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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

衣服を着る・・縄文の人々の愛を探る(1/10 五感とストレス解消の生活)

2021-07-10 | 第二章「五感と体感」

写真は私が7歳の時にアラスカで撮ったものです。東京の小学生に通っていたころは、冬でも長ズボンを履かないで登校するのが当たり前の時代。また、戦後の木造の家は気密性もなく隙間風で火鉢で手をこすって温まったものでした。それが、突然アラスカ。しかし、冬は気密性の高い家でしっかり暖房し、衣服も同様のコートで全く寒くない。快適なアラスカでの生活に深く感動したものです。

さて、人類(ホモサピエンス)が衣服を着始めたのは、7万2千年まえころと言われています。これは人につく虱の遺伝子解析から判明した数値であり、同じころにスマトラ島の近くのトパ火山の大爆発(急激な寒冷化)があったことから真実味を帯びています。恐らく私たちの祖先(まだ日本列島にたどり着く前と推定)は寒さをしのぐために、自然素材の動物の皮などを恒常的に身にまとい始めたのでしょう。しかし、アドホックではなくそれからずっとと続けていたのは何ででしょうか。単に防寒だけではないと私は思うのですが。

さらに時代は流れ約2万年前には縫い針(動物の骨製)が発明され、気密性のある衣服やテントを作ることが可能になり、極寒の地でも活躍でるようになったのです。

縄文の人々はどんな衣服を着ていたか。身近な博物館に行くとカラムシの繊維を使った衣服などがよく展示されています。しかし、夏はともかく冬の寒冷地では動物の皮などが使われていたと思われます。私の縄文小説でも出だしは多摩の冬で狩りにでかける男性がイノシシの毛皮を身にまとう場面があります。今年訪問させていただいた栃原岩陰遺跡が展示されている長野県の北相木村考古博物館では、当時のジオラマがあり毛皮の衣服を纏った女性が皮を素材に針仕事(骨の針ですが)をしていて、とても感動しました。

ここからは縄文妄想ですが、クマとかイノシシ、シカ・・こうした動物を貴重な食糧としていただくのは当然ですが(骨の髄までいただく)、皮も衣服の貴重な素材として使われ、親などに綺麗に縫われて、身に着ける。その時の子供の感情はどうなのでしょう。極寒の中で命を守り活動を助ける衣服、そうした衣服(動物)を着ることは愛の原形にきっと繋がったのだと思います。幼児のころに母におんぶされた経験が私たちの愛の原形となったように。

触覚は、私の生育史を考えても最も原形的な感覚です。日本では人前で握手したり抱き合う習慣がありませんが、手を握ってもらって安心感を得るということは誰もが経験してことではないでしょうか。

次にちょっと太鼓のお話を。私もそうですが、日本は農耕文化だと思っている方が多いと思います。私も狩猟・漁労の文化は馴染んでいません。しかし、今でも祭りには太鼓が欠かせないのは不思議です。写真は以前撮った府中のくらやみ祭りの時ものです。大木をくりぬいて大きな動物の皮を張ったのが大太鼓です。こうした大太鼓が縄文時代にあったかはわかりません・・・ただ、太鼓は世界各地で使われており、古い歴史をもつことは確実です。皮を張った太鼓から魂のような音が出る。それは今も縄文時代もおなじように人々を感動させると思います。

さて、私はコロナで大きくなったお腹を叩き、梅雨でさらに運動不足になったことを感じ、今日は天気も良いので散歩をしようと決心するのでした。

1/10 五感とストレス解消の生活

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