皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

雨の日の桜に思う

2022-04-04 20:17:14 | 心は言葉に包まれて

卯月に入りあっという間に桜の花も散り際を迎えようとしています。今日月曜日は雨となり、寒の戻りもあってどんよりとした雲と桜色のコントラストを眺めていました。通常吉野の桜は開花から一週間前後で満開を迎えます。散るのに同じほどかかるのでしょうか。ここ数年暖かかったせいか、開花から満開までの期間が短く、あっという間でしたが、今年は寒さのためかやや花の咲いている日数が長いように思います。

桜が美しいのは、自分で立っているからだそうです。普段は太く黒い幹が一年を通じて大地に立っている。誰の手も借りず凛々しいたたずまいで。
桜の花が愛されるのは、儚く散る花が人の営みに重なるから。
『散ることを知りながら咲くことを恐れず』
今朝のラジオでそんなことを聞き、調べてみると詠み人知らずとして引用されている方がいました。
その通りだと感じます。終わることがわかっていながら今を精一杯生きる。
自分もそうありたいと思います。

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