後、スタッフさんが「もしよろしければお茶とお茶菓子をご用意したいのですが…」とおっしゃる。
タダで貰えるモノだったら何だって貰うに決まってんだろー!(←セコくてすいませんw)
お菓子は「小布施堂」で販売している新栗を使った「栗むし」だった。美味しい~…という訳で、お土産に買って帰りましたよ^^

さて、美味しいお茶菓子も頂いたので更にお部屋探索…


 

洗面所がステンレスでちょっと変わった感じ。
そしてアメニティは全てロクシタン♪…こーゆーちょっと気の利いたチョイスが女子のハートを掴むわよねぇ~




クローゼットを開けるとバスローブ、パジャマ、スリッパ等。タオル類も人数分よりも余分に置いてあってたっぷり使えるようになっている。
コチラに金庫もついてましたけど、まあココのスタッフがよもや客の荷物に手を出すとは思えないので自分達は金庫は使わなかった。




そして…浴槽が仰天のガラス張り!!
しかもかなり浴槽が広いんだよね…後で色々調べてみたら、どうやら洗面所や浴室はかなりこだわっていて、市販のユニットではなく
わざわざオーダーして作ったらしい。それにしても凄い浴槽…なんだけど、コレ入るとすっごくご機嫌だったよ!
シャワーブースも結構凝ってて、普通に浴びるシャワーと別で天井から降り注ぐタイプのシャワーも付いてました。至れり尽くせりです♪




ホテル内に黒い扉の蔵を改築したような建物があります。
「コチラは書斎になっておりまして、24時間開いておりますのでいつでもご自由にご利用下さい」との事。




夕飯食べに出た後で書斎ルームに立ち寄ってみました。
小布施の街に関連した書物、それから葛飾北斎に関連した書物や画集等が中心ですが、普通の小説やその他の美術書、旅行ガイド等
様々な種類の書籍が天井高くまで設えられた書架に並んでいました。
夜時間が遅かったせいか、空調が止まっていたので(もしかしたら自分達で勝手に空調を付けられるのかもしれない)ちょっと蒸し暑かった^^;

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【鈴花】
  長野県上高井郡小布施町小布施102-1
   TEL:026-247-6487

ちなみに夜は桝一客殿から徒歩7~8分位の所にある地元でも有名な日本料理屋さんの「鈴花」さんに予約して食べに行きました。
画像は私が食べた季節限定の「秋桜」というコース。面倒臭いからSNSにUPした時に作った画像をそのまま流用w
コレには載せてないけど八寸とデザートも付きます。

実は、鈴花さんには前々から一度食べに行きたいと思っていて…それと言うのも、こちらのお店は「しなの電鉄」さんが長野-軽井沢間で運行している
グルメ列車「ろくもん」のお食事を提供しているからなんです!
ずーっとずーっとろくもんに憧れていて、いつか乗りたいと思っているんだけど…いい時期の週末なんてあっという間に予約が埋まって
なかなかコチラもハードルの高い人気列車でしてね(薄涙)…ろくもんに乗れないのなら、せめてろくもんで料理を提供しているお店に食べに行きたい!
とりあえずお食事だけでも頂いて「ろくもん」に乗れた気分だけ味わおう!という事でw

…というお話を食後のお会計の際にお店の人に話していたら、後ろから品のいい紳士とご婦人からにこやかに声を掛けられましてね、
なんと、その方々は「しなの電鉄」の社長ご夫妻でした!(仰天)
なんちゅー偶然というのか。私達が知らずに「ろくもんに乗りたくて乗りたくて、憧れていて憧れていて!」と言っていた話を聞いていたく喜んで下さっていました。
名刺まで頂いてしまったよ。いいのか社長?ただの鉄ヲタの食い意地張っただけの夫婦に名刺なんぞ配っちゃって^^;

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翌日の朝食は小布施堂が経営しているイタリアン「傘風楼」で朝食。
バイキングではなくアメリカンブレックファストをテーブルに持って来てくれる。卵料理だけチョイス出来るシステム。




まず飲み物。小布施産のリンゴジュース。お代わり自由らしいけど恥ずかしくてそう何度も頼めない(滝汗)




カボチャのポタージュスープ
自分もよく作るけど、やっぱお外でプロが作ったポタージュ飲むと全然違うんだよなぁ。何が違うんだろう???




