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2018地震直後にゆく北海道車旅1日目・2日目

2018年10月14日 10時19分57秒 | 2018北海道車旅


9月7日の金曜日。仕事から帰って北海道旅行に出発した。北海道胆振地方で震度7の大地震がおきたのは9月6日、つまり前日の早朝である。土砂崩れなどの災害が発生し、多くの方が亡くなられ、全道で停電となった。親しい人たちは旅行は延期か、と聞いてくるが、そのつもりはない。7日の段階で停電は5割回復しているし、8日の土曜日に新潟からフェリーにのり、9日の日曜日に小樽につく予定だから、さらに復旧はすすむはずだ。ガスは新潟で満タンにしてゆけば2・3日はもつだろう。毎年のようにいっている北海道だから土地勘もある。ゆけばなんとかなるだろうと考えていたのだ。

今回は家内との車旅なので折りたたみ自転車を1台持参した。



自転車はタイヤハウスの後ろにタイダウン・ベルトで固定すると、かさばらずにおさめることができた。



いつもの林道バイク・ツーリングではないのでふつうのガイドブックを用意した。それを家内にわたして、行きたいところをえらんでもらうと、私では思いもつかないところばかりで、今回はいつもとは毛色のちがう旅となった。



ひとりだとたべない夕食もとった。すき家の牛丼とキムチ牛丼だ。すき家には北海道でもお世話になることになるのである。



例年とおなじく国道17号線を北上した。群馬県にはいりスキーのときに利用する、スーパーのとりせん子持店で買物をする。北海道ではカップめんや水などが不足しているとのことで、ここで多めに用意しておいた。月夜野から関越道にのった。車中泊をするのは関越トンネルをぬけたところにある新潟県の土樽PAである。ここもいつもの場所だ。到着は遅くなり23時半だった。去年は気温がたかく、窓に網戸をとりつけて風をいれたが、今年は涼しかった。気温は20℃で、群馬から新潟にかけてずっと20℃だった。



2日目。新潟県土樽PAの朝。目を覚ますと7時45分だった。5時頃おきるつもりだったから遅くてびっくりだ。天候は大雨である。国道をのんびりとゆくつもりだったがそれではフェリーの時間に間に合わない。出港は12時で、1時間前の11時にはフェリー・ターミナルに来るようにと案内されているから、新潟港までの200キロを高速道路で急ぐことにした。



1時間走行して巻PAにはいった。ここでカップめんの朝食をとる。例年だと北海道にむかうライダーを何人も見るのだが、今年はまったくいない。このときは天候のせいだろうかと思った。



新潟西ICで高速をでて、ガスを満タンにし、船内での食料を買ってフェリー・ターミナルについた。時刻は10時55分である。



バイクは少ない。10台くらいしかいないがこんなに少数なのははじめてである。地震で予定を変更したライダーが多いのだろうか。その代わりに自衛隊の災害派遣部隊がたくさんいた。ブルトーザーなどの重機を積んだ車輌が何台もいて、空いているスペースはすべて自衛隊がおさえた感じだ。そのほかにドコモやNТТの基地局車、レンタカーのパネル・トラック、ボランティアらしき物資を満載したワンボックスカーなどが目について、ターミナルは物々しい雰囲気だった。



11時から乗船とのことだが、じっさいには11時40分になった。徒歩でターミナルから乗船していた家内と合流して部屋にゆく。ひとりならいちばん安いベットだけのスペースにするのだが、今回は家内がいるので個室にした。フェリーで個室に泊まるのははじめてである。ツイン・ベットにソファがありとても広い。ここは4人部屋だがハイシーズンではないのでふたり分の料金で利用できるのである(フェリーの料金に興味がある方は『北海道行きフェリー代の比較と裏技』をどうぞ)。



壁にはテレビがあり、冷蔵庫と湯沸しポットがある。



トイレもついている。



使わなかったがシャワー・ルームもあった。



船は12時過ぎに遅れて出港した。スナック菓子をやるとカモメがわんわんくると家内に言うと、やってみたいとのこと。そこでポテトチップを手でしめすと、鳥たちが怖いぐらいに殺到してくるので、ほどほどでやめておいた。部屋にひきあげてゆくと、カモメにえさやりは禁止です、と船内放送が入った。うるさいことを言うようになったなと感じたが、野性の生き物にえさをやるのはよくないかもしれない。



カップめんなどで昼食をとり、露天風呂につかったりしてのんびりとすごす。ビンゴ大会や船上コンサートがないのは平時ではないからだろう。自衛隊の皆さんはミーティングをしたりしていた。



フェリーにのると必ず夕日を見ることにしている。夕刻のデッキが寒いのはわかっているので家内と上着を羽織ってでかけた。



空がドラマチックに表情をかえてゆく。



海上では夕日をさえぎるものがないから、入日のすべてが見える。



夕焼けの紅は心の深いところにあるものをゆさぶる。



日が沈み、家内は露天風呂にいった。私は酒を飲みだす。ビールはやはりサッポロ・クラシックである。



日が暮れるとデッキに人はいなくなってしまう。



でもその後の空の変化も魅力的なのだ。空に赤みがなくなるまでデッキですごした。









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