五感・体感は人生を豊かにするために大切であるが、自分の人生経験からしても、その取扱いはには気を付けなければならないと思う。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚が五感であるが、それだけだと何かが足りない。最近気づいたことに土器に触れるということがある。4000年前の土器に触れても、かつてはさほど感動しなかった。たぶん、私にとってそれは単なる物体だったのだろう。そして触覚は単なるセンサーであるにすぎなかった。
しかし、この5-6年の間に土器づくりのまねごとをしたり、土器片を洗浄したり、接合したりするちょっとした経験をしたりして、私の知の部分が潜在意識も含め変わったのだろう。土器に触れるときの知覚が変わってきて、感動するようになってきた。自分の腑に落ちた知が五感に影響を与え、知覚が変わる。
一方、私は縄文小説を書く上で一つ心にとめていることがある。知的な単なる妄想に陥らないこと。生き甲斐の心理学で学んだ大事なこととして、防衛機制の知性化の問題点がある。知性化は生きるうえでも大切だが、多くの場合五感や実感の世界と遊離する傾向がある。書いているほうも実感がないのであるから、多分読み手にとってもつまらないものになってしまう。知性化ばかりしていると本当の友人ができないということにも似ている。目が死んでるような知性はつまらない。五感・体感を意識すること。そして、腑に落ちる知に関心をもつこと。
このところ家の中で本を読んだりパソコンに向かうことが多い生活。今日は、高尾山にでも行こうか。縄文時代の祖先の五感・体感に触れるには、自然に触れることが重要かも。
5/10 生き甲斐の心理学と縄文
「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」
縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。
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森裕行
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