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キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2012 福島ツーリング

2012年10月17日 17時59分39秒 | ツーリング東北
いろいろと考えて福島にツーリングに行くことにした。

不謹慎だと思ってずっと遠慮していたのだが、そろそろ行ってもよいと感じたのだ。
原発の南にある、よくキャンプをした天神岬に行けるものなら、いってみたいと思う。
そしてどこかに行くのなら、被災地に応援にゆくべきだとも感じるのだ。

常磐道で北上し、北茨城ICで高速をおりる。
ここは花園林道やその北の仏具山林道を走るために利用したところだ。

海岸線を北上していくが津波の形跡はない。
小名浜からしばらく海岸線をはなれて国道はすすみ、浪立海岸にでると海岸の形が変わってしまっている。
津波のすさまじいパワーを見せつけられるが、岩手の海岸のように壊滅的な被害は受けていなかった。



原発に近づくと重苦しい気分になってくる。
楢葉の道の駅があったので休もうとすると、道の駅は営業していなくて、臨時警察署になっていた。
すばらしい温泉が併設されていて、皆で入ったものだが、もちろん閉鎖されている。
しかし、お巡りさんに聞くと、天神岬には行けるとのこと。
さっそくむかうことにした。



天神岬のキャンプ場は何度も宴会をしたところなのだ。
そのキャンプ場は手入れがされてなくて、松ぽっくりだらけだった。
それでもここには30年は来られないだろうと、ここで野営をした仲間と話し合っていたから、
こんなに早くこの地に立てて、胸にこみあげるものがあった。

この先2キロで国道6号線は通行止め。
富岡の町には入れない。



マスクと防護服をつけた人たちの車とパトカーが走りまわり、田や畑は放棄されていて、
セイタカアワダチソウだけが茂っていた。



内陸に入り、北上することにする。
広野から県道248号線で西にすすむ。
ツーリング・マップルでは国道399号線にでるまで舗装路だが、じっさいは下箒平から先の8.5キロはダートだった。

福島ナンバーの大型スクーターの方といっしょになったが、スクーター氏は林道についてきた。
1キロ地点までいっしょだったが、ペースがあまりにも違うので先行する。
スクーター氏は林道をぬけられただろうか。
ここはオフロード・バイクには楽しいジャリ・ダートだった。



国道とは思えない399号線沿いはうつくしい森がつづく。
しかし道路わきに残されているのは、落ち葉などを集めた袋だろうか。

当日は川内村に天皇・皇后陛下がおいでになっていた。
たいへんなパトカー、警官、覆面、SP。
落ち着かないのでこの地域から北へ離脱する。



葛尾村に入ると空き巣警戒中の看板がおおくなる。
そしてその先で北と東には進めなくなり、二本松に出た。



二本松、本宮は車と人があふれかえるようにいて、原発事故のかけらも感じられない。
天皇・皇后両陛下がご来県、交通規制中、の電光掲示板の文字が眼に焼きついた。










2010 東北ツーリング 6日目

2010年10月20日 21時28分37秒 | ツーリング東北
5時に起床した。
夜半から激しい雨である。
しかも冷え込んでいて寒い。



朝の出発風景。



テントを張った炊事場。

走りだすと弱い雨だ。
それは助かったのだが、ものすごく寒い。
気温は14℃、13℃と表示されているから、嘘だろうと思う。
こんなに冷えるなんて、やはりここは陸奥だ。

一関から東北道にのる。
ただひたすら南下していくが、寒くて手がかじかみ、歯の根が合わなくなる。
奥歯を噛みしめて走った。

仙台を通り過ぎ、安達太良まで160キロ走ると疲れてしまった。
休憩することにしてバイクから降りると、震えが止まらない。
どうしようもないのでラーメンを食べて暖まった。



