KISSYのひとりごと

日々感じたこと、ドライブ日記やDVDのレビューなど…徒然なるままに綴っています。

YAWARA!

2016-03-06 06:21:59 | 映画・ドラマ

 表題は浦沢直樹原作の漫画。天才柔道家の祖父に英才教育を受けた柔が、さまざまな葛藤を乗り越えバルセロナ五輪出場を果たすというドラマです。谷亮子選手の愛称「柔ちゃん」の語源でもありますね。リオ五輪が近いからなのか、無料動画を配信しているGyao!が配信を開始しました(毎週火曜日更新)。

 漫画雑誌「ビックコミック・スピリッツ」連載中は、別の漫画が読みたいがために最初のほうは読んでいたのですが、目的だった漫画が終わった時点で「その後」は知らずじまいでした。アニメも放送されていましたが、こちらはまったく見ていなかったので、あらためて視聴。見始めると続きが気になるもので、U-Nextで一気に視聴してしまいました(「GYAO!」は毎週話数限定配信ですが、「U-Next」なら全話無料で視聴できるので・・・)

 これまでオリンピックといえば、陸上と競泳くらいしかみていませんでしたが、今年の五輪は柔道をみるぞ~!!


真田丸 第4回「窮地」

2016-02-01 14:20:32 | 映画・ドラマ

 ようやくテレビを見られる環境が整い、NHK大河「真田丸」を視聴することができました。

 ドラマを見る以前から、主役の真田幸村を堺雅人さんが演じていらっしゃることは知っていたので、「自分のイメージとはだいぶ違うなぁ」と期待はしていなかったのですが、予想通りでした。私のイメージでは堺雅人さんは幸村よりも、兄の信之のイメージに近かったので・・・。 もちろん、堺雅人さんも嫌いな俳優さんではないので、「堺流幸村」をどう演じていくのか今後の期待も大きいんですけどね。

 しかし、ドラマや映画のキャスティングというのは難しいなと感じさせられました。大物俳優さんはこれまでの歴史上の人物のイメージ払拭させるような存在感で新たな人物像を視聴者に植えつけてくれますし、若手俳優さんでも「ハマってる」という役者さんも少なくありません。前者は枚挙に暇がありませんが、後者だと黒澤明監督の「影武者」で織田信長を演じた隆大介さんが忘れられません(隆大介さんはこの作品でブルーリボン賞新人賞を受賞)。

 もちろん実力派の役者さんでもこれは難しいのでしょう。たとえば「真田丸」で徳川家康を演じている内野聖陽さん。大好きな役者さんの一人ですが、歴史ドラマだとどうしても山本勘助(NHK大河「風林火山」)に見えてしまう。同様に武田家から徳川家に寝返った穴山信君を演じていらっしゃる榎木孝明さんは、どうしても上杉謙信(映画「天と地と」)のイメージが消せない。もっとも、こういうイメージが強いのだからこそ名優なんだろうなーという気がします。

 ここまで書いたので、私のなかの「イチオシ真田幸村」も書いておきましょう。それは「真田丸」で幸村の父・昌幸を演じている草刈正雄さんです。草刈正雄さんは「真田太平記」(1985年、NHK)で真田幸村を演じていらっしゃいました。このドラマは大好きなドラマだったので、「真田幸村=草刈正雄」はもちろん、「真田昌幸=丹波哲郎」、「徳川家康=中村梅之助」というイメージを超える役者さんにはいまだに出会えていないですね^^; 「真田丸」で言えば昌幸役の草刈さんは「当確」(もろに好みが出ているなぁ)ですが、堺さん、内野さんも当選圏内にはいるか? ストーリーよりも役者さんの演技に注目です^^。