パンは自家製のテーブルロールとフォカッチャとクロワッサン
手作りジャムは勿論地元で採れた新鮮なフルーツで。
それからこれまた自家製のヨーグルトをを添えて。




私がチョイスした卵料理はエッグベネディクト。多分コレ一番人気だよねw
旦那はフリッタータ(イタリアンオムレツ)を頼んでいました。一口貰ったけど美味しかったよ!あ、勿論エッグベネディクトもトロトロウマウマ♪




食後の飲み物にカプチーノを。
アワアワミルクを可愛くデコレートしてくれていい気分♪お腹いっぱい!

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…って、お腹いっぱいになってる場合じゃない!
この後いよいよ「朱雀」の予約が入れてあるんだから。って、この記事の最初の方に「朱雀は事前予約不可」と書いたのに矛盾しているようですが
それこそが桝一客殿に宿泊した人だけに与えられる特権なのだ。宿泊者は前日の夜の内に翌日の9時~14時だったか15時だったかまでの好きな時間を選んで
ホテルスタッフに伝えておけば、翌日待たずに悠々と指定した時間に朱雀を食べに行く事が出来るのだ♪

朝食後、少しでもお腹を空かせる為に小布施の街をあちこち歩き回って観光したりお土産を買ったりして、いよいよ指定した11時に朱雀を食べに行きます。





朱雀を食べられるのは小布施堂敷地内にある「本宅」と呼ばれる↑コチラの建物
一般の整理券を貰っているお客さんは1階の座敷で結構ギッチギチになりながら皆さん食べてらっしゃいますが、桝一客殿に宿泊した人はー




2階の特別お座敷でゆったりのんびり♪
テーブルが4つ程用意されていますが、桝一客殿は客室数が少ないので他の宿泊者と時間が被る事はほとんどないでしょう。よって2階貸切状態!イェイ!


 

座敷に通された後「今からご用意しますのでお待ち下さいね~」って感じで誰も居なくなるので2階からお庭拝見とかしちゃってね♪
下に自分の順番が来るのをジリジリしながら待ってる人達が見えてね…んもう~優越感がハンパないっすよー!ヒャッハー!




いよいよ…「朱雀」が運ばれて来ました!デカいー!
1月に「モングラン朱雀」を友達と食べに行きましたけど、アレとは見た目からして全然違いますね。
コチラの朱雀の方が上に掛かってるそうめん状の和栗がすっごく細い。そして新栗のいい香りがふわ~んと鼻をくすぐる。最高!




お箸でそうめん状の部分を少し持ち上げてみました。
物凄く繊細で、舌触りがいいです。味はまんま和栗。和栗を蒸かして漉してそうめん状にしただけ、って感じ。まあ実際そーらしいw




食べ方が汚くてごめんなさい!…そして食べ進むと真ん中に甘い栗あんが入っていました。
この栗あんがまためちゃくちゃ美味しい!正直、和栗だけを食べてると段々味に飽きて来るんですよね(苦笑)
その飽きそうなギリギリの所で真ん中の栗あんが現れて、あんと和栗そうめんの部分を一緒にして食べると更に格別!!
いやぁ~至福ですなぁ~!!

という訳で、1年に1ヶ月間だけ食べられる小布施堂の栗の和スイーツ「朱雀」をのんびり優雅に楽しみたいなら「桝一客殿」に宿泊するのがMUST!

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【小布施ワイナリー】
  長野県上高井郡小布施町押羽571

前から行きたかったワイナリー。ようやく今回立ち寄ってみました。
地元で職人さん達がブドウ栽培から始めて丁寧に丁寧に作っているワイン。
とりあえず色々お店の方にレクチャーして頂いて、初心者向けの白と赤のワインを購入。

後日、友達が遊びに来た時にとりあえず白ワインだけ開けたんですが…めっちゃ飲み易くて美味しい!
しかもコチラのワイン「コレで本当に儲けあんの?」ってコッチが心配したくなるほど安価なんですよ。本当にびっくりする程お値打ち。
はぁー。もっと早くに買いに来ればよかったー。今度からスキーの帰りには必ず買いにいこーっと♪

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最後、ダメ押しで(謎)ポケGOやりに松本城にも立ち寄りました。
お堀があるからお城行くと大体コイキングが沢山出るんですよね~♪という訳でポケGOを立ち上げてみる。




…いきなりコダックに囲まれました(滝汗)
コメント (4)
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