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※了見の狭い虎党にとんだイチャモンをつけられて気の毒なJR水道橋駅(私も昔、サラリーマン時代にお世話になりました)
今朝の朝日新聞の投書欄「声」に、東京都中野区在住の会社員・竹中俊穂さん(42歳)の投書が載っていた(ご本人が堂々とお名前を出していたので、当Blogでもそれに敬意を表し、実名でご紹介する)。東京ドームの最寄り駅であるJR水道橋駅が、読売ジャイアンツの球団歌「闘魂こめて」を発車メロディーに採用したことへのクレームである。以下、その一部を紹介しよう。
「球団の応援歌 駅ではご免だ」会社員 竹中俊穂(東京都中野区 42歳)
(前略)私は大阪育ちであり、阪神タイガースのファンでもありますので、聞きたくもない球団の応援歌メロディーを、毎日通勤のたびに、いわば強制的に聞かされるのはいかがなものかと感じ、筆を執りました。
人は本来、法律の規定を待つまでもなく、日常生活において見たくないものを見ず、聞きたくないものを聞かない自由を有しています。また、個人が他者から、自己の欲しない刺激によって心の静穏を乱されない権利を有しているとも思います。
(中略)公共交通機関でこうした権利を侵害する状態を、速やかにやめてほしいと思います。心の和むような発車メロディーに戻していただけるよう、JR東日本の英断を期待したいものです。
正直な感想を言わせてもらうならば、竹中さんはずいぶん了見の狭い阪神ファンだと思う。そりゃ、ひと昔前のように、タイガースが毎年最下位争いを演じ、「伝統の阪神・巨人戦」もすっかり色あせていたころならば、まあそういう気持ちになるのもわからないではない。しかし、いまやジャイアンツは「振り向けばヨコハマ」状態。一方のタイガースは、ドラゴンズに独走を許しつつあるとはいえ、まだまだ優勝の可能性もある。「闘魂こめて」の発車メロディーを聞いたからといって、苛立つ状態でもないだろう。むしろ水道橋駅を利用するG党の皆さんこそ、「闘魂こめて」が耳に入ってイラつくのではないだろうか。
それになあ、一部のタイガースファンだって、甲子園球場や他球団の本拠地、関西の主要駅、繁華街はいうに及ばず、企業でも朝の朝礼で「阪神タイガースの歌(六甲おろし)」の合唱を社員に強要しているところがあったり、他人の「日常生活において聞きたくないものを聞かない自由」や「個人が他者から、自己の欲しない刺激によって心の静穏を乱されない権利」をずいぶん侵害しているゾ(笑)。まあ、オレは特にタイガースファンじゃないけど、「六甲おろし」(オリジナルの歌詞で歌える)と「燃えよドラゴンズ」(82年バージョンを当時の監督だった近藤貞雄さんとデュエットしたことがある)、「いざゆけ若鷹軍団」(球団名の部分は『福岡ホークス』で歌ってますが。『ソフトバンク』じゃ舌噛むんだもん=笑)は好きで、カラオケでも時々歌っているけどね。「西鉄ライオンズの歌」(作詞:サトウハチロー、作曲:藤山一郎、歌:豊田泰光&ライオンズ選手)がないのは残念だが。
それにさあ、「六甲おろし」と「闘魂こめて」って、作曲が同じ古関裕而センセイじゃない。両方とも名曲だよ。タイガースファンのダンカンだって、「悔しいけど、あっちもいい曲です」って、この前NHKの特番で話していたしね。セガレに「甲子園」って命名した筋金入りの阪神ファンであるダンカンもこれだけの寛容さを示しているんだし、少しはタケナカさんも見習ったら? この投書から推察すると、どうもあなたの考え方は、KO降板した相手投手をからかうために「蛍の光」をラッパで流して江夏豊さんに批判された一部の私設応援団と同根としか思えないんだよね。
むしろ、巨人関連でいちゃもんをつけたいのなら、読売新聞と球団に、ジャイアンツのビジター用ユニフォームを「TOKYO」に戻せって要求したらどうなのか? 藤本定義監督(この人も元巨人の監督だったけど=笑)や村山実、江夏豊といった昔のグレートタイガーたち、そして筋金入りの阪神タイガースファンは、胸に「TOKYO」の文字が入ったユニフォームを着た巨人軍ナインが甲子園球場に姿をあらわすのを見て闘志を掻き立てられたもんだ。だから「阪神巨人戦」は後楽園や東京ドームよりも甲子園での試合のほうが歴史的な出来事が多いんだよ。1968年のバッキー事件や、85年の「バース、掛布、岡田バックスクリーン3連発」とかね。
それにさあ、「闘魂こめて」の発車メロディーなんかよりも、「日常生活において見たくないものを見ず、聞きたくないものを聞かない自由」「個人が他者から、自己の欲しない刺激によって心の静穏を乱されない権利」を侵害しているものは世の中にいっぱいあるでしょう? 民放キー局の夕方5・6時台の「金太郎飴・日替わり定食」ニュース番組や、細木数子、江原啓之とかの魑魅魍魎が出てくるくだらねえテレビとか、平穏な住宅街で休日の早朝から大音量を鳴らすサオダケ屋とか、無神経なセールスの電話をかけてくる怪しい投資顧問会社とか、右翼の街宣車とかさあ。
そんな狭い了見で試合を見ていても、自分の応援するチームしか目に入らず、相手の選手が見せた素晴らしいプレーを堪能する余裕がないんじゃないの? それじゃ野球を見る楽しみが半分以下に減っちまうってもんだ。
もう少し、心に余裕を持った生き方をしたほうがいいよ、タケナカさん!
※スポーツナビMLBコラム更新しました! 今回は「フラッグディールトレード」についての話題です。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/mlb/column/200608/at00010098.html
JR全駅がやってるわけでもないし・・。
私なら心の中で対抗して阪神タイガースの歌を歌って
「お互い大変だけどサ プロ野球を盛り上げようぜ」とか言っちゃってスルーしますです。
むしろ、関内駅でベイの応援歌が無いのが不思議なくらいです。(わたし石川町経由で帰るので、負けゲームでもOKさ←ずるい??)
この投書の方同年代ですが・・盆踊りの「東京音頭」も「苦痛」なんだろかなぁ・・。
最寄り駅の発車音ですが、むしろ今までやってなかったことこそ責められると思うのですがね。
今年初めてマリンスタジアムに行ったときに海浜幕張駅に降りたら「We love マリーンズ」が流れてきて、ああ千葉マリンに来たんだなあ、と実感したものですが。
そういえばタイガースの低迷も袖からOSAKAの文字が消えてからだ、という友人がおりました。
それが正しいとか正しくないとか
反論・批判があるのなら、同じ土俵で言えばいいのではと思います。
朝日新聞に投稿してみたらどうですか?
ちゃんと理論立てないと載らないと思いますけど
24時間以内に当コメント欄、あるいは公式サイト左上のメールアドレスから、本人確認のできるご連絡がなければ、投稿規定違反(匿名・偽名・詐称)に該当するものとして削除いたします。
虚偽の名前を使うのはルール違反ですから
それに貴方が24時間以内にと言われても、そのコメントをいつ見れるか解からない訳ですから、返事が出来ないかも知れませんし、自分の投稿を批判されているサイトに何度もアクセスすることが無いことが多いですから。
でも、ご自身のHPですから、削除されても誰も文句は言わないですよ
ただ残念なのは、私のエントリーにも、あるいは他の方からのコメントに対しても、あなたがそれを(別に全面的に受け入れろといっているわけではありませんよ)真摯に受け止め、ご自分の心のなかで反芻しているような様子や姿勢がうかがえないことです。削除云々についても、私は「撤回する」と申し上げていますよね。一昨日のエントリーやコメントへの感想も含めて、きちんとあなたの声をコメントで伝えることも、Blogに投稿する際の「ルール」だと思うのですが。
もう一度お聞きしたいのですが、悪意など一切なく、あくまでも乗客へのせービスとして「闘魂こめて」の発車メロディーを流した水道橋駅のスタッフの皆さんは、いきなり(その前にあなたからアクションがあったのかも知れませんが)あのような投書を「声」に投稿されて、どう思ったか、掲載されたあと考えたことはありませんか? それこそ、たかが一個人のものに過ぎない私のBlogに批判のエントリーを載せられたあなたの立場より、はるかに大きなダメージを受けたのではないでしょうか。少なくともJR東日本本社の広報部などから、水道橋駅長以下駅スタッフの皆さんに、なんらかの問い合わせはあったと思います。それが会社社会にあって、特にJRのようなメガカンパニーにあって、現場の最前線で働いている人たちにどういうプレッシャーを与えるか、あなたもサラリーマンの端くれならば、もう少し想像力を働かすことができなかったのでしょうか。私に言わせれば、あれは「シャレにならない」部類のものだと思います。相手チームの選手やファンに対する敬意も含めて、そうした「想像力」を養われ、ベースボールをももっと有意義な人生の糧にされることを、心から祈ってやみません。
ひょっとして自分評価が思い切り高いタイプかも。まわりの評価にまったく気がついていないタイプかも。
サラリーマンとして生きるならもっと気をつけて生きたほうがいいでしょう。
タイガースファンでもGでもありませんが、JR水道橋駅のみなさまがお気の毒です。だいぶ年月はたっていますがRyoさんのおっしゃるようにご本人がここでのコメントを真摯に受け止めていらっしゃる様子がないのが誠に残念です。