土砂降りの大谷PA。

気温は盛岡からずっと12℃だった。
栃木に入れば気温は上がるかも、那須を過ぎればよくなるかも、
と思ったが、埼玉に入るまで上昇しなかった。

土砂降りの雨の中、低温対策で90キロで走行し、高速を下りて、
無事に帰宅した。

2010 東北ツーリング 5日目

2010年10月19日 22時05分03秒 | ツーリング東北
夜半から強い雨だった。
こうなると起きる気がしなくなるから、起床は6時を過ぎた。



屋根のある炊事場で撤収して出発した。



すぐに北山崎の展望台である。
ここから三陸のダイナミックな景勝地が連続する。
鵜の巣断崖、三王岩、浄土ヶ浜。
あまりにすばらしい景色が続くので、なかなかすすむことができない。



雨は降ったり止んだり。
ただほとんど弱い雨だったことが救いだった。



宮古にあった東北ではポピュラーなファミレス、まるまつで昼食。
非常に庶民的な店で、写真のまるまつご膳がいちばん高くて1029円なり。
こういう店が本当は好みだ。



碁石海岸でこれからのことを考える。
雨は落ちてこないので、陸前高田から内陸に入った、
アストロロマン大東キャンプ場でキャンプすることにした。



今日もキャンプ場は私一人。
炊事場にテントを張ることにするが、その前にテントを干して乾かすことにする。



そして今宵もひとり宴会。
刺身に豚のカシラ肉でビールにさつま白波。

雨が降ってきたが、一杯やっていると幸せだ。

2010 東北ツーリング 4日目

2010年10月18日 21時49分42秒 | ツーリング東北
青森のホテルを7時45分に出発した。
空はどんよりと曇っているからカッパを着込んで走りだす。



夏泊半島を一周する。
ここはマイナーだが良いところだった。

思ったよりも小さな野辺地の町を見て、八戸へ。
たまたま見つけた八戸の市場で昼食。



刺身にタラ汁がついて1000円なり。
味はよいけど接客悪し。
八食センターの田舎という店だった。



雨の降る前の種差海岸。

八戸から南下していくと、またしても雨。
それも激しい降りで、落ち込んでしまう。

しかし10キロほどで止んでくれて、青森から岩手に入ると夏空が広がった。



久慈の南から三陸がはじまる。
しかしこの辺りの荒磯は小規模だ。

平安時代の歌人の西行が泊まったという、
何もない神社の空き地を見て、
黒崎キャンプ場に泊まることにする。



風呂は近くの国民宿舎、くろさき荘へ。
私だけの貸し切りのキャンプ場でひとりで宴会なり。


2010 東北ツーリング 3日目

2010年10月10日 19時13分53秒 | ツーリング東北
5時に起床した。
昨夜とちがってスッキリと晴れている。
荷物をまとめて出発した。



向かったのは十二湖にある日本キャニオンだ。
どんなところなのかと思ったら、こんなところ。
ただ白い山肌があるだけで、名乗った者勝ちという感じだ。



十二湖で印象的なのはブナの林があることと青池。
青というよりも、群青のような深くて暗い青池だ。

黄金崎不老不死温泉に向かうも通り過ぎてしまった。
仕方なく五能線に沿って先にすすみ、鯵ヶ沢から岩木山をぐるりとまわって弘前へ。



弘前には洋館がたくさんある。
写真は旧図書館。
洋館めぐりをして近くの黒石へ。



黒石はこみせ通りとつゆやきそばが有名だ。
つゆやきそばは食べたくないので、風情のあるこみせ通りだけを見学して先へ。
昼食はすき家。
ハンバーグカレーにしたが、こんなのがいちばん口に合うし美味しい。



太宰治の生家、金木の斜陽館を見て竜飛崎にすすむ。
十三湖に泊まろうと考えて竜飛崎へ。



竜飛崎から見えるのは、日本海と津軽海峡の海と北海道の松前半島。
それに小島も見える。
絶景だ。

津軽半島を一周しようと走りだすと雨が降りだしてしまった。
それも土砂降りだ。
十三湖のキャンプ場に行ってみるも誰もいないし、雨でキャンプはムリ。

時刻は夕刻。
ホテルに泊まろうか、キャンプをしようかと迷いつつ青森方向にすすむと、
青森市街で雨はあがった。
青森でホテルと思っていたのだが、
キャンプすることにして、モヤヒルズ・キャンプ場につくとまた雨。