私の「イチオシ幸村」の草刈正雄さん

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続・宮廷女官 若曦~輪廻の恋

2015-12-27 16:45:31 | 映画・ドラマ

>ネタバレありです。ご注意を。

 久しぶりに中国ドラマを堪能しました。

 「続」でも分かるように、「宮廷女官 若曦」の続編です。前作は、現代の中国女性・張暁(演:劉詩詩)が、とある事故がきっかけで清朝・康熙帝の時代にタイムスリップ。第八皇子の側室・若蘭(演:劉心悠)の妹・若曦になってしまうという物語でした。ふつうの「史劇」や「恋愛モノ」としても楽しめる作品ですが、未来から来た張暁(=若曦)が皇子たちの末路を知っているということが、物語上に絶妙なスパイスを加えてくれる良作です。

 この前作は、現代に戻った張暁が博物館で康熙帝第四皇子(のちの雍正帝)と瓜二つの男性(演:呉奇隆)と出会うというところで幕を閉じます。清朝の時代では結ばれなかった二人が現代で結ばれる??という暗示を残してドラマは終わるのですが、本作はその続編。しかもサブタイトルが「輪廻の恋」・・・否が応でも期待が高まります。

 ところが、目の前で展開されたのは「ドロドロの愛憎劇」(悲)。こういうドラマって好きではないんですよ。それでも最後まで見ることができたのは、前作の康熙帝と第四皇子の関係を髣髴とさせる親子関係がベースになっていたことですね。前作では康熙帝(演:劉松仁)の後継者争いが物語の軸になっていたんですが、それは本作でも同じ。劉松仁演じる「会長」が率いる大企業グループの後継者選びで、こちらも「ドロドロ」の展開です(^^;) 張暁の恋人(前作の第十四皇子に相当するのか?)や友人(前作の第十三皇子?)も、役者さんは違えどイメージするには十分!!(作者や演出さんはそういう意図がないのかもしれません。ドラマ終盤で張暁の恋人は第十四皇子とはまったく違った人物像となりますから・・・)。さらに前作で若曦の姉・若蘭を演じた劉心悠も登場。「うーん。そういう設定かぁ~」と意外な展開に、大嫌いな「ドロドロ愛憎劇」に引き込まれてしまいました。

 

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ねらわれた学園

2014-03-02 21:04:15 | 映画・ドラマ

 ネタばれ」ありなので、ご注意ください・・・

 「ねらわれた学園」は眉村卓のジュブナイルSF小説。何度も映像化された作品ですが、手元にあるのは薬師丸ひろ子主演の「ねらわれた学園」。メガホンをとったのは、大林宣彦監督です。

 原作の舞台は中学校でしたが、本作では高校が舞台になっています。三田村由香(薬師丸)と関耕児(高柳良一)が通う第一学園に、高見沢みちる(長谷川真砂美)が転校してきてから学園の様子が一変します。

 みちるは転校早々に行なわれた生徒会役員選挙に立候補。生徒たちが主張する自由は「わがまま」だとして、「この学校に、ひとつの秩序をつくろうと思い立候補しました」と全校生徒を前に演説、由香はみちるの言動に不安を覚えますが、みちるは生徒会長に当選。

 みちるが最初にはじめたのが「校内パトロール」。風紀をみだす生徒を取り締まるというのです。「校内パトロール」班員たちが「規律違反」と認めた生徒たちは、次々と「補導」され「英光塾」へと連れて行かれます。そして「塾」へ連れて行かれ、マインド・コントロールされたた生徒たちは、別人のようになって学園に帰ってきます。

 このシーンについて大林監督は、「自由な心を持っている子どもたちは『はみだし者』として扱われてしまう」「人間が均一化してくれると政治も統率しやすいという危険性」があるといいます(本作のサービストラックより)。

 「補導」された生徒たちの成績が上がったことで、校長(眉村卓)や生徒会担当教諭・清水(大石吾朗)は「パトロール」の成果を喜びますが、体育教諭の山形(三浦浩一)はそれに反発。

 「取り締まる者と 取り締まられる者とに 生徒を分けるのは けしからん」と山形は言います。「補導されるのは悪い生徒だ」という清水にたいしても、「こういうことは ひとりでに エスカレートする」「もし 正義の名のもとに いろんなことば行なわれたなら」と反論。

