KISSYのひとりごと

日々感じたこと、ドライブ日記やDVDのレビューなど…徒然なるままに綴っています。

韓半島

2012-09-22 22:50:28 | 韓流映画&ドラマ三昧

 2006年公開の韓国映画。名優、アン・ソンギが道理に立って政治をすすめる韓国大統領を好演しています。しかし、「反日」映画という評もあったため、日本では劇場公開されていません(DVDは2011年11月に発売)。

 ドラマは京義線の開通式の式典からはじまります。現実の世界では、京義線は2007年に開通、韓国と北朝鮮の間で貨物列車の運行がはじまりましたが、現在は運行休止となっています。

 さて、南北両首脳が顔をそろえた式典を前に、日本の外務大臣から電話が入ります。「日本は京義線の開通を認めない」と。理由は、日本が「京義線の施設権を永久に得る」とされた100年も前に結ばれた条約。米国と中国も日本政府に同調、韓国政府を非難する声明を発表し、開通式は延期となります。

 それを知った歴史学者のチェ・ミンジェ(チョ・ジェヒョン)は、条約に押された国璽は偽物。本物を見つければ条約が無効であることを証明できると、王の側近が残した文書を手がかりに国璽探しをはじめます。

 そして、ある「事件」をきっかけに、韓国陸軍が日本大使館を包囲。一方、日本海には海上自衛隊が出動、緊張が高まっていきます・・・。

 さて、日韓基本条約(1965年)の、「日韓併合以前に結ばれた条約は無効」というのが、日本政府の公式の立場ですから、物語の前提自体がおかしいですし、「大使館包囲」というだけで海上自衛隊が出動するという展開(しかも先制攻撃も辞さないという設定)には閉口しましたが、ドラマとしては引き込まれました。

 ドラマの中では、閔妃暗殺や日韓併合、さらには高宗の毒殺(毒殺はひとつの説ですが)という過去の歴史がドラマとして挿入されるのですが、100年前の王派と親日派の対立と、「過去の歴史を繰り返してはならない」と考える大統領と、日韓関係を崩したくないという政府首脳の対立が、がオーバーラップして描かれていきます。歴史好きな私としては飽きないつくりになっていました。


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