一昨日に引き続き、韓国映画ネタを。
チョン・ジヒョンさんの作品で忘れてはならないのが(あくまで個人的見解です)、「イルマーレ」(2000年)。ハリウッドでも、キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック主演でリメイクされた作品です。「猟奇的な彼女」や「僕の彼女を紹介します」がコメディ・タッチの恋愛モノであるのに対し、こちらは正統派(?)恋愛映画。
「イルマーレ」とは、主役のソンヒョン(イ・ジョンジェ)が自分の住む家にイタリア語のIL MARE(海の意)と名づけたところから来ています。原題は시월애 (時越愛)。原題がしめすとおり、時を越えた愛の物語。
ウンジュ(チョン・ジヒョン)は、留学している恋人からの音信が途絶え、思い出の詰まった「イルマーレ」から転居して新しい生活に踏み出します。「私宛の手紙が来たら転送してください」というメッセージを「イルマーレ」のポストに残して。このメッセージを受け取るのがソンヒョンです。
ここまではありきたりのオープニング。ところがメッセージを残したウンジュが生きているのは1999年。受け取ったソンヒョンが生きているのは1997年。最初は不審に思いながらの2人の「文通」がはじまります。逢うこともふれ合うこともできない恋・・・果たして、その行方は??
「時間を越える」という点で、関連作品をもう一本。
キム・ハヌル、ユ・ジテ主演の「リメンバー・ミー」です。「イルマーレ」では過去と現在をつないでいたのは郵便ポストでしたが、こちらはアマチュア無線機。その点ではハリウッド映画の「オーロラの彼方へ」(2000年)と設定が似ています。ただし「オーロラ~」はハッピー・エンド。一方「リメンバー・ミー」は、少し切ない展開となってエンディングを迎えます。
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