 「どういうことですかな」と問う校長に山形は、「たとえば戦争戦争ですたい!」「ファッショたい!」「パトロールなんちゅう仕組みが出来ると お互い同士が警戒し合い 信じ合えなくなるとです」「そしてパトロールを 手足として動かす独裁者・・・」と、そこまで言ったところで山形はみちるの不思議な力によって倒れてしまうのでした。

 あくまでも娯楽作品ですが、安倍首相のめざす「美しい国」が重なってみえたのは、私だけでしょうか。

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エネミーオブUSA

2013-12-15 21:32:26 | 映画・ドラマ

 表題は2009年公開のアメリカ映画のタイトル。実はこの作品、ウィル・スミス主演の「エネミー・オブ・アメリカ」と間違ってレンタルしてしまった作品ですが、思わぬ拾い物をしたと思った作品です。

 ウィル・スミス主演の「エネミー・オブ・アメリカ」も、こちらの「エネミーオブUSA」も主人公の敵役になるのはNSA(国家安全保障局)。両作品ともに、冒頭からアメリカ連邦議会で重要な法案の審議が行なわれている模様が描かれています。前者では、テロ対策のための「通信の保安とプライバシー法案」。この法案は、犯罪やテロを防止するものと説明されていましたが、法執行機関による監視権限を拡大し、一般市民のプライバシーを大幅に侵害する恐れがあるというもの。後者では、個人のパソコンまでNSAによる監視が認められるという「法案2330」。NSAのスーパーコンピューター「エシュロン」が、世界中のパソコンや監視カメラを通じて「監視」ができるセキュリティ・システムをつくりあげようというものです。

 もちろん、2作品ともフィクションなのですが、国家による監視の強化が、いかに個人の人権や自由を奪うのかという点に警鐘を鳴らしているように感じました。もちろん公開もされDVDも発売されている作品ですから、NSAも「問題なし」としているのでしょうが・・・。国家が秘密をつくり国民を監視する・・・今日の日本で、このような物語をノン・フィクションにしてはいけないと感じさせられる作品でした。

 雑感:この作品でNSA長官を演じているのが、マーティン・シーン。政府高官の悪役を演じるとハマるなぁ~。

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NHK「あまちゃん」サントラ2が届いた

2013-09-19 19:50:34 | 映画・ドラマ

 予約注文をしていたNHK朝ドラの「あまちゃん・サウンドトラック2」が届きました。朝が苦手なせいもありますが、NHKの朝の連ドラって、あんまりみないのですが、意外とハマったドラマも少なくありません。「あまちゃん」もそのひとつです。

 そこで、「私的NHK朝ドラハマリ度チェック」~☆ 全編を通じてドラマを観ていたというだけでなく、そのドラマにどれだけ思い入れが深かったのかのベスト3です。

■第1位~「あまちゃん」。番組開始から時々見ていたのですが、8月に放送された「三夜連続ダイジェスト版」を見てからハマりましたねぇ~。サウンドトラック2枚、劇中歌3枚、思わず衝動買いしてしまいましたから・・・。「ダイジェスト版」を見てからハマったという点では、ここ数年で一番ハマった朝ドラでしょうか。

昨日、手元に届いたばかりの「オリジナルサウンドトラック2」(右上)
左上は「オリジナルサウンドトラック」
右下は劇中歌が収録されている「あまちゃん歌のアルバム」
左下は劇中で「アメ横女学院」が歌う「暦の上ではディセンバー」
中央は主人公アキの母、春子が歌う「潮騒のメモリー」

■第2位~「だんだん」(平成20年9月29日〜平成21年3月28日)

 これは一話も見逃さずに見たきわめて珍しい作品。録画した番組が全話手元に残っている作品でもあります。これも「あまちゃん」同様、サウンドトラックのほか劇中歌のCDに加え、マナカナさんのCDを連発して買いまくったことが思い出されます。劇中歌のオリジナルCDまでつくってしまうとは、「あまちゃん」より「だんだん」がハマリ度1位かもしれない。

右上が「だんだん」オリジナルサウンドトラック」
左上が劇中歌が収録されている「ふたりうた」
下が劇中歌「いのちの歌」のCD

上の3枚を使ってオリジナルCDまでつくっちゃいました・・・
(劇中でマナカナは「Sweet Juno」というユニットだったので、それらしく(笑)

