イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

蝶、無防備ゆえの強さ・・・(健康に生きる 4/10)

2011-04-24 | 第九章「愛」

 多摩動物公園で、好きなスポットの一つは、昆虫館である。様々な種類の蝶と出会えるのでお薦めである。

 動物園というと、ライオン、トラといった猛獣、チンパンジーやオラウンターなどの類人猿、パンダやコアラなどの可愛い動物などを想い浮かべる人が多い(私もかつてそうであった)が、昆虫も動物なのである。

 そして、人工的に孵化した沢山の蝶やホーバリングするハチドリの居る昆虫館に一度立ち寄ってから、やみつきになった。紫の羽の蝶が特にお気に入りである。幼少のころ、少年時代と庭の蝶を取ったりしたが、こんなに美しい蝶をみたのは初めてだった。

 やみつきというのは、心理学でお馴染みのカールロジャースの人格形成論の4番目の命題にもあるが、もうやめられない(わかっちゃいるけどやめられない)。という現象なのである。そして、昨年、多摩動物園の年間パスポートを購入した最大の動機かもしれない。

 しかし、蝶は他の動物と比べ、とても無防備だ。か弱い存在というか、独特である。

 生き甲斐の心理学を勉強していると、必ずこころの防衛機制を勉強する。これは、厳しい現実のなかで、こころが病むのを防衛し、ある意味健全に過ごすためのこころの安全弁の機能と言ってもよいかもしれない。

 厳しい現実の中で、人は(私はといってよいかもしれない)、他のことに逃げたり、合理化したり、居直ったり、いろいろする。フロイトは14種類に分け、それが今でも有名でもある。抑圧、抑制、昇華、合理化、感情転移、置き換え、知性化、退行、逃避、同一化、摂取、投影、反動形成、補償。

 ただ、こうした防衛機制が働くと、メリットも当然あるが、デメリットも状況次第で発生する。人間的な成長の妨げになったり、人間関係がぎくしゃくしたり・・・木を見て森を見ない・・・なんてこともあるかもしれない。こころの自由さが失われるのは確かなようだ。

 蝶は無防備に感じられる。しかし、無防備故の強さもあるようだ。厳しい40億年の生命の歴史の一員であることも確かだ。無防備ゆえの自由さといったことなのだろうか。

健康に生きる 4/10

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