日常的な生活からちょっと離れる旅をしたことで、大きな気づきを得て人生が開けるという経験は多くの方が経験することのようだ。この大きな変化をもたらす旅について考えたのだが、まず、温かく迎えてくれる何かがある。それは愛とか慈愛に満ちた何か。旅の峠の茶屋とか何かそんな感じだ。さらに、旅であるので日常的な過去の悩みや将来の不安といったことを棚上げしているということもあるのだろう。
もう一つ大事なことは、日常的でないということで旅にはある種の鋭い注意力が必要となる。それは、五感体感が敏感になることでもあり、普段つかわない脳の働きもあるのだと思う。これも大事。
さて、先日は久しぶりに妻の退職記念もかねて山梨や信州の小旅行をしてきた。ちょうど桃の花や桜の花が見ごろのころで良い思い出となった。
ところで、この小旅行は一つの妄想から始まっている。私が縄文に捕らわれたきっかけとなった、東京のストーンサークル。この遺跡は冬至に蛭が岳山頂に入日が沈むことで有名なのだが、東西の線(春分や秋分)も意識されているようであり、景観上はまったく明らかでないが同じ緯度に大森貝塚があったり、甲府盆地の方は南アルプス市の鋳物師屋遺跡があったりする。当時の測量技術については何とも言えないところであるが、ひょっとしたらヒョウタンから駒が(笑)。同緯度についてはまだ妄想なので書いてないが、最近発表した東京のストーンサークルに関する拙文をご興味のある方は是非お読みください。
東京のストーンサークルも縄文人が冬至などの祭りの日に、遠いところから旅をして来たと思う。そして、ひょっとしたら、その場所で瞑想や座禅、あるいは今日書かせていただいた旅のポイントのような条件を得て、人生が変わるほどの気づきを得たかもしれない。
ところで、私のほうはどうだろうか?今回の旅だけではないが、不思議な出会いがいくつかあり、縄文小説第2弾の大きな糧・気づきとなってきた。旅は旅行だけでなく、ちょっとした非日常でなりたつようだ。
縄文世界を感じるとき② 1/10
「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」
縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。
入手方法
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四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。
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なお、国会図書館、八王子市図書館でも閲覧できます。
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森裕行
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