ドラマとは全然関係がありませんが、ドラマをきっかけに購入した
マナカナのCD・・・けっこうミーハーだなぁ~

■第3位~「おひさま」(平成23年4月4日~平成23年10月1日)

 地元の松本や安曇野が舞台ということもあり、これも一回も欠かさずに見ました。主人公・陽子の嫁ぎ先「丸庵」が松本のどこにあったのか?の検証や、時代考証の矛盾探しなど、ドラマ以外にも楽しめた作品です。詳しいことはブログに綴っておきましたので、興味のある方はご覧ください。実は私が劇中で発見したある矛盾―主人公・陽子の教え子が就職するときに「就職試験」として出された計算問題。ドラマでは職場の人と教え子の計算結果が同じになったので就職が決まるのですが、画面に映し出された帳簿を計算すると答えが合いません。職場の人が便宜をはかったのか?とも思いましたが、NHKサイドによると、「ケタを間違えていた」とのこと。たんなるミスだったようです。こんなこともあるんですねぇ(そのときのブログ→こちら)。

なんとか手元に残っていたサウンドトラックCD

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NHK「基町アパート」

2013-09-11 20:35:37 | 映画・ドラマ

 録画してあった番組をようやく観ることができました。NHKが8月24日に放送した「基町アパート」です(NHK広島放送局制作)。

 「基町アパート」は、広島の被爆者や中国残留孤児の生活の場として広島市によって造られたアパートだといいます。アパートの中には学校も商店街もあり、ひとつの「町」をつくっています。ドラマは小学生の龍太(加部亜門)が、「基町アパート」に住む祖父・晃(石雋 シー・チュン)のもとを訪れるところからはじまります。龍太の母親(田中美里=石雋の娘役)が海外で仕事をする夏の間、祖父のもとに預けられるという設定です。

 龍太が祖父と会うのは、これがはじめて。さらに二人の間には、大きな壁がありました。祖父はいわゆる中国残留孤児で、妻と娘(龍太の母)を連れて日本に帰ってきました。日本語を話すことは出来ません。晃は、はじめて会う龍太をもてなしたいと思うのですが、言葉が障壁となって、なかなかコミュニケーションがとれない・・・。一方の龍太も、生活全体が「中国風」の祖父と一線を画してしまいます。このあたりは観ていて切ない思いをさせられました。

 その2人を接近させたのが「戦争」です。龍太の担任は被爆3世、そして龍太は中国残留孤児3世です。龍太は担任教師と話しをするなかで、はじめて過去の戦争と向き合うことになります。「おじいちゃんの話を聞きたい」と。しかし大陸で苦しい思いをしてきた祖父は体験を語ろうとしません。これは、当然のことだと思います。

 しかし晃は、龍太のために8月6日の被爆の日、龍太のクラスで自分の戦争体験を語ることを決意します。晃の口から出た言葉は、当時、子どもだった晃にとっては思い出すだけでも辛いような体験談でした。

 いまでは少なくない戦争体験者が、戦時中に経験したことを語ってくださいますが、この体験を言葉にするのにどれだけの勇気がいったことでしょう。兵士として戦地へ赴き、上官の命令のままに罪もない人の命を奪った体験をもつ方はもちろん、一市民として空襲で家族の消息も分からなくなった方々が、当時の話をするということは、断腸の思いだと思うのです。私たち戦後世代は、「二度と戦争を繰り返さない」ために戦争体験者の方々の体験を後世につなぎたいという思いがありますが、その思いは、同時に、実際に戦争で苦しい思いをされた方々にとっては、そのつらい過去を思い出させることを強要することにもなります。戦争体験者の言葉は、それだけの重みがあるのです。体験談を聞いて戦争の実態を知ることは重要ですが、それを聞いたわれわれはの責任は、さらに重いのではないかと感じさせられるドラマでした。

