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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

私は縄文小説大作家?! (忠誠心を考える 10/10)

2018-08-21 | 第三章「無意識の世界」

  もう二年近く前になるが、「縄文小説 森と海と月 五千年前の愛と魂」を出版し次に電子出版版を出したとき、ネット空間で瞬間的に、沢山の人がアクセスしてくれているかのようなデータが表示された。その時瞬時ではあるが「私は大縄文小説家」だといった誇大感を感じたものである。それは、一夜の幻で終わることになるが(笑)。この場合はデータの解釈という現実の把握に問題があったわけだ。

 さて、人は理想と現実のギャップの中で、常といってよいほどストレスを感じているものだが、縄文小説家でなくても現実を忘れた理想に浮遊する精神状態があるようだ。それは辛い状態の中でおこる一つの防衛機制(心を安定させる)であり、だれでもそうした心の傾向があるようだ。

 ギリシャ神話にナルキソスの話がある、池の畔で水面の自分の顔に恋をして、彼を慕う女性がエコーになってしまう悲しい物語である。私だったら美しくもない自分の顔にそんなに惚れることもないと思うが、幻の美男子が写ったらどうだろうか。私は大縄文小説家!・・そんな風に自己イメージを持ち浮遊してしまう。それは勝手だが、他人が迷惑をかける(時には人権を奪う)のは問題である。

 まずは自分の中に、あたかも何かのよう(as if person)になるといった心の傾向があることを知り、時々意識してみることが大事なようだ。

忠誠心を考える 10/10

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森 裕行


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