9月最初の白井さんの着こなしは季節を先取りした“秋色”の装いです。
そろそろ収穫を迎えるピスタチオの緑を連想させるグリーンのグレンチェックのジャケットはダリオ・ザファーニ(伊)。そして濃茶のギャバディンのパンツは信濃屋オリジナル。茶系のパンツは更新65回目にして初めてではないでしょうか!これは大変貴重なショットです(笑)。
細身のドットのタイも濃茶(信濃屋オリジナル)、艶やかに輝くタッスルスリップオンも濃茶、ソックスの色にもご注目を(笑)。ジャケットの“緑”とストライプのシャツの“青”のコントラストは目に爽やかで、この色の組み合わせは白井さんもお好きなのだとか。
“シーズンの過渡期には色で変化をつける”・・・前回お話いただいた通り、早速濃い目の色を組み合わせに取り入れて“秋の気分”を表現されています。洒落者とは常に一歩先を歩むものなのですね。
この日は元町の家具屋さんと喫茶店に寄り道してから帰ろうと思い、白井さんと帰り道をご一緒させていただきました。日中の暑さを残した夕暮れの馬車道を歩きながら白井さんは、
『早くフランネルが着たい。ツィードもね(笑)。』
と仰っていました。“ああ~白井さんらしい表現だなぁ~”と思い、心のメモに留めました。
If summer comes, can Autumn be far behind?