KISSYのひとりごと

日々感じたこと、ドライブ日記やDVDのレビューなど…徒然なるままに綴っています。

成人の日と治安維持法

2011-01-10 18:56:43 | 今日は どんな日

 今日、1月10日は成人の日です。法令の改定にともない、2000年から1月の第2月曜日が成人の日となりました。1999年まで成人の日は、毎年1月15日と定められていました。「Wikipedia」によると1月15日が「小正月であり、かつて元服の儀が小正月に行われていたこと」に由来があるそうです。

 成人の人は「おとなとなったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日です。ところが皮肉にも、1926年1月15日は、東京検事局の指揮の下、全国の特高警察によって社会科学研究会会員の大規模検挙がはじまった日です。

 「日本資本主義発達小史」の著者である野呂栄太郎、日本国憲法草案作成に深く関わった鈴木安蔵も、このとき検挙されました。実に「検挙された学生のうち38名が治安維持法および出版法違反・不敬罪により起訴された」(「Wikipedia」)そうです。そして、日本の歴史上、はじめて治安維持法違反が適用されたのが、これら一連の事件でした。

 後に労働農民党(労農党)から衆議院議員となり、ただ一人、治安維持法改悪に反対した山本宣治は、同志社大学教員時代に特高警察の家宅捜索をうけ、それを理由に大学を免職となっています。その山本宣治の記念碑が、私の自宅から車で小一時間ほどの上田市別所温泉に建っています。京都出身で東京帝大卒、政治家としての活動の中心も京都であった「山宣」の碑が、なぜ上田市にあるのか・・・。法政大学大原社会問題研究所の若杉隆志氏が、ブログで「山宣の碑」紀行文を書いておられます(→こちら)のでご覧ください。

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