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「生きろ」~戦場に残された伝言

2013-08-08 00:52:54 | 映画・ドラマ

 日本で唯一の地上戦が行なわれた沖縄。沖縄県民は「臣民」という扱いさえ受けられず、沖縄方言を話すものはスパイとされたといいます。そして、そういう扱いを受けながらも、「御国のため」に死ぬことを強要されました。

 7日放送の「生きろ」~戦場に残された伝言(TBS)は、その沖縄戦のなかで一人でも多くの沖縄県民を救おうとたたかいぬいた県知事・島田叡(演:緒方直人)、そして彼とともに沖縄県民の疎開に尽力した県警察部長・荒井退造(演:的場浩司)を、生存者の証言者などをもとに構成されたドラマです。

 沖縄のことばに「命(ぬち)どぅ宝」ということばがあります。十数年前、沖縄へ仕事で出かけたとき、沖縄のおじいやおばあから教えていただいた言葉です。「命がいちばん大切」と言った意味になるのでしょうか? NHKの朝ドラ「ちゅらさん」シリーズにもしばしば登場した言葉ですね。

 島田が県職員や沖縄県民に向って訴えかけたのは、まさに「命どぅ宝」・・・「生きろ」ということでした。劇中で島田は、「友軍と行動をともにするな」と県民を諭します。軍と一緒にいれば、命の保証はない。民間人が投降すれば命だけは助かるとの思いから出た言葉でした。島田と荒井の2人は、沖縄戦の組織的抵抗が終わった6月23日から3日後、摩文仁の軍医部壕を出たのを最後に消息不明となったといいます。あれから68年、いま沖縄県職員や島田の出身地である兵庫のみなさんが、「島田知事を故郷へ帰してあげたい」との思いで遺骨探しを行なっているそうです。

 さて、劇中で印象深かったのは野球を愛した島田が語る「ゲームセットまではあきらめない」の一言。最後の最後まで、県民の命をひとりでも多く救うまであきらめない―という意味で用いられていますが、もっと大きな意味が込められているような気がします。

 摩文仁の軍医部壕を出て、米艦隊がひしめく洋上をのぞむ岸壁で島田と荒井は短い言葉を交わします。

荒井「ゲームセットはまだですよね」

島田「まだです。まだ大試合が待ってますよ」

 米軍機が墜落しても米軍の許可がなければ、たとえ米軍施設外でも日本の警察は捜査ができません。米兵が犯罪を犯しても「公務中」とされれば日本の警察は手を出すこともできない・・・沖縄から米軍基地がなくなったとき、かれらのゲームは終わるのではないのか!と感じさせられました。

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女信長

2013-04-15 21:51:37 | 映画・ドラマ

 ネタバレありなので、オンデマンド視聴を予定されている方は、お読みにならないでください。

 録画してあった「女信長」(フジテレビ系、4月5日・6日放送。原作は佐藤賢一)を観ました。タイトルが示すとおり、「織田信長が女性だった」という奇抜なストーリーなのですが、それだけに物語に引きこまれました。「女信長」を演じたのは、天海祐希さん。宝塚歌劇団・月組で男役のトップスターをつとめただけあって、凛とした演技は、さすがです^^

 「歴史IFモノ」は、史実と異ならざるを得ないのですが、史実(とされる)場面と「伝説」とされる場面が、うまく融合し、「歴史ファン」でも十分楽しめる作品に仕上がっているのは、原作、脚本とともに出演者のみなさんの演技のたまものでしょう。

----------ここから本編。ネタバレありです----------

 尾張の小大名・織田信秀の正室・土田御前が産んだのは姫さまでした。側室の子が家督を継ぐことを屈辱と考えた土田御前は姫を男と偽って育てることを決意します。「女信長」の誕生です。

 織田家に嫡男・信長が誕生したことが世に知れ渡ったころ、父・信秀は信長が女だと知り斬り殺そうとします。「織田家の跡取りが女だと知れたら末代までの恥」と考えたからです。しかし土田御前の説得により、信秀は信長を男として織田家の総領にするという決断をしたのでした。