結局、青森のビジネスホテルに入った。
迷走の1日。


2010 東北ツーリング 2日目

2010年10月04日 21時21分34秒 | ツーリング東北
5時半に起床した。



たまに雨が落ちてくる中で撤収していると、
後はテントだけとなったところでザーッときた。
カッパを着て、ヘルメットも被ってテントをたたみ、出発。

雨は一時止んだがまたすぐに降りだした。
それもかなりの強さだ。
でもやがて落ち着いてくれた。
しかし、ここからツーリングは雨に悩まされることとなる。

予定では、横手、大曲、角館と町を見物するつもりだった。
しかしこの雨である。
観光するのは、武家屋敷のある角館だけにすることにした。



無料の日本海東北道で秋田空港まで行き、角館にむかう。
雨の角館につくが、カッパ姿では武家屋敷に上がれない。
武家屋敷通りをバイクで走り、屋敷の中をのぞき、写真をとって角館を後にした。

続いて秋田にむかう。
秋田は30年振りである。
昔は大きくて近代的な都市だと思ったのだが、今は人が少なくて寂れていた。

男鹿半島にすすむ。
ここでようやく雨はあがった。
男鹿半島をぐるりとまわって入道崎にいたる。
ここに名物の石焼き料理を出す目的の店があったのだが、行列しているのでパス。
岬の食堂のニュー畠兼に入った。
 


頼んだのはやはり名物料理の石焼き定食2100円。
海鮮汁の入った桶に焼けた石を入れ、沸騰させて食すのである。
味はよいが、この店は観光地の典型的な店だった。
いらっしゃいませ、ありがとうもなし。

広大な稲作地帯の広がる、八郎潟を見にいく。
しかしまた雨が降りだしてしまった。
カッパをつけて干拓地をゆく。



能代につくと雨はやんだ。
ハタハタ館という入浴施設の隣りにある、御所の台キャンプ場に泊まることにする。
テントを張るとまたザーッときた。
テントの中でメモをつけていると雨はおさまった。
ハタハタ館で温泉につかり、今日はマグロのブツともつ焼き。
完全な飲み屋料理なり。
フレンチや郷土料理よりもこっちの方が美味いね。

2010 東北ツーリング 1日目

2010年09月28日 23時19分34秒 | ツーリング東北
東北道と山形道を駆け抜けて日本海沿いの酒田に着いた。

時間は13時。
まず目的地のレストランにむかう。
酒田駅前の東急インにある、フレンチ・レストランのル・ポットフーだ。

店に入ると凄くよい雰囲気だ。
高級感があって上品。

席に案内され、腰をおろすときに椅子を押してくれる。
こんなのは久しぶり。


ミネストローネ・スープとパン。

コースは3500円からだが、シルバー・ウィーク限定のランチがあり、2625円のこちらにする。
前菜3種にミネストローネ・スープ、ビーフ・ステーキと小鯛のポワレ、デザートにコーヒー。
美味しくてお得なコースだった。
支配人は元ライダーだそうで、この店にライダーもたまにやってくるとのこと。
おすすめです。

本間美術館に行く。
本間家は江戸時代に紅花で莫大な財を築いた豪商だ。
美術品の展示は大したことはなく、落胆したが、庭園や日本家屋が見事だった。
ここを見ていると、なんとサトさんと出会った。
私はびっくりしたが、サトさんは私のブログで酒田に入ることを知り、
サトさんも酒田でキャンプする予定だったので、
もしかしたら会えるかもしれないと探していてくれたそうだ。

