心の健康でも、あるいは悔いのない人生を目指すにせよ、やはり大事なのは自己実現の領域の問題である。
小学生のころ、父の部屋に入って父の本棚を見ると、不思議な記号が羅列されている数学の本や、全くわからない謎の世界が広がっていた。世の中はわからないことだらけ、自分は何とちっぽけだと思った。
こうした、劣等感や自己混乱。当時は、居心地が悪い感情であったが、ずっと後から考えると、劣等感ゆえにまじめに勉強したり、将来に対する夢をもったりでで、成長のためには良かったと思う。
しかし、今現実に生きていると、日々様々なことが起こり、大変である。いつの間にか、大所高所の自分の方向性を見失ったり、あるいは考える意味を失ってくる。すると、大体混迷が深まり、悪い循環に入るようだ(それでも繰り返すのが私だ)。
「何の為に生きているのか?」、こんな問いかけを、時々忘れないでしてみる(この問いかけの大切さはな臨床心理学で定説になっているようだ)。そして、できれば、お風呂に入っているときなど、リラックスしているときが良いようだ。
この問いは浮世離れしているように見える。しかし、のんびりと自問自答していると、気がつかなかったアイデアがふと浮かんだりする。自問自答だから、他人の批判があるわけではない。自由に、本音を探ってみることが大切だ。
だが、綺麗な回答がでてくることは、だいたい経験上少ない。それでも、オリンピックではないが、参加することに意義がある。少なくとも、こんなことはやるべきでない・・・など自分の中から回答のいったんが出てきたりする。
信頼力 7/10