先の1月19日は夕方上野の東博に行き、特別展の「出雲と大和」を見学した。箸墓古墳の先進的研究方法を先日もテレビで拝見した大和研究、そして、この数十年で神話だけの話から実証世界に躍り出た出雲の世界。それが一同に観られる素晴らしい展示であった。
もちろん、私の興味は縄文時代に、そして今は後期・晩期にあるので、大和は弥生以降の大和政権、それ以前の後期・晩期の縄文文化も色濃く残した出雲である。
出雲の方言が東北弁に近いことは、松本清張さんの「砂の器」で有名になったが、ちょうど縄文語のことを考えていたので、良い刺激になった。
フィンランド語の権威でもあった故小泉保先生が書かれた「縄文語の発見」(2013年 青土社)は、私が縄文時代に興味を持ってから繰り返し拝読させていただいている名著であるが、言語は考古学の遺物とは当然違うものの、例えば7000年前の古語を、今話している言葉から比較言語学の視点から導くなどの研究もあり楽しい分野だ。弥生語=関西弁(一番近いといわれる)を話す大和。縄文語=東北弁(一番近いといわれる)を話す出雲。それは、何を意味しているか。妄想は尽きない。しかし、4400年以前の日本列島の言語はアイヌ語であったのではという説があり、小説を妄想しているわたしにとっては言語の問題は無視できない問題なのである。
さて、今の学説では未知の言語ではなく今の日本語にも似ている縄文語を話す縄文人(縄文後期や晩期はその確率が極めて高い)。縄文後期や晩期は複雑さがましている社会なので、どのように会話をするか、どう伝えるかはとても大事だったに違いない。
恋人にどう伝えるか。子供にどう接するか。大事な交易先とどう話すか・・・。あるいは、冬至の祭りで神にどう祈るか。今の私たちと同様に縄文人もコミュニケーションには苦労したと思う。
昨日お話したように、自分の真実・本音をきちっと見いだし伝えることはこころの健康や生き甲斐ある人生を送る上で大事だ。相手の眼を観ながら、相手にも自分にも嘘をつかず伝える。重要な局面ではこの直球が重要だと思う。そして、お互いにこころが通いだすと、何というのだろう魂の会話というようになり、新しい世界が開けてくるように思う。それは、今も縄文時代も変わらないだろう。
真善美を意識する縄文 7/10
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