サトさんの予定もお聞きするが、
気になっていたキャンプ場のことをたずねてみると、
にかほキャンプ場を紹介していただいた。

しかし、サトさんに会えてよかった。
仙台のサトさんと酒田で会えるのだから、ネットって素晴らしい。

日本海沿いを北上していく。
鳥海山が見える。


西施のいる道の駅の公園。

象潟に行き、道の駅から風景を眺めた。
ここは奥の細道で芭蕉が、象潟や雨に正施がねぶの花、と詠んだところだ。

にかほキャンプ場にむかう。
風車の立つ仁賀保高原にキャンプ場はあった。
料金は300円である。



昼食にたくさん食べたので、あまり食欲がない。
コンビニで買った砂肝の塩焼きと浅漬けだけで酒を飲んだ。
キャンプで酒を飲む。
至福のとき。


2010福島オフ会ツーリング3

2010年05月29日 12時36分19秒 | ツーリング東北


木戸川林道の入口についたのは9時だった。
県道35号線沿いで、自然昔話キャンプ場、の看板が立っているのが目印である。

木戸川林道はフラットダートで走りやすい。
5キロほどいくとログハウスとキャンプ場らしき施設があるが、これが昔話キャンプ場だろうか。
しかし利用者はいないし、林道のこんなに奥まで利用者が来るのだろうかと考えてしまった。


木戸川林道のフラットダート。

この先は上り下りがきつくなり、路面も荒れてくる。
山も深い。
霧もでていて、小雨が降っているかのようにシールドが濡れる。
昨日走行した茨城の山は深い、と感じだが、福島の山は、険しい。
バイクでダートを走っていると、バイクのフレームがしなっているのを感じる。
それだけ斜度があるのだと思う。

やがてピークを越えて山を下っていくとT字路にでた。
どちらに行くのかわからないが、出口はダムだから下る方向、右にすすむ。
ここからは道が整備されている。
砂利道だがノリ面が作られていて、ガードレールもあるから、ダムは近いのだろうと思われた。
果たしてダムに続く林道出口に着いたがゲートがある。
鍵が開いていたので出られたが、いつもは閉まっているようだ。
ゲートを出られなければ戻ることになるので、ここを走る方はそのつもりでどうぞ。
林道は約12キロである。

すぐ北にある乙次郎林道は昨年走破しているので、その更に北にある井出川林道にむかう。
県道250号線の分岐で地図を確認しようとすると、看板がでている。



柿ノ木平地区にはいけないとあるが、私の進むのは井出川林道であって、支線、ではない。
TM(ツーリング・マップル)にそう載っているし、もしも通行止めなら戻ればよいと考えて、先に進んだ。

井出川に沿って舗装林道をいく。
釣人の車が2・3台停まっていたが、ここは岩魚が釣れるようだ。


井出川林道柿平支線の分岐に立つ看板。

山の奥深くに入っていくと、井出川林道柿平支線との分岐にでた。
右に行くのが井出川林道だが、支線の方が道がよい。
でもTMに井出川林道と書いてあるからそのとおりに進んだ。

井出川林道は3.6キロと表示されているが2キロも行くと荒れてくる。
しかもただの荒れではなくて、廃道のような雰囲気なのだ。
それが霧の立ち込めるトップの画像である。
このルートで良いのだろうかと、不安と疑問をおぼえつつ進むと、倒木で道がふさがれている地点に出た。
軽トラが倒木をよけて行った跡があるが、このルートはおかしいと判断して、引き返すことにした。


倒木で引き返した地点。

井出川林道を進むと、昨年走破した乙次郎林道に合流するようになっている。
そちらに抜けたかったのだが、井出川林道は次の課題としてとっておくこととし、いわき方向に転進することにした。
ところで帰ってから調べてみると、井出川林道ではなく、支線を行くのが正しいようだ。
TMの表記ミスである。

山を下って県道35号線で南下し、いわきに向かう。
TMに、活力屋、という蕎麦屋の紹介がでているので、
ここで食事をしようと思ったのだが、一本道なのに見つけることができなかった。


塩屋崎灯台の手前の海。

昼時で店を物色しつつ南下していくと、塩屋崎灯台の案内がでている。
ここには行ったことがないので寄っていくことにしたが、海は大荒れで、そして寒かった。
灯台も霧で煙っている。


