数年前、60年以上前に労働者のおかれている状況を告発した一人の作家が注目を集めました。小説「蟹工船」の作者、小林多喜二です。「蟹工船ブーム」のときの新聞記事を探したのですが、すでに手元になく、当時のようすをしめすものはないのですが、派遣労働で苦しめられている青年たちが「蟹工船」の労働者に共感して一気に「ブーム」になったことが思い返されます(左の写真は新潮文庫版の「蟹工船」の表紙)。
今日、2月20日は、「蟹工船」の作者、小林多喜二が特高警察に捕まり虐殺された日です。拷問された多喜二の写真は今でもみることができます。両腿がどす黒いのは内出血をしている証。拷問のひどさを物語っています。
特高警察の拷問により内出血で膨れ上がった小林多喜二の遺体
多喜二の虐殺から今年で79年。今月21日からは多喜二ゆかりの北海道小樽市で「小林多喜二国際シンポジウム」が開かれるそうです(下のURLをクリック)。
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