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プレーオフの放送は自前で買ってでもやれ!

2005年10月15日 | Baseball/MLB
パ・リーグのプレーオフ第3戦は、マリーンズが9回裏、優勝まであとアウト二つに迫りながら、守護神小林雅英(8回まで完封の渡辺をなぜ代えたのか? 小林が出てきた段階で、ホークスは「しめた!」と思ったはず)が押し出し四球で同点に追いつかれ、延長で川にサヨナラタイムリーが出て、ようやくホークスが一矢を報いた。
それにしても、このプレーオフは決着がつく可能性があったこの第3戦、地上波の全国中継がなかった。こちらはスカパー!で視聴が可能だが、NHKや民放のキー局には視聴者からの問い合わせもあったようだ。
正直なところ、このプレーオフ制度を検討し始めた時点で、テレビ放映権の問題は入場料収入と並ぶもっとも重要な収入源として、当然リーグと各球団が交渉に動くべきだった。もちろん、ただでさえプロ野球中継の人気が落ちている昨今、放送枠を確保するのは難しいだろうが、たとえば民放に対しては、CM枠の半分を連盟が買って、自らセールスに動くこともできたはずである。会長やオーナーが自らセールスに動くのは当然だし、また連盟にもそのための専従スタッフを置くべきである。
メジャーはその方法を採用して、公式戦の全国中継、オールスター、ポストシーズンでは、球場広告や公式サイトと連動させ、公式スポンターを多数獲得している。
かつて70年代には、関西で「パ・リーグアワー」という自前の放送枠を持っていたこともあるはずだ。
開催方法、参加資格など、来年以降続けるとしても、このシステムは大幅に変えなければならない。私はセ、パとも8球団に増やし、4球団ずつの地区制で行なうのがベストだと考えているし、地方都市でも観客動員を図る工夫はいくらでもある。
楽天イーグルスも、三木谷オーナーは初年度黒字に満足しているらしいが、球団はともかく、スタジアムにあれだけの先行投資をして、年間100万人動員をできないのは、むしろ恥だと思ってもらいたい。メジャーきっての人気球団であるカージナルスの本拠地セントルイスの人口は30万、300万人前後の観客動員を記録しているオリオールズの本拠地ボルティモアの人口は80万足らずである。イーグルスに足りないのは、強いチームづくりへの長期的展望と情熱、地域との連携、そして三木谷オーナーをはじめ経営陣の「謙虚さ」である。

明日はようやくテレビ東京が中継するようだが、完全中継ではない。
こちらは僚友・節丸裕一さんが実況を務めることもあり、スカパー!のスポーツアイESPNで観戦することにする。
しかし、これまでのようにホークスを熱心に応援する気持ちがわいてこないのは、やはり「福岡」と「ホークス」の間にある、邪魔な六文字のせいだろうか。それと、あのダサーいユニフォーム。本当に来年から何とかならないのか?


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