沼の内弁才天の賢沼。

大うなぎがいると案内の出ている、沼の内弁財天にも寄ってみた。
池にいる鯉にエサをやると、大うなぎが出てくることがあるとのことだが、
200円のエサを買ってまで試す気にはなれない。
沼を一周する遊歩道があったのでつい足を進めると、ここはハイキングのような道で、
空腹なのに大層なアルバイトとなってしまいーーこの言葉の使い方も死語だーー、
メロメロになってしまった。


基(もとい)ーー四季庵。

空腹なのにこれはと思える店が無い。
小名浜港まで行かねばならないかと思っていると、立派な構えの店があった。
料亭のような店だが、ここは高そうだ。
それでも入口にメニューがあったので見てみると、私でも利用できる価格なのでここにお邪魔することにした。

基、と書いて、もとい、と読ませる。
良い名前だ。
4人用の個室に案内されてメニューを見た。
刺身定食やうなぎなどに惹かれたが、どんなものなのか想像がつくものよりも、
何が供されるのかわからない、季節のおまかせご膳2520円を注文することにした。


季節のおまかせご膳。

おまかせの一品は鯛のおかしらの煮付け。
丁寧で誠実な味だった。
そして料理も器も造園された庭も美しく、基は雰囲気のよい店だった。

常磐道にむけて走り出す。
ガスを満タンにして、いわき湯元から高速に入った。
順調に南下していくが、福島を出て茨城に入った途端に雨が降ってきた。
覚悟していたが気持ちが沈む。


雨の佐野SA。

カッパを着込んで雨の高速を延々と走り、帰宅した。
寒かった。







2010福島オフ会ツーリング2

2010年05月26日 19時53分21秒 | ツーリング東北

オフ会で飲む酒と、酒にあう食材をいわき泉のヨークベニマルで手に入れ、17時に会場の楢葉町の天神岬キャンプ場に到着した。

すでに参加者の方はほとんど先着されていた。
主催者のキタノさん、料理名人の高橋さん、酒豪のいちさん、これまた料理上手のNagaさん、
名古屋から参加のミッキくん、そしてスタッフドチキンのくっしーさんは素敵な女性といっしょだった。

はじめましての方は、ひとまわり上のおとう(おとうさん、とすると不自然になるので失礼ながら敬称を略させていただきます)、
少し年上のサトさん、ひとまわり下のたむりんさん。

そしてhirokiさんご夫妻が私のすぐ後に到着された。


Nagaさんのフランスパンを使った凝った料理。

EОCはキャンプ・ツーリング好きの集まりなのだが、
酒好き、料理好き、食べることも好きな集まりとなっている。
それでみなさん思い思いのものを調理しているのだが、
私はまず天神岬の温泉に入りたいと思っていた。
いつも飲んでしまって、せっかくの温泉に入らずじまいになっているので。
しかし、今回も野菜スティックなどを作っているうちにビールを飲んでしまい、
またしても入浴できなかった。


おとうのマリネ。

サトさん、たむりんさん、hirokiさんご夫婦と話しながら飲む。
サトさんは天ぷらを揚げておられた。
見事な手際である。
キャンプ場で天ぷらを揚げる方を見たのは二人目だ。
もうひとりは高橋さんの奥さんのユウコさんだが、今回は残念ながら参加されていない。


サトさんの揚げるイカの天ぷら。

たむりんさんはBMW1200GSに乗り、毎週のようにキャンプされている方だ。
遊びまわっているようだが、きつい仕事をしているし、人生の陰影を知る苦労人。
そして酒の後でカルビ・カレーをかきこみ、プリンを食べて、コーヒーを飲む怪人だった。


hirokiさんの奥様のローストピーフ。

hirokiさんご夫婦は、雨が予想されるため車で参加だった。
その車がただの車ではなく、1987年製のジムニーで、ポロンポロンという排気音の2サイクル車だった。
今年のGWはこの車で四国にある日本一長い林道の剣山林道を走破されたそうだ。

ミッキくんには焼き鳥と特製の酒をいただいた。
この濁り酒が酸っぱくて美味しい。


高橋さんのポークビーンズ。

高橋さんには、私は参加できなかった花見の会のことなどをうかがった。
そしてシェフ高橋さんのポークビーンズが、ぶっちぎりでいちばん美味しかった。


くっしーさんのスタッフド・チキン。

くっしーさんは都合により、泊まらずに帰られた。
素敵な方といっしょに。
素敵な方のバイクはBMWのアメリカンでびっくりマニアック。

Nagaさんといちさん、キタノさんは高橋家の花見と金沢ツーリングでいっしょだったから、
その話をうかがう。
楽しい時間だったようだが、キタノさんは毎晩いちさんと同じ布団で寝ていたとか。
いちさんはたいへんだったでしょう。


私の焼いた、カシラとタン。

キタノさんがこちらのグループにやってきて、サトさんやたむりんさん、hirokiさんご夫妻と語りだす。
盛り上がって会話が弾んだが、話題に区切りがつくと、キタノさんが私に、キスしましょう、と言う。
男とは絶対にキスしない、と断るのだが、
しばらくするとまた、キスしましょう、と言うのだ。
キタノさんだいぶ酔っていた。
もちろんキスはしませんでしたよ、念のため。

Nagaさんが撃沈し、キタノさんは撃沈しなかった。
これは初めてのことかもしれない。
記憶にないくらい画期的なことだった。

おとうと昔のキャンプの話をする。
30年前のことで、ドームテントやガス・ストーブなどが無かったころの話である。
そのころのストーブは、マナスルとか、ラジウスなどというもので、
燃料を入れた本体をポンピングし、
火皿と呼ばれるバーナーのまわりの皿に、チューブ状の固形燃料をだして火をつけ、
バーナーをプレヒートしてーーこれはもう死語だろうーー、
しかる後に火をつけないと着火しないという代物だった。
こんなことを話し合える相手もなかなかいなくなった現在だ。

昔のキャンプで食事と言えば、米を焚くぐらいのもので、料理などしなかった。
おかずは缶詰を開けるくらいで、ただ腹を満たしただけだったのだ。
キャンプは登山者とサイクリスト、ライダーくらいしかしなかった時代だ。
食事を楽しむような余裕も無かった。

当時、ICI石井スポーツの登山カタログを見て、
コールマンの2バーナーという製品があることを知り、
アメリカではキャンプでクッキングもするのかと、
カルチャーショックをおぼえ、そしてその豊かさに眼もくらむような思いをしたが、
いまではコールマンはスーパーの特売品になってしまっている。
そんな話をしたりした。

宴会は盛り上がって続いたが、私は11時にテントに入った。
宴は12時にお開きになったそうだ。


キタノさんのカニ汁。

翌朝7時に起床した。
皆さんほとんど先に起きておられた。
おとうのコーヒーをいただき、Nagaさんにフランス・パンをご馳走になった。
そしてキタノさんのカニ汁をいただいたが、これが焼酎のカニ風味汁のような味。
酔って気持ちよくなったりして。

こうして書いていると能天気に飲んで、食べて、遊んでいるようだが、
社会人の集団だから、皆さん世の中の酸いも甘いも味わい尽くしている。
きつい話、悲しい話題、やりきれないこと、決して解決できないもの、などの話題もあることを付け加えておく。


参加の皆さんのバイク。

今日は雨の予報となっている。
天神岬は霧がでているがまだ雨は落ちてこない。
雨の来る前に近くの林道を走りたいので撤収を開始する。



おとうのXR600と私のDR。

おとうのバイクはXR600だった。
今は650になっているモデルだが、600ははじめて見た。
マニアックで希少なモデルだ。
年式は1997年製なのだそうだ。
軽くてパワフル、ダートでの走破性が高そうだが、最近林道は走らないのだとか。

ミッキくんは二日酔いで苦しそうにしている。
皆さんは天神岬の温泉に入ってから帰るそうだ。
私は温泉はまたしても断念して、すぐ近くある、木戸川林道に向かうことにする。

いちばんに出発する。
皆さんお世話になりました。
またお会いするのを楽しみにしています。
それでは






2010福島オフ会ツーリング1 

2010年05月24日 18時33分50秒 | ツーリング東北

福島県でキャンプ・ツーリング好きのオフ会が開かれたので参加した。

主催者のキタノさんは、永久ライダーの軌跡、というHPを運営されている方だ。
これまでも永久ライダー・オフ・キャンプ、略してEОCには何度も参加させていただいている。
飲み会であるオフ会とあわせて、茨城と福島の林道ツーリングも楽しむことにした。

東北道から北関東道、常磐道と乗り継いで、北茨城ICで高速をおりた。
先日のいわき・勿来IC周辺の林道探訪ツーリングでは、この北側の林道を走りつぶした。
今回は花園神社の西に多数存在する林道群を走破するつもりだ。

山の中にある花園神社は想像以上に立派で荘厳だった。
巨木も林立していて歴史と格式を感じさせる。
この花園神社の奥の駐車場から2本の林道がのびているのだ。

まず北にある、七ッ滝柳沢林道に入る。
七ッ滝の入口まで1.3キロで、ハイキングの人も歩いている林道をすすむ。
七ッ滝まで5分歩くとのことなので、行かずに通過する。
この先は急坂のなるがすぐに落ち着く。
岩ツツジの咲いているフラット・ダートを進むと、廃屋のあるY字路にでた。
左の道には草が生えているので、右に行くと釣堀の横を通って県道にいたる。
七ッ滝から7.3キロだった。

県道を南下して次の林道に向かう。
ここは県道沿いでも山深いところだ。
茨城でもこんなに山が深いのかと思いつつ渓流沿いの深い森を行く。
釣人がいるが山女をねらっているようだ。

3・4キロで大金田林道の入口に出た。
出だしが急坂で高度をかせぐがやがて落ち着く。
道の横に岩ツツジが咲いていたのでバイクを止めて写真をとった。

ピークを越えるとやや荒れた下りとなる。
ジープに追いついたので抜いて行くと分岐にでた。

左に行くと花園神社方向だが、直進方向にすすむとY字状に林道が伸びている。
林道の走りつぶしが目的なので、まっすぐに進んだ。

すぐに舗装路となってT字路にぶつかる。
T字の左右両方に林道があると地図にあるから、まず右の持山方向にすすんだ。

ずっと舗装路である。
しかし道の真ん中にコケが生えている舗装林道で、路面が濡れていたり、
簡易橋がかけてあったりして、沢に落ちそうだから、ダートよりも緊張感があった。
その上、持山につくと道は行き止まりで、Uターンするほかなかった。
T字にもどるも左も舗装路なので、花園神社方向に引き返すことにした。
 
花園林道を花園神社方向にすすむところがトップの画像である。
そしてまた分岐がある。
神社の南の山に入っていく林道が、右に伸びているのでそちらに向かった。
しかしゲートが閉じている。

やまなく花園神社にもどり、この地域の林道探訪は中止半端に終了した。

時刻は昼時で食事をとりたい。
山の中には山女、岩魚、山菜料理の店があるが、海がそこにあるのだから海の魚が食べたい。
そこで山を下って海辺に行ってみることにした。

山を下ると、五浦の近くの大津港に出た。
漁港では魚が水揚げされていて、女の子もカッコよくルアー釣りをしている。
その港のすぐ前に、寿司・割烹の高砂屋という店があったのでここに入った。
地魚おまかせ寿司、1890円を頼む。
寿司は大ぶりの素朴なものだが、漁港の前だけあって鮮度抜群だった。
接客もハートがこもっていてグッド。

高砂屋をでると時刻は14時。
そろそろオフ会の開かれる天神岬に向かうことにした。