埼玉県吹奏楽連盟東部支部研究発表会を鑑賞しました。場所は久喜市総合文化会館です。行田地区は埼玉県内の教育機関の区割りでは東部地区に属します。北埼玉の印象がありますが、高校野球などでも東部地区予選に該当します。久喜市までは約35キロ。中学2年の長女が吹奏楽部に所属し今日の発表会に出場しています。部員25名と顧問の先生が移動しますのでバスを1台チャーターしています。
発表会は今日を含めて今月全五回。多くの学校が参加していますが、今日一日で中学、高合わせて21校が出場しますので、分刻みのスケジュールです。
パンフレットの表紙には「響け!復興のハーモニー」とありました。恐らく東日本大震災からの復興を指していると思われますが、地震の時幼稚園に通っていた長女が、中学二年となりこうした音楽の発表会に出場していることを想うと本当に時の経つのは早いものだと思います。また一方地震の被害でまだまだご苦労されている方もいることを忘れてはならないとも感じます。
令和改元後ひと月が過ぎますが、その出典が「万葉集」であったことが注目を集めました。今でも書店では万葉集に関する本も多く並んでいます。「令」という字は令冠を被り跪いて神のお告げを受け取る人の形を表しているとの説があるそうです。その姿が美しくまた麗しく神聖なものであることから「ご令嬢」といった表現がなされます。万葉集においては「令月」という熟語で用いられ「良い月」「美しい月」という意味合で読まれるようです。そこで「令和」を英訳する際には「beutiful harmony」とすると決められました。今まさに吹奏楽の時代ともいえます。
私は娘の中学を含めて三校しか鑑賞することができませんでしたが、選曲、表現力など学校により大きく違いがあることを強く感じました。時間、場所、道具、人数、選曲の幅など制約がある中で、各校がそれぞれ特色あるステージを作り上げていました。やはり指導者の力量、経験、熱意などが表れているように思いました。中学、高校ともそれぞれ三年間と短い期間の上、毎年ひと学年ずつ入れ替わる中で各々パートを形成しながら、一つの楽団として仕上げるのは大変な努力が必要なのでしょう。
文化会館ロビーには久喜市名誉市民の額が飾られています。旧久喜町、菖蒲町、鷲宮町と合併している歴史から旧町それぞれから名誉市民として表彰されています。やや気になったのが女性が一人もいない点です。名誉市民は長く行政の長を務めた方や医療や福祉等公共の政策に関して長く貢献した方が選ばれているように思いますが、事実女性の名誉市民が見当たりませんでした。選出基準についての知識がない中で書きにくいのですが、やや戦前から戦後にかけての政治の歴史を象徴しているように感じます。
一方今日の演奏会においては娘も含め多くの女子生徒がのびのびと楽しそうに演奏していました。またたくさんの女性指導者(指揮者)が登壇しています。
勿論男性指導者も、ダイナミックに指揮棒をかざし、男子生徒も懸命にフルートを吹いていました。
男女ともそれぞれがそれぞれの良さを自由に表現できる時代。日本だけではなく世界中が多様性を認められる社会。そして今日の音楽の様に平和で明るい世界が続く「令和」であってほしいと思います。
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