 実の両親の決断は、信長本人にとっては大迷惑な話です。妹のお市は姫として可愛がられているのに、なぜ自分は男として生きなければならないのか・・・。しかし幼い信長は、あわれな運命から解き放たれる日が来ると信じることしかできませんでした。初陣の後、信長は、「戦は嫌いだ」「女として生きたい」と父・信秀に訴えます。しかし信秀は「織田家の総領として生きるのが天命だ」と男として生きることを強要します。女性として生きたいと願いながらそれが叶わないという葛藤が、「うつけ者」と言われる言動につながっていくという設定もうまいですね。

 さて、信長の産みの親である土田御前は、信長よりも信長の弟・信行を可愛がっていたという話が「史実」として伝えられています。物語では、この「史実」は、「女」である信長よりも、「男」である信行こそ織田家の跡取りに相応しいと考えたからだという設定です。うむ、なるほど。

 そして、守り役の平手政秀の死。「史実」では、政秀の死によって、「うつけ者」から真の織田家総領となったとも言われていますが、ドラマでは政秀の遺書を読んだ信長が、「女である信長に戦のない太平の世をつくるという夢を託したい」という父・信秀の遺志を知り、「太平の世」をつくるために織田家の総領となる決意をすると描かれています。なかなかうまい。

 しかし家督をついでから30年余、信長に待っていたのは、「太平の世」どころか戦につぐ戦の連続でした。そして本能寺の変が起こります。このとき信長が女性だと知っていたのは、正室の濃姫、妹の市姫をのぞけば明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康の3人です(ドラマでは、この瞬間は家康が「女信長」だと知っていたとは描かれていません。本能寺の変の後、それが明らかになります)。

 「天下人」への野心を抱く秀吉は「信長が女である」ことを理由に「天下人」の地位を自分に譲れと信長を脅します。一方、信長が自らの後継者と考えていた光秀は信長の申し出を固辞、家康との会見を繰り返します。このあたりは本能寺の変に徳川家康も関わっていたという「伝説」がうまく使われています。

 さて、「天下人」の地位を譲ってもらえなかった秀吉は、信長への挙兵を決断します。それは本能寺の変の前におこなわれました。「史実」では本能寺の変の後、いわゆる「中国の大返し」で謀反人・光秀を討ったとされていますが、この「強行軍」が可能だったのは、本能寺の変の前に秀吉軍が京に向かっていたから・・・なるほどなるほど。

 しかし、ドラマでも本能寺を襲ったのは秀吉軍ではなく光秀軍でした。なぜ光秀が本能寺を襲ったのか。その本当の理由がわかったとき、少しホロリときました。そして「信長生存説」「光秀生存説」もうまく生かされたエンディングへと物語りはすすんでいきます。

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ぼくの夏休み(番外編)~地下鉄に乗って

2012-08-29 23:27:35 | 映画・ドラマ

 以前、録画しておいた映画を何気なくみていたら、思わぬ発見。堤真一主演の「地下鉄(メトロ)に乗って」です。

 主人公・真次(堤真一)の少年時代の兄を、「ぼくの夏休み」で特攻隊の小野寺省吾を演じていた北条隆博が演じていたことは知っていたのですが、真次の少年時代を「ぼくの夏休み」で上条旅館の長男・耕作(崎本大海)が演じていたことは知りませんでした^^。

 「ぼくの夏休み」では、耕作のほうが年長のようですが、「地下鉄に乗って」では北条隆博が兄役。調べてみると、2人とも同い年なんですね。

 「ぼくの夏休み」と同じタイムスリップものですが、こちらは父子愛がテーマです。

■ネタバレ■

 大筋は父を受け入れることができなかった真次が、タイムスリップを繰り返すことで父を理解していくという話。

 真次(堤真一)は、偶然、兄(北条隆博)が交通事故死した夜にタイムスリップ。兄の命を救おうとしますが、歴史はそんなに簡単に変えることができません。

 さて、真次は同じ会社の女性社員・みち子(岡本綾)と不倫関係にあります。実は、真次とみち子は母違いの兄妹・・・。

 「ぼく夏」と脚本家は違いますが、真次の父親が生きてきた時代が戦後ということもあり、ちょっと重ねて観てしまいました。


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