6月の梅雨の最中に福島ツーリングに出かけた。
一泊二日の予定で一日目の予報は曇り。
二日目はくもり時々雨とのことで、多少降られるのは覚悟の上での出発だった。
東北道を北上して白河ICをめざす。
那須高原SАで休憩したが、隣にならんだGSXのカスタムが渋かった。
東北道から国道に入り、峠越えのルートで猪苗代湖にでる。
国道をはずれて湖畔のだれも走っていない道をすすんでみた。
湖の水は透き通っていてきれいだ。
車やバイクはいないが、バス釣りのボートだけが湖に浮かんでいた。
会津若松をぬけて隣の湯川村にある勝常寺(しょうじょうじ)にむかう。
ここに国宝の薬師如来と日光菩薩、月光菩薩があるのである。
ひとつのお寺に三体の国宝があるのはすごい。

薬師如来。画像は湯川町のHPより。
拝観料500円で薬師堂の厨子に安置された薬師如来と、宝物館に保管されている月光菩薩、日光菩薩、そのほかにたくさんある重文の仏様を拝見する。

月光菩薩。湯川町のHPより

日光菩薩。湯川町のHPより
4人の方といっしょになり、お坊さんに案内していただく。
薬師如来は1200年も前の仏像だそうだ。
重文の薬師堂が600年前の建物とのこと。
たいへんな歴史が積み重なっている。
月光、日光菩薩はほぼ等身大。
憂いというか、悲しみに絶えているような深い表情である。
会津には宝があるね。
つづいて会津坂下町にある、立木観音にむかう。
立木観音とは大木を仏様に彫ったもので、日光中善寺の立木観音が有名である。
会津坂下の立木観音もすばらしいとの評判なのでたずねてきたのだ。
立木観音があるのは恵隆寺(えりゅうじ」というお寺で、茅葺屋根が修理中の観音堂も重文とのこと。
300円の拝観料をはらってお堂の中に入ると、斗帳(とちょう)と呼ばれる垂れ幕が天井から床までかかっている。
この幕の奥に大きな観音様がたっていた。

十一面千手観音。会津坂下町のHPより。
大きい。
見上げる巨大さで、8,5メートルの高さだそうだ。
神々しいお姿である。
足には触れてよいとのことで、触らせていただく。
また堂内には抱きつき柱というものがあり、この柱に抱きつくと願いが叶うそうだ。
観音様の足元を右に左に歩いて、お顔やたくさんある手を見て時間をすごす。
国宝でないのが不思議なくらいの観音様だった。
この後は柳津町にある福満虚空蔵菩薩円蔵寺にむかうつもりだった。
しかしまだ時間があるので、会津三観音とよばれる西会津町にある鳥追観音にゆくことにした。
因みに三観音は、立木観音、鳥追観音、会津美里町にある中田観音である。
昼時となった。
立木観音のある会津坂下にはお店がたくさんあるが、鳥追観音のある西会津町にもあるだろうと思ってゆくと、ない。
道の駅があるが、それでは味気ないと思う。
できれば地元の個人のやっているお店を利用したいのだ。
そこで町の中を走ってみると、行列をしているラーメン店があった。
えちご家、というラーメン店で、並んでいる人に聞いてみると、西会津は味噌ラーメンが有名なのだそうだ。
そこで私も列に並び、ほとんどの客がオーダーする味噌ラーメンをたのんでみた。
味噌ラーメンは700円。
味はふつうだと感じた。
福島ツーリング 一日目 会津 ② につづく。