(パイレーツがもしカスティーヨを手放すようなことがあったら、いよいよ19世紀から続くこの名門もおしまいだ!)
ロビンソン・カノウには、まるで星一徹のごとく厳しい評価を下す私だが、対照的にこの選手を見るだけで幸せな気分になってくる選手がいる。ピッツバーグ・パイレーツの二塁手ホセ・カスティーヨだ。
ひと言で言えば「二塁手になるために生まれてきた男」。特にダブルプレーでショートからの送球を一塁に転送する際のジャンピングスローはまさに彼の「十八番」だ。今週はスカパー!MLBライブで対ジャイアンツ戦、カージナルス戦と2回もパイレーツの試合を担当する幸運に恵まれ、またありがたいことに2試合ともカスティーヨがスーパープレーを披露してくれた(ジャイアンツ戦でのトンネルはご愛嬌だったが=笑)。
ライン・サンドバーグのプレーを生で見ている私は、めったなことではセカンドのプレーに驚愕しないが、このカスティーヨ、そしてまだ発展途上だがキューバ代表チームの主砲ユリエスキー・グリエルの二人だけは別格! カスティーヨはパイレーツの大先輩で、50年代から60年代にかけてメジャー最高の名二塁手といわれた殿堂入り選手でパイレーツの永久欠番「9」のビル・マゼロスキーにもたとえられている。
今年のオールスターはパイレーツの本拠地PNCパークで開催されるだけに、ぜひこのカスティーヨはスタメンで地元のファンに勇姿を見せてほしいところ、日本のメジャーファンの皆さんもぜひウェブサイトの投票で彼に一票を投じてください。その期待に十分応えるだけの才能を持っている選手です。
彼のプレーの魅力については、また後日詳しくご紹介しましょう。
でも上田さん、日本でカスティーヨの
神守備が見られるなんて幸せすぎです。