KISSYのひとりごと

日々感じたこと、ドライブ日記やDVDのレビューなど…徒然なるままに綴っています。

お願いする相手が違いませんか?

2010-12-22 19:53:20 | 在日米軍問題

 仲井真沖縄県知事と会談した前原外相が会見で、基地周辺の「小学校や病院など具体的な施設の移動について・・・知事に要望してほしいとお願いした」と発言したとのこと(産経→こちら)。さらには「危険性の高い地域の住宅移転の検討にも言及」(同前)したそうです。

 なぜ、こんな「お願い」をしなければならないのか。米空軍と米海兵隊は、「滑走路の両端から900メートルは航空機事故が高いとして土地利用を禁じ」る安全基準(クリアゾーン)を定めています。ところが「普天間基地のクリアゾーン内には、公共施設、保育所、病院が18か所、住宅約800戸、約3,600人余の住民が居住している」のです(「交通辞典t-words」)。米国内では当然とされている基準が沖縄ではまったく無視されている・・・普天間基地が「世界一危険」な基地と言われる理由がここにあります。

 私もあらためて地図(→こちらをみて驚きました。2004年に同基地所属の大型輸送ヘリCH-53Dが墜落事故をおこした沖縄国際大学をはじめ、普天間基地周辺には多くの学校があることに気づかされます。ためしに米空軍の米国内の基地を調べてみました(→こちら)。全部を調べることはできませんでしたが、たしかにクリアゾーンが存在することがわかります。

 国民の生命と財産を危険から守るのは政府として当然です。けれども「お願い」をする相手が違うのではないですか? 危険だから施設や住民を「疎開」させるのではなく、危険な基地を国外へ移転するよう米国に「お願い」するのがスジだと思うのですが・・・。

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