皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

新米さん、新前さん

2022-09-14 22:59:48 | 心は言葉に包まれて

気候変動のせいでもあるのか、ここ北武蔵の米の収穫も年々早くなっている気がする。耕作委託する農家から今年の新米の納入日が10月3日と連絡があった。通勤時辺りを見渡すとすでに刈り入れも始まったところも見受けられる。
 農家曰く、「コシヒカリ、キヌヒカリは早稲の部類で、彼岸前には刈らないと間に合わん」そうだ。ここ数年政策で増やしてきた彩のかがやきだけは晩稲に近いそうで、10月過ぎで十分間に合うという。やはり刈り入れ時というのもあって、穂が実りすぎて倒れてしまっては元もこもない。無事に稲刈りが終わることを願う。

新米とつくとスーパーでは価格が高くつけられるようで、西日本中心に続々と各地の新米が店頭に並ぶ。
新米というと仕事の入りたてのひとを指す時に使われるが、語源としては新しい前掛けの「新前」が先だったという。

新入りというと少し無愛想な表現だが「新米さん」とさんづけすると可愛がられているイメージもわく(侮蔑の意味もややあるようだが)
ひとを育てるのは難しい。新米が古米となるのに一年かかるように新前が一人前になるのにもそれ相当の期間と忍耐がいる。
先日仕事に入った新前さんは残念ながら三日で来なくなった。
新米、新前。いずれにしても早く仕事をしてくれる人が来日とを願うばかりだ。

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