ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

SOLARO

2010-06-10 04:00:00 | 白井さん


 Solero(ソラーロ)、太陽の生地といわれるこの素材は、光の当たりかたで表情が変わる。遊び心をもつイタリア人が好んで着るスーツのひとつ。全体的に赤っぽい陰影があるので、オレンジ系のネクタイで色合いを合わせた。涼しげな印象と華やかさを兼ね備え、カジュアルな雰囲気が楽しめる。~信濃屋HP『Shirai Textbook』より~

  

 遂にセントアンドリュース(伊)のソラーロが登場した!本物を見るのはこれが初めてだ。信濃屋さんのHPを観て以来、ずっと拝見してみたいと思っていた服だけにたいへん感慨深い。
 


 だが、ここで同じ過ちを繰り返してはならない。如何に洒落者御用達の服地とはいえ、そこばかりに囚われていてはならない。大切なのはその洒落た服に“何を”“どのように”組み合わせるか!なのだ。

 『服、シャツ、ネクタイ、そして靴。ほんの数着・数枚・数本・数足の手持ちであってもその組み合わせのパターンは何百何千通りにもなる。更に他の小物も掛け合わせていけばそれは無限に広がっていく。だから楽しいのだ。』(白井さん談)

   

 この日は白いポプリンのシャツ。ネクタイはソラーロの赤っぽい陰影に合わせて赤とシャンパンゴールドの細かいチェック柄。白井さんお気に入りの一本だ。チーフはスーツと同じ色味のペイズリー柄をパフで。靴はKIWIで磨き込まれ色が抜けたつま先が極めて印象的な茶のキャップトウ。ソックスは弁柄。
 
 古代の羊飼い達は、瞬く星を繋ぎ合わせて夜空に大きな絵“星座”を描いた。ひょっとすると“着こなし”もそれに近いものなのかもしれない。服もシャツもネクタイも靴もその他の小物も、例えれば天空に輝く大小の星々のひとつ一つであり、それらを繋ぎ合わせて描かれた結果が“着こなし”になるのかもしれない。どんな“星座”になるかは全て繋ぎ合わせる人の想像力次第なのだろう。

   

 また、服飾の星々は重ねた“愛着”によってのみ磨き上げられ輝きを増す、ということを忘れてはならない。

 『この靴はもう40年以上になるね。日比谷の三信ビルにあった“ウォーカー”って靴屋で当時3,500円だったよ。だいぶヒビいっちゃってるけど、この形が大好きなんだよね。』